Fashioninterview

【インタビュー】EXILEや三代目JSBが所属、世界を目指すLDHのアパレル部門を支える小川哲史

LDH apparel 小川哲史社長
LDH apparel 小川哲史社長

LDHで「孤立した状態」からアパレル部門の社長に

―LDHにはいつ頃から参加されたのですか?

小川:「トミー」に参加した2004年頃に、また別の先輩から連絡をもらったんです。「MATSUさんがアパレルブランドを立ち上げたい」という話で、デザインを引き受けることになって。徐々にLDHの方に比重を置くようになりました。

―それがLDH apparelのはじまりですね。

小川:当初はアパレル事業部というのも無くて、EXILEのグッズを作るコンテンツ事業部の部長が担当していて、そこに僕がデザイナーとして参加する形でした。当時のメンバーは、ほぼ全員が外部の人間でしたね。店舗運営の担当者がそのままアパレル部の部長になって、僕はその後に社員になった形です。

―当初はどのようなアイテムを手がけていたのですか?

小川:MATSUさんだけではなく「EXILE全体をサポートするブランド」として「24カラッツ(24karats)」というブランドを立ち上げました。当時、彼らがリハーサルやトレーニングをする時にバラバラな格好をしてたんですよ。特にツアー前やミュージックビデオの撮影前のリハーサル時はカメラが入るんですが、「チーム感が良くないように見える」ということで、HIROさんの確認を取りながらジャージなどを作りました。そこから、LDHのデザイナーとしての仕事が増えていきましたね。

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「24カラッツ(24karats)」2017年春夏コレクション

―別ブランドで展開していた「コールブラック(COALBLACK)」も小川さんが手がけていたんですよね。

小川:「24カラッツ」はEXILEのブランドというイメージでデザイナーも明らかにはしていないのですが、「コールブラック」は僕自身が初めて立ち上げたブランドで、ディレクションからデザインまで全てやっていました。でも、売り上げとしては「24カラッツ」が圧倒的に良く、「コールブラック」はその10分の1程度。それでもこだわり強くやっていたので、当時は社長ではなく取締役だったのですが、「責任者としてどうなのか」と突っ込まれました。

―思い入れが強かったとは思いますが、「コールブラック」は2012年に終了しました。

小川:本音としては続けたかったんです。独立して「コールブラック」を会社から買い取って続けるか、辞めずに会社のために働くのか、悩みましたね。でもブランドを作らせてもらえたり、衣装を手掛けさせてもらえたりという環境は全てHIROさんに与えてもらったので、恩返しもせずに自分のやりたいブランドだけ引っこ抜いて出ていくなんてありえなかった。それで、自分のやりたいことではなく会社を選んで、ブランドを終了することを決めたんです。社内的には「根性が無い」と思われていたかもしれない。しかもその頃は「24カラッツ」にあまりタッチしていなかったので、いきなり自分のブランドを辞めて「24カラッツ」のメンバーに入ることを受けて入れてもらうのも難しかったり。孤立した状態だったので、一から出直すつもりでスタッフと積極的にコミュニケーションをとって、「自分のブランドで忙しい」と断ってきたアーティストの衣装の仕事をもらえるように"社内営業"をしていきました。

―2年前には社長に就任しましたが、何か変わりましたか?

小川:クリエーティブをメインで管轄していることは変わらないですね。周りからの見られ方は変わったように感じています。もちろん経営や数字的な部分も見ていますが、徐々に社長業に対しての意識が高くなってきているところだと思います。

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―アーティストを活用したブランディングやPRは発信力がありますよね。

小川:そうですね。運営している9ブランドの中で売上の軸は「24カラッツ」と「J.S.B.」。特に「J.S.B.」に関してはNAOTOさんをはじめとするメンバーが実際に着用してプロモーションを行っているので、売上に直結しています。そこが1番の特色で、強みでもあります。

―アーティストさんが着ると人気が爆発しそうですね(笑)。アイテム製作にはメンバーの意見を取り入れているのですか?

小川:取り入れて作っているものもありますが、通常の展示会のラインなどは僕がメンバーに提案します。「24カラッツ」は楽曲としても存在していて、その衣装も僕らが作ってミュージックビデオで着てもらっているので、そのレプリカを販売するといったコスチュームとの連動もありますね。

―「24カラッツ」は来年で10周年。何か考えていることは?

小川:今までも僕らがメンバーのことを考えながらブランド同士のコラボレーションを企画してきましたが、今回はそれにメンバーの方にも携わってもらい、トリプルコラボの形を考えています。

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