Fashioninterview

【インタビュー】デビュー3年「mame」黒河内真衣子のルーツとデザイン

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■「納得いくものづくりを」黒河内真衣子のこれから

―取り扱い店舗は現在国内外で44店舗。海外で展示会は?

 アジアをはじめ海外での取り扱いも増えていますが、今はまだ国内の発表のみでいいと思っています。無理して海外に出て行こうとは考えていなくて、タイミングを見て自分にとって「今かなぁ」と思えたらですね。ゆっくり地道にやっていければと思っています。

―ランウェイショーには興味は?

 今、ショーをすることに興味はありません。そのお金があったら、もっと生産背景だったり製作の環境を整えたいと思っています。今後絶対にやらないと決めているわけでは無いのですが、当分はこれまで通り、展示会という形式で服をゆっくり見て触っていただきたいです。

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2013-14年秋冬コレクションより

―ブランドスタートして3年目。変化は何かありましたか?

 6シーズン目を迎えて、リラックスしてものを作る感じにはなったかなと思っています。3年経った今だからこそ、5年目、10年目を迎えられるブランドとして残したい、と心から思っていますが、ブランドは"生もの"で、ずっと同じ鮮度を保つ事に難しさも感じています。

―課題はありますか?

 「mame」は決して価格が安いブランドではないので、満足のいくものを作り続けなければいけません。服に対する満足度として、価格に見合ったクオリティーで納得してもらえるような服作りが自分にとって最大の課題です。これはすぐに解決するものだとは思っていなくて、自分の心に葛藤を抱えながら模索している日々です。商品を作る背景がどんどん減ってきている日本では、自分の小さな力だけではどうにもならないことがたくさん起きていて、頑なにメイド・イン・ジャパンと言い張っていけるような時代ではなくなっていくかもしれません。焦りもありますが、着実に進んでいきたいです。

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2013-14年秋冬コレクションより

―「mame」の今後の展望は?

 私は子供の頃から自然が沢山ある場所で育ち、植物に触れたり、想像で絵を描いたり、そういった環境で培ったものに支えられてきました。そういう基本を大切にしながら、ゆっくりと「mame」を育てていきたいですね。世界中どこに「mame」の服が飛んでいっても、納得してもらえるように。課題は沢山ありますが、じっくりちゃんとものづくりを続けて行きたいという思いだけです。

黒河内 真衣子 (くろごうち まいこ)


2005年 文化服装学院在学中にJEUNES CREATEURS DE MODE 2005 日本代表となりパリ本選にて各国最優秀賞を受賞。その他、受賞歴多数。
2006年 株式会社三宅デザイン事務所に入社。A-POC の企画として様々なプロジェクトに携わる。 またイッセイミヤケのパリコレクションの企画、デザインを担当。
2010年 黒河内デザイン事務所設立、自身のブランド「mame(マメ)」を立ち上げる。

(聞き手・高村美緒)

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