Fashioninterview

【インタビュー】デビュー3年「mame」黒河内真衣子のルーツとデザイン

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―コレクションのテーマやインスピレーションの源は?

 最初のシーズンは「面」というテーマで、女性の二面性を表現しました。ブランドとして「こんにちは。はじめまして。」というコレクションだったので、「mame」のコンセプトを象徴するようなテーマだったと思います。今は、旅先の出会いからインスピレーションを得る事が多くなりました。旅と言っても特別なものではなくて、そこで触れるのは日常です。私の中でテーマはあまり重要ではなく、例えるならレシピみたいなもの。お客さんにとっては、そのレシピよりもご飯を食べたときの感動や思い出が大切ですよね。

―1枚の写真から1着をデザインした2013年春夏秋冬コレクションのテーマは「あなたの思い出」でした。

 デビュー時から春夏、秋冬を同じテーマで製作しています。最初に金沢の骨董屋さんでアイデアソースとなる写真に出会った瞬間は「これだ!」という感じでした。数千枚もある写真から選んだ60〜70枚を手に、その後の出張のスケジュールを返上して、そのまま金沢で悶々と名前とストーリーを考えることに没頭。その後、たまたまカフェで居合わせた外国人と一緒に写真に写った人達の名前を考えたり。その時期に出会った色々な人達の感性も、ストーリーに反映されているんです。

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GQコードを使った初のO2Oプロモーションを実施。写真左はアイデアソースの写真、黒河内が描いたメモ

―なぜ、一着ごとにストーリーを?

 服って、買った瞬間からストーリーが始まるんですよね。「これ着てたときに告白した」とか、「これ着てたときに仕事が決まった」とか。もちろんネガティブなことも沢山あると思う。でもそういうストーリーがある服って、すごく素敵だなと思うんです。今回のテーマは古着的な感覚で誰かのストーリーを共有するものです。

 そして自分がこのコレクションのテーマで1年通して作ってきて、展示会に来て下さった方々に「自分の買ったアイテムのストーリーと写真はどれ?」よく尋ねられました。最初は私の妄想だから、考えたエピソードを全員に1点ずつ伝えたいとは思っていなかったんですが、そうやって興味を持ってくださった方が知ることができる環境があってもいいと思って、ストーリーが掲載されたウェブサイトにアクセスできるQRコードを商品に付けることにしました。ちょっと面倒くさい行程を踏んで知るくらいの仕組みがいいと思っています。

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