
トレンドに左右されるファッション業界の中で定番と称され、多くの人に愛されているアイテムには底知れない魅力が詰まっています。そんなマイスタンダードに相応しい名品をF/STOREの中から厳選して紹介します。
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巻き方で印象が変わる、「インアット」のフードストール
「インアット(INNAT)」は、「LIKE AN INN ー 旅の宿のように」をコンセプトに掲げ、旅先の宿で感じる時間の流れが緩やかになるような感覚を、日常の道具である服へと落とし込むブランド。ミリタリーやワークウェアをモチーフに、天然染料をベースにしたナチュラルなカラーパレットを採用することで、年齢や性別、人種などのあらゆる境界線を取り払い、癒やしとリラックス、そして着用時の高揚感を兼ね備えたコレクションを提案しています。今回は、秋冬のスタイリングのワンポイントアイテムとして重宝するフードストールにフォーカス。今っぽい着こなしを叶えてくれるトレンド性と、ブランドらしいエッセンスが詰め込まれたアイテムです。
フードとストールを一体化させた象徴的なデザイン

フードストールという商品名の通り、フードとストールを一体化させたデザインが最大の特徴です。バラクラバと混同されがちですが、これらの発祥や定義は異なります。軍用の目出し帽をルーツとし、帽子から派生したバラクラバに対して、フードストールはあくまでストールの一種。一見すると同様に見えますが、首元に巻くことができるパーツが付いていることが両者の大きな違いであり、ストール部分があることで多彩なアレンジが楽しめ、より幅広いスタイリングで取り入れられるのが魅力です。

このアイテムを製作した理由についてデザイナーは「巻き方や使い方によって見え方が変わるアイテムを作りたいと思ったことがきっかけ。防寒具としてだけではなく、スタイリングの中で自由に使えるものとして位置付けている」と説明するように、合わせるアイテムを選ばず使えるシンプルな佇まいも「インアット」のフードストールの魅力の一つです。

秋冬らしいブラウンをベースに、控えめながらもさりげなく存在感を放つボーダーデザインを採用しています。「主張しすぎないけれど、そこにある意味を感じられるようなデザインにしたく、線幅と間隔は何度も調整した」と解説するように、繊細なボーダーのラインがスタイリングにさりげない奥行きをプラスしてくれます。

そのほか「インアット」らしい遊び心を感じさせるディテールとして注目したいのがダメージ加工。ストールからフード部分にかけて無数の穴を開けることで「長い間タンスにしまい込んでいて、時間の経過とともに虫食いができたような佇まいを表現した」と説明し、実際に長く使い込んだことで生まれるダメージをそのまま再現するのではなく、新品でありながら時間を経たもののように見える「視覚化された経年変化」を表現した仕上がりが目を惹きます。細いボーダーと穴が開いたダメージ加工が重なることで、シンプルな中にも少しだけ違和感が生まれ、巻きつけた際にもさりげなく存在感を放ちます。
軽やかさを追求した素材使い


素材には、アルパカの中でも比較的繊維が細く良質なファインアルパカを使用しています。アルパカならではの柔らかさや膨らみ、毛足の長い質感などを備えながらも、軽やかに仕上げられるのが特徴で、首に巻きつけた際の肌あたりもよく、デイリーに気兼ねなく着用できます。「ファーストサンプルでは、ストールの先にポケットを付けて手を入れられる仕様も試したが、重さが出てしまい全体の軽やかさが損なわれてしまった。そこでポケットはあえて排除し、最終的には“軽さ”を優先した仕様にしている」とデザイナーは解説します。光に当てると透けるような薄さが魅力的な7ゲージの天竺編みの生地で仕立てることで、ファインアルパカの柔らかさや暖かさを活かしながら、自然に身体に馴染むように仕上げているのです。
合わせるアイテムによって印象を変える、多彩な巻き方


先述の通り、バラクラバとは異なりフードストールらしく多彩な巻き方を楽しめるのが魅力的なポイントです。MA-1のようにカジュアルなアウターに合わせるならフードを深くまで被って着用したり、またジャケットならフーディーをレイヤードしているかのような感覚で忍ばせるなど、合わせるアイテムやスタイルによってスタイリングを楽しめます。ネイビーやブラックなど、秋冬定番のカラーパレットとも相性がよく、洒落たムードを演出するワンポイントとして、これからの季節に重宝するはずです。いつもの装いにこなれたエッセンスを加えてくれるアイテムをチェックしてみて。
✔️ デザイナーおすすめの合わせ方

「個人的には、フードのように頭からかぶり、ストールの先はあえて巻かずにそのまま垂らすのがおすすめです。アウターのフロントを閉め、その上からフードストールをかぶることで、アウターの裾からストールの先が出てくるような見え方になり、一般的なストールとは少し違ったレイヤードを楽しめます。また、同素材のVネックのプルオーバーとアンサンブルで合わせるのもおすすめ。同じ素材やボーダーの要素を重ねながら、巻き方を変えて楽しんでいただけたら嬉しいです」。
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