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メキシコが好きすぎて雑貨屋に、ファッションデザイナーが開いた高円寺「KIOSCO」とは

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 今年2月、古着屋やライブハウスが立ち並ぶサブカルチャーの街・高円寺に新しい雑貨店がオープンした。昔ながらの雰囲気が残る北口庚申通り商店街の裏路地。閑静な住宅街の一角にひっそりと佇むのが「キオスコ(KIOSCO)」だ。迷子になってしまいそうな立地だが、休日には地方からもお客さんが来店するほどで、密かな人気を集めている。元々ファッションブランドを手掛けていたオーナー後藤有哉さんが、メキシコが好きすぎて開いたという場所。サボテンとポップなロゴが目印のショップを訪れ、メキシコ雑貨とはどんなものなのか、その魅力を聞いた。

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 後藤さんは秋田県出身で現在33歳。上京したのは20歳で、原宿のストリートブランド「バウンティーハンター(BOUNTY HUNTER)」で働き始めた。3年後、自身のブランド「ローチ(RWCHE)」をスタート。高円寺の「ドゥルーピー(Droopy)」や代々木八幡の「カラー アット アゲインスト(Color at Against)」で間借りして商売をしていた。当時は「ローチ」のアイテムと国内のリサイクルショップで買い付けた雑貨を販売していたという。

 バウンティーハンター時代に、音楽集団「未来世紀メキシコ」の影響でクンビアやチーチャといった中南米の音楽にどっぷりとハマり、メキシコに興味を持つようになった後藤さん。転機となったのは2年前に叶ったメキシコ旅行。現地で触れた生の空気にすっかり心を奪われたという。あまりにも雑貨を買い込んだので、勢いでオンラインショップを始めようと思い立ったことがキオスコの始まりだ。

 当初は実店舗という考えはなかったというが、偶然にも気になっていた物件が空いたことから開店を決意。場所は後藤さんが上京してから住み続け、生まれ育った地元のように馴染んだ高円寺の北口エリア。知らないとなかなかたどり着けないような住宅街の一角で営業しているが、少しずつファンを増やしている。

 今も看板が残っているこの場所は、以前はスナックが営業していた。閉店後は主に倉庫として使用されていたようで、当初はとてもお店として営業できるような状態ではなかったという。内装は、未経験ながら1から仲間とDIYで作り上げた。キャッシュカウンターが売店風になっているのがこだわりのポイントだ。

 雑貨は全てメキシコ買い付け。伝統的なメキシコ雑貨ではないものが多いが、おもちゃ好きの後藤さんのフィルターを通したユーモラスなアイテムが並ぶ。

 現地ならではのモノの一つが、ブート品だ。ブートレグで知られる地域は他にもあるが、メキシコのブート品はキッチュで面白い。「もうやっちゃってるなって感じというか(笑)。ここまでくれば逆にオリジナルなんじゃないかと思わせる魅力がありますね」と後藤さん。

 人気アイテムは、家型のライトとぬいぐるみ。ライトは購入希望があれば毎回買い付けるが、現地でも数が少ないので1回では希望者全員分を買ってくることができず、常に入荷待ちの状態なのだとか。

 雑貨だけではなく、アパレルも展開。オリジナルをはじめ、Tシャツやスウェットを中心に地方のショップのオリジナルアイテムを取り扱っている。ローチのポップアップなどで地方を回った時に後藤さんが共感したものをセレクトしており、基本は直営でしか販売していない物を後藤さんがお願いをして卸してもらっているそうだ。

 オススメは群馬の「ジャマル(Jamal)」と、新潟の「アドゥーム(ADOOM)」のオリジナルアイテム。他にもメキシコのラーメン屋「jame-taro」のオリジナルTシャツなど、ここでしか手に入らないレアな品を取り揃えているため、掘り出し物を発見する楽しみがある。

 地方では、キオスコとしてポップアップを出店している。買い付けに行く度にメキシコ現地でも実施していて、次回は念願であった映画館での開催を予定しているそう。逆にキオスコ内でのポップアップも機会があれば行っていくとのことなので、SNSの情報を随時チェックしたい。

 最後に「ぶっちゃけ売りたくないものばかりですね(笑)。お店に置いてあるものは全部、それぞれ好きな理由が言えるほど気に入っているので」と語った後藤さん。気になる品があれば、現地での買い付け話を聞いてみるのも楽しみ方の一つだ。オーナーの愛が詰まったエピソードを聞けば、一気にメキシコが好きになってしまうかもしれない。

KIOSCO
〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3-31-19
営業時間:13:00〜20:00
定休日:不定休
公式ウェブサイト
公式インスタグラム

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