Daiki Koga、Yuhi Miyahara、Yuto Ebihara、Kyosuke Akiyoshi、Ritsuki Kamiya
近年、ヨーロッパで活動する日本人モデルが増加中。ビッグメゾンのショーやキャンペーンに起用されるなど、目覚ましい活躍を見せている。今回は2025年秋冬メンズシーズンでパリやミラノのランウェイを歩いた日本人モデル5人にフォーカス。モデルになったきっかけや、今後の目標などを尋ねた。
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Yuto Ebihara
Yuto Ebihara(海老原優斗)は、ヨーロッパを拠点に活躍。削ぎ落とされた雰囲気とバランスの取れた体格で注目される日本人モデルだ。今季は「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」のメンズとアルタ サルトリアをはじめ、「ケンゾー(KENZO)」、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」などハイブランドのショーで活躍。ケンゾーの2024年プレフォールの広告にも出演している。身長は188cm。@yutoebhr
所属:TOMORROW TOKYO、NEXT NEW YORK、NEXT LONDON、BANANA MODELS、CREW MODEL MANAGEMENT、TREND MODEL MANAGEMENT、MODELWERK、GOST AGENCY
——モデルになったきっかけと、デビュー年は?
ファッションやセレブリティ文化に憧れて「TOMORROW TOKYO」に応募しました。デビューは2022年です。
——自分の個性や強みは何だと思いますか?
分析力と自信、精神力。
——これまでのキャリアで一番思い出深いショーは?
エジプトで開催された「ディオール」2023年フォールでは、人生で体験するはずのなかった異文化を肌で感じられました。外を散策することはできませんでしたが、車から見る景色だけでも多くの発見がありました。
——日本人モデルが海外のランウェイで戦うには何が必要でしょうか?
自分自身をプロデュースすることと、自分が一番のファンになること。客観的に分析する力、自信、精神力だと思います。
——これからかなえたい夢や将来のヴィジョンを教えてください。
ファッション業界を越えて、良い影響を与えられるアジア人シニアモデルになりたいです。
Yuhi Miyahara
Yuhi Miyahara(宮原優陽)は、今勢いのあるモデルのひとり。今シーズンは2024年プレフォールのメンズデジタルキャンペーンにも起用された「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のショーに出演したほか、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」、「ジギーチェン(Ziggy Chen)」のランウェイを歩いた。ラグジュアリーなイメージを持ち、野性的な眼差しでニュアンスあるたたずまいが表現できる。身長は190cm。@irie_569
所属:BRAVO MODELS TOKYO
——モデルになったきっかけと、デビュー年は?
大学の友達と渋谷で遊んでいたときにスカウトされました。2022年に事務所に所属して、2023年の3月にデビューしました。
——自分の個性や強みは何だと思いますか?
「ハーフなのか」と聞かれることが多いので、正統派の日本人顔ではないのだと思います。それは間違いなく個性だと思っています。
——これまでのキャリアで一番思い出深いショーは?
昨年11月に香港で開催された「ルイ・ヴィトン」2024年プレフォール。初めて仕事が決まった状態で海外に行くという経験で、「日本人は自分だけ」という不安とワクワクでいっぱいでした。ショーの桁違いのスケールと豪華さに圧倒されました。
——日本人モデルが海外のランウェイで戦うには何が必要でしょうか?
ぶつかってみようという気持ち。自分がデビューできたのは、初めての海外でも「とりあえずやってみよう」と思い切ったからだと思います。
——これからかなえたい夢や将来のヴィジョンを教えてください。
「彼になら任せられる」と思っていただけるモデルになること。そう思って起用してもらえるのはとても光栄ですし、その積み重ねが大きい仕事につながると思っています。
Kyosuke Akiyoshi
Kyosuke Akiyoshi(秋吉恭佑)は「モスキーノ」「ゼニア(ZEGNA)」、「ケンゾー」、「キッドスーパー(KIDSUPER)」、「ベッドフォード(BED j.w. FORD)」など数多くのランウェイを歩いた。長い黒髪を持ち、シアトリカルな演出で話題をさらったキッドースーパーから、ダンディで落ち着いた雰囲気のゼニアまで、幅広いニュアンスが表現できる。ルイ・ヴィトンの2024年秋冬キャンペーンにも出演。身長は187cm。@kyo_su_ke_17
——モデルになったきっかけと、デビュー年は?
物心ついた頃からモデルになりたくて、「一度きりの人生、やる前から諦めずに挑戦してみよう」と思い、自分で応募したのがきっかけです。デビューは2023年でした。
——自分の個性や強みは何だと思いますか?
どこの国の人か分からない、個性的な顔立ち。サラサラ黒髪ロングヘアもよく褒められます。あまり欲がないので、メンタルが乱れることが少ないのも強みかもしれません。
——これまでのキャリアで一番思い出深いショーは?
「ルイ・ヴィトン」2024年秋冬。スケジュール的に間に合わないと分かっていても諦めきれず、ミラノからオーディション会場に向かいました。到着したのは夜中の1時すぎでしたがスタッフが待っていてくれて、ショーの「クローズ」と呼ばれる最後のルックを着ることになり、うれしさと喜びでいっぱいでした。
——日本人モデルが海外のランウェイで戦うには何が必要でしょうか?
まずは意気込みすぎず、期待しすぎないこと。それがメンタルのバランスにもつながると思います。 オーディションではクールになりすぎず、愛想よくすること。 ウォーキングは何度も繰り返し練習すること。僕も事務所の人やモデルの友達に教えてもらったり、チェックしてもらったりしました。
——これからかなえたい夢や将来のヴィジョンを教えてください。
今はmodels.comというサイトが選ぶモデルの「Top50」か「Hot list」に入ること。全てのクライアントに自分のことを知ってもらいたいですね。海外を拠点に暮らすのも夢。あとは長くモデルを続けていきたいです。
Daiki Koga
Daiki Kogaはディオールのショー出演経験も持つ実力派モデル。今シーズンは「ケンゾー」や「ターク(TAAKK)」のランウェイに登場し、大掛かりな演出が話題を呼んだ「リック・オウエンス(Rick Owens)」のショーにも出演した。黒髪からプラチナブロンドにイメージチェンジしたことで、りりしさのある顔立ちが引き立つ。身長は186cm。 @dai_koga
所属:BARK IN STYLE、BANANA MODELS、CREW MODEL MANAGEMENT、SUPA WORLDWIDE、SUERMII MODEL MANAGEMENT
——モデルになったきっかけと、デビュー年は?
憧れの「リック・オウエンス」のランウェイに出たい! その一心でこの業界に飛び込みました。海外コレクションのデビューは2022年春夏。東京で事務所に入って1年後にミラノの事務所が決まり、その流れで「プラダ(PRADA)」のシーズン契約が決まりました。
——自分の個性や強みは何だと思いますか?
「いつも周りの人間に恵まれているな」と思うので、そこが最大の強みだと思います。
——これまでのキャリアで一番思い出深いショーは?
初の海外でのフィジカルランウェイショーだった「プラダ」の2022年秋冬。不思議と緊張はしませんでした。
——日本人モデルが海外のランウェイで戦うには何が必要でしょうか?
常に平常心を保つこと。海外と言えど、パフォーマンス面でやることは日本とそんなに変わらないので、海外のどの現場に行っても力まずに、いつも通りの自分を出すことが出来ればいいと思います。
——これからかなえたい夢や将来のヴィジョンを教えてください。
リック・オウエンスのミューズモデルになりたいです。将来的には「オウエンスコープ(OWENSCORP)」で働いてチームの一員になりたい! もう彼への「好き」が止まりません!
Ritsuki Kamiya
ミュージシャンのようなパンキッシュなグリーンの髪を持つRitsukiは、アップカミングな新人モデル。デビューショーとなった「モスキーノ(MOSCHINO)」では3番手で登場し、堂々としたウォーキングを披露。左頬にあるピアスは本人が自分への誕生日プレゼントに開けたものだそう。今シーズンは「キディル(KIDILL)」や「ケンゾー」のショーにも出演。メイクによって大きく印象を変えられるのも魅力の一つ。身長は186cm。@zsgqp
所属:TIGERS BY MATT
——モデルになったきっかけと、デビュー年は?
スカウトのために来日していたエージェントのマット(「TIGERS BY MATT」のMatt Corrias)から声をかけられました。
——自分の個性や強みは何だと思いますか?
負けず嫌いなところ。中学・高校とバスケットボールをやっていたのでスポーツ精神が鍛えられ、強くなれました。あと骨太で服が映えるのと、個性的な顔立ちと金髪のおかげで海外でも少しは存在感があると思います。
——これまでのキャリアで一番思い出深いショーは?
印象に残ったのは「モスキーノ」2025年春夏。初めての海外ショーだったので、歩く前は緊張しましたが、やっとスタートラインに立てたかと思うと、とてもうれしかったです。
——日本人モデルが海外のランウェイで戦うには何が必要でしょうか?
自分のスタイルやカラーを貫くこと。自信を持っている人はかっこよく見えるし、顔つきもりりしくなると思います。また、同じ情熱を持ち、理解し合える仲間を持つことも大切。海外での挑戦は精神的にきついことも多く、今シーズンは仲間や先輩にたくさん助けてもらいました。
——これからかなえたい夢や将来のヴィジョンを教えてください。
国内外の様々なショーや撮影会に参加して経験を積みたいです。また、モデルを辞めた後もファッションの仕事に携わりたいですし、演出やキャスティングにも興味があります。
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