(左から)取締役の古瀬伸一郎氏、代表取締役の松井智則氏
Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion インタビュー・対談

「いいね、やろうよコレ」自作の小説で投資家にプレゼン ワンオーがD2Cブランド「イコーランド」開始

(左から)取締役の古瀬伸一郎氏、代表取締役の松井智則氏
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 「ファッションに対する不信感、その解決アプローチとしてこのブランドを広げていきたい」。これまで数多くのPRを手掛けてきたワンオー(ONEO)の代表取締役 松井智則氏はそう語る。アッシュ・ペー・フランスからPR01.事業をMBOして2年半。新事業として「TRUST FASHION」をコンセプトに掲げるオリジナルブランド「イコーランド(EQUALAND)」を立ち上げる。始まりは松井氏がコンセプトを具現化するため小説を執筆し投資家に見せた時に「いいね、やろうよコレ」と共感を得たことからだという。異色のきっかけを持つ新ブランドは、独自の方向を見据える。他のブランドとは何が違うのか?松井氏とイコーランドのディレクターでもある同社取締役 古瀬伸一郎氏に話を聞いた。

株式会社ワンオー(ONEO)
2016年12月にアッシュ・ペー・フランスの事業部PR01.が投資会社WiLの出資を得て、MBOにより独立し、事業開始日は2017年3月1日。展開事業はPRやコンサルティング業務全般、イベント企画・制作業務、映像企画・制作業務、卸事業のPR01.SHOWROOM、ブランド開発生産業務、自社主催コンテンツなど多岐にわたる。
>>アッシュ・ペー・フランスの事業部「PR01.」が独立し新会社ワンオー設立

「ファッションへの信用」を発信するブランドに

FASHIONSNAP.COM(以下、F):ワンオー初のオリジナルブランドになるわけですが、新ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。

松井智則(以下、松井):MBOで出資してくれたWiLとの定例ミーティングで、1年半ほど前にD2Cのビジネスモデルに挑戦しようと話したことがきっかけです。これまでイベントやトレードショーなどのコンテンツの運営はしてきましたが、モノを売るというのは初めてです。PRを中心とするため普段からコンセプトワークを固めて動くことが多かったのですが、今度はモノ。どうコンセプトを共有しようか、と悩んだ時に作ったのが小説でした。

F:小説ですか?

松井:はい(笑)。別に普段小説を書いているわけではないのですが、そのほうが考えていることが伝わりやすいかなと思い。それをWiLの人たちに見せたところ「いいね、やろうよコレ」と反応が良かったので、プロジェクトが具体的に動き始めました。

F:どんな内容だったんですか?

松井:どんな社会ならアパレル産業が持続していくか。自分だったらどんな世界が良いかの理想形について書いたのが主な内容ですね。今のファッション業界ってシュリンクしていると言われながら、原料や製造プロセス、廃棄のことなど問題は逆に広がっている矛盾を抱えています。これらの矛盾が一般消費者のファッション業界に対する不信感の原因なんじゃないかと感じていたので、架空の島の住人が、生産や販売について互いに考えながら上流下流に関係なく対等に繋がってブランドを作るというストーリーを書きました。

F:それがイコーランドというブランド名の由来にも繋がるんですね。

松井:そうですね、なので「イコール(平等)」と「ランド(土地)」の造語をブランド名にしました。小説の中でも住民たちが作っているブランドとして「イコーランド」が使われています。原料の生産者や各工場、デザイナーや消費者、1枚の服に関わるすべてのプレイヤーがファッション文化の担い手として尊重されて然るべきというコンセプトを表現しています。

F:コンセプトに掲げているのは「トラストファッション(TRUST FASHION)」。これは?

松井:信用できる衣服こそが始まりという考えです。今後もファッションというものが長く愛され、ビジネスとして広がっていくために原料や生産方法についてまず信用できるという当然のことをちゃんとしたい、ということを込めました。トラストファッションのコミュニティーを広めることがイコーランドの目的のひとつでもあります。将来的には様々なブランドや工場などにも参画してもらい、D2Cプラットフォームとしてイコーランドの住人としてこの考えを育ててほしい。そのためにそのコンセプトが想像しやすいように模範となるべく自社でブランドをつくりました。

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