LACOSTE 2025年春夏コレクション
IMAGE by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
クリエイティブ・ディレクター、ペラジア・コロトロス(Pelagia Kolotouros)のセカンドシーズンとなった「ラコステ(LACOSTE)」の2025年春夏コレクションは、創業者ルネ・ラコステ(René Lacoste)のライフスタイルに想いを馳せた。デビューコレクションではパリ16区、ブローニュの森にあるテニス競技場「ローラン・ギャロス・スタジアム」で、プロテニスプレイヤーだった創業者の意思を汲んでテニスのコードを再考したが、コロトロスの真価が問われる今シーズンはルネのパーソナルな部分に着目し、服を仕立てていった。
取り壊されるパリの歴史的建築を海辺に
会場となったのは、ラコステのショーを最後に取り壊されるパリ10区に位置する旧ベルジェール・トルデーヌ電話交換所(Le central téléphonique Bergère)。コレクションにインスピレーションを与えた1920年代の建物内には、波の映像と音が流され、ランウェイには砂が敷かれた。会場中央には、英アーティストのスージー・マクマレー(Susie MacMurray)によるテニスネットで作った巨大アート作品が設置された。
創業者ルネ・ラコステのコート外のライフスタイルに着目
「Tennis to the Seaside(テニスから海辺へ)」と題したラコステの2025年春夏は、プロテニスプレイヤーでもあったルネの生活に敬意を表して製作。南西フランスのビーチで友人とバカンスを楽しんでいる姿など、ルネの生活を写した写真のリサーチからスタートしたという。1920年代の自由な空気感を描き、スポーティーな海辺の休暇が彩るコート外のライフスタイルを映し出した。
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ブランドの原点、「ネオテニススタイル」を追求
コレクションでは、フォーマルとカジュアル、スポーツとレジャーのバランスを取った多機能なワードローブを多数展開。クレーコートから海辺へ、さらに夏のパーティーへと流れるようにルックが披露された。ディテールでは、ルネの親友でテニスプレイヤーのスザンヌ・ランラン(Suzanne Lenglen)に敬意を表したプリーツに加え、カットアウトやランジェリーデザインが多く見られ、ラコステの1920〜30年代のロンパース型水着やビーチウェアを引用したアイテムや、Vネックのデコルテが印象的なドレスやポロシャツがアクセントとなっている。コロトロスはブランドの原点に立ち返り、「ネオテニススタイル」を目指したといい、象徴的なポロシャツは、Tシャツやイブニングドレス、テニススカートへと進化。アーティストのロベール・ジョルジュによるラコステのワニをデフォルメしたプリントが、コートやシャツなどに散りばめられた。
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生活を彩る小物やアクセサリーも豊富に展開。週末用のラケットトートバッグや、テニスネットが付いたハンドバッグ、ワニの骨や歯、目といったモチーフを採用したジュエリーなどで遊びを効かせた。
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滝沢眞規子や(G)I-DLEのソヨンが来場
会場には元サッカーブラジル代表のカカ(KAKA)や、女子プロテニス選手のビーナス・ウィリアムズ(Venus Williams)、映画監督のスパイク・リー(Spike Lee)、「(G)I-DLE」のソヨン、ベトナムの俳優アン・トゥ (Anh Tú)、ラッパーのJ.I.Dなど、多くのVIPが来場した。日本からはモデルの滝沢眞規子がラコステのグリーンで統一したスタイリングで参加。コロトロスによるスペクタクルなショーに大きな拍手で応えた。
「(G)I-DLE」のソヨン
Image by FASHIONSNAP(Koji Hirano)
photography: LACOSTE , Koji Hirano | text & edit: Fumiya Yoshinouchi, project management: Shiori Nagaoka (FASHIONSNAP)
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