
Image by: LONGCHAMP

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9月初旬、「ロンシャン(LONGCHAMP)」が、パリ・マレ地区で「ロンシャン・アートフェスティバル(Longchamp Art Festival)」を初開催しました。誰もが参加できる3日間限定のカルチャーイベントとして、“動”をテーマに、絵画や写真、デザイン、音楽、デジタルアートなど、さまざまな表現に触れられる機会が提供されました。イベントの様子を現地取材からレポートします。
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開催に合わせたプレスツアーでは、様々な国や地域から約30人のメディア関係者などが招待され、イベントに先駆けてアクティビティを実施。フェスティバルだけではなく、パリとアート、アートとロンシャンのつながりを知るインスピレーショントリップとなりました。
まず訪れたのは、パリ郊外にあるアーティストレジデンス「POUSH」。POUSHは、アートセンターとアーティストの制作スタジオを併設するクリエイティブ拠点で、30ヶ国以上から集まった約270人のアーティストが活動しています。現地ではクリエイティブが生み出されるアーティストのアトリエを巡り、説明を受けながら制作工程や作品を見学しました。
Video by FASHIONSNAP
ロンシャンとアートとの関係を一つの場に
その後、マレ地区のフェスティバル会場へ。会場には、ロンシャンが所蔵する作品のほか、世界各地のロンシャンのブティックで展示されているアーティストの作品など、ブランドとゆかりのある作家たちが参加しました。

Image by: LONGCHAMP
フランス人現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)や、世界的デザイナーのトーマス・ヘザーウィック(Thomas Heatherwick)といった著名なアーティストから、POUSHに所属する新進気鋭の作家まで、25組を超えるアーティストによる作品やパフォーマンスで構成されました。日本からはニューヨークを拠点に活動するアーティストの西川裕子さんが参加し、浮遊感のあるモビール作品を展示。“動”を共通テーマに、光や色、素材、身体など、それぞれ異なるアプローチによる作品が会場に並びました。

開放感のある吹き抜けの空間に吊るされたのはグザヴィエ・ヴェイヤンによる球体のオブジェ。さまざまな方法で共通テーマ"動"が表現された。
Image by: LONGCHAMP

西川裕子さんの作品は、廃棄される紙を再利用し、ワイヤーで吊るした浮遊感のあるオブジェ。
Image by: LONGCHAMP

2026年秋冬コレクションでも協業した仏アーティスト キャロライン・ヘランの作品
Image by: LONGCHAMP
創業家が受け継いできた「創造的好奇心」
ロンシャンはこれまでも、アイコンバッグ「ル プリアージュ®(Le Pliage®)」を通じてさまざまなアーティストとのコラボレーションを発表してきました。今年は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」に初参加するなど、継続的にアートとの関係を深めています。創業一族のキャスグラン家も長年にわたり、アーティストの発掘や作品の収集、文化支援に取り組んできました。
創業家3代目でCEOのジャン・キャスグラン(Jean Cassegrain)と、妹でクリエイティブ・ディレクターのソフィ・ドゥラフォンテーヌ(Sophie Delafontaine)は、今回のテーマである「CREATIVE CURIOSITY(創造的好奇心)」につながる感覚は、幼い頃から育まれてきたものだと話します。
「私は絵を描くことが得意だったわけではありませんでしたが、美しいものへの関心だけでなく、世界への興味、旅をすること、未知のものへの創造的好奇心、そして家族から受け継いだ“発見すること”への姿勢が、現在のクリエイションにもつながっていると思います」(ソフィ)
今回展示された作品を含むアートピースを購入する際は、色彩の豊かさを一つの基準にしているといいます。また、作品選びでは兄妹の意見が一致することがほとんどで、家族間で共有されてきた美的感覚がアートコレクションのセレクトにも反映されているといいます。

キャスグラン家(中央真ん中がジャン・キャスグラン、手前左がソフィ・ドゥラフォンテーヌ)
Image by: Michael Huard ( SAY WHO)
なぜ今、アートフェスティバルなのか
今回、著名な作家だけでなく新進気鋭のアーティストもラインナップに加えた理由について、ジャンは次のように話します。
「ファミリーメゾンとして、若い才能に目を向けることは大切だと考えています。POUSHをはじめ、新しい才能を見つけ、彼らを知ってもらう機会をつくることも、私たちができることの一つです」(ジャン)
今回のフェスティバル開催についてソフィは、「これまでメゾンがさまざまな形で育んできたアートとの関係を、プロダクトとの単発の協業ではなく、一つの場に集めて誰もが体験、共有できるものにしたかったから」と経緯を説明します。
「いつも異なる表現との出会いが、メゾンのクリエイションに新たな視点を与えてくれました。このプラットフォームが誰もが創造的好奇心を持って新しいものを発見できる場所となり、来場した人が何か感情を持ち帰ってくれたらうれしいです」(ソフィ)
フェスティバルは入場無料のパブリックイベントとして開催され、予約枠がすぐに埋まるなど、会期中は多くの来場者でにぎわいました。幅広い層が現代アートに触れられるプログラムを展開し、ロンシャンが長年育んできたアートとの関係と、メゾンが掲げる「CREATIVE CURIOSITY」を体感できる3日間となりました。
© Xavier Veilhan, Adagp, Paris, 2026
© Soo Kyoung Lee, Adagp, Paris, 2026
© Sébastien Preschoux, Adagp, Paris, 2026
© Valentin Guillon, Adagp, Paris, 2026
最終更新日:
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