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ファウンダーは中国のアパレル業界に精通　ウーヤーを立ち上げたイン氏は、中国服飾系大学のトップのひとつである北京服飾学院出身。中国の大手アパレルブランド「メーターズボンウェ（Metersbonwe）」でデザインディレクター兼取締役副社長を10年以上務めた後に独立し、自身のブランドとして2014年にウーヤーを立ち上げた。中国におけるアパレル業界のノウハウとコネクションを持つ同氏は、「ウーヤーを始めた当時の中国には、大人が楽しめるファッションが少なかった。日常的に着用でき、個性や遊び心、ちょっとした“ハズし”を感じられる、ユニークで自由な服を届けたいと考えた」と立ち上げの経緯を語る。　ブランドコンセプトは、「現代女性の内なる自己認識」と「外に向けた表現」の二項対立の衝突。同氏は「私たちのデザインのDNAには『青春』と『力強さ』がある。今を生きる女性たちに、年齢や時間に捉われない、想像力と喜びに満ちたライフスタイルを、ファッションで提案していきたい」と説明する。　上海・新天地の旗艦店を皮切りに右肩上がりで成長を続け、2021年時点で直営およびフランチャイズを含め100店舗を突破し、中国国内80以上の都市で展開。コロナ以降はECにも注力し、自社サイトのほかTmall（天猫）など主要プラットフォームでも販売している。2024年にはTmallでの売上高がデザイナーズブランドカテゴリーで1位を獲得するほどに成長し、売上のEC比率は全体の40％に及ぶ。デザイン性とクラフト感の両立、多彩なラインナップで幅広い客層から支持　本国でのシグネチャーは、プレイフルなグラフィックを配したワンピースや、落書き風のイラストをプリントしたトップス、ロマンティックなレースドレスなどウェアラブルなシルエットに個性的なディテールを落とし込んだアイテムなど。中心の価格帯は、トップスが2万円台〜4万円台、ワンピースが4万円台〜8万円台、ジャケットが6万円台〜10万円台。主な客層は30〜40代だが、20代、50代の顧客も抱え、中心の客単価は5万円台〜7万円台だという。　グラフィックやシルエットのアクセントが効いた「一着でもスタイリングが決まるアイテム」が売れ筋で、同氏の長年の業界コレクションを活かしたハンドメイドの刺繍をはじめとした高品質なクラフト感が、中国で支持される理由の一つ。また、企画から生産まで社内で行うことから、およそ2週間のサイクルで20〜30点の新作が販売できるスピーディさも“飽きさせない”運営で人気の維持に貢献している。自主制作ZINEやKOLコラボの世界観訴求で独自のポジションを確立　ブランドの成長の背景には、前述のスピーディで安定した運営体制に加え、デジタルとリアルの双方での世界観訴求がある。2018年からヴィジュアルカルチャーマガジンとして「UOOYAA  ZINE」を年2回制作し、店頭などで配布。多彩なジャンルのクリエイターとコラボレーションしながら、“UOOYAA  girls”の「自由さ」「リアルさ」「冒険心」といったブランドストーリーを継続的に発信することで、他社と差別化を図っている。　また、コラボライン「ウーヤー・ラボ（UOOYAA Lab）」では、「クリスチャン ラクロワ（Christian Lacroix）」や「ディズニー（Disney）」、「新世紀エヴァンゲリオン」、ポンピドゥーセンター、セントラル・セント・マーチンズの卒業生といったコラボレーターを迎えた企画を実施。幅広いジャンルでコラボすることで、認知の拡大と独自のブランドポジションの確立へと繋がったという。　デジタル施策はKOLとのコラボ企画を継続的に展開。一般的な広告出稿ではなく、リアルな着用感が分かるKOL施策やライブコマースに予算をかけたことが奏功した。　イン氏は売上100億円突破の要因として、こうしたブランディングの成果を挙げる。「中国の市場は大きく、ブランドの数も膨大。SNSも盛んで情報スピードが速いが、そうした状況の中で安定的な成長を遂げられたのは、自主ZINEやコラボなど独自のクリエイティブを継続的に発信したことが好調に繋がったのではないか」と分析した。アジアのファッションシーンを担う東京進出　5年で10店舗体制目指す　自国内での基盤構築を経て、今年から海外進出に力を入れている。その足がかりとしているのが日本市場だ。本格上陸に先駆けて今年5月に原宿で行ったイベントは、2日間の限られた日程だったが、約200人が来場。来場者アンケートで“リアルな市場調査”を行ったところ、ウーヤーが提案する「ファッションを通じた青春や、力強い女性像」に確かな手応えを得たことから、本格的な展開を決めたという。また、イン氏は「アジアのファッションシーンを牽引する東京でのチャレンジは、市場拡大の布石にもなる」と考え、まずは東京での“地固め”を狙う。　今月からラフォーレ原宿でスタートした長期ポップアップでは、中国での人気アイテムに加え、市場リサーチを経て日本の消費者に“ハマりそう”なアイテムをセレクト。また、店舗限定アイテムとして「セーラーカラーリボンスウェット」（8万円）や「リボン付きセーラーカーディガン」（6万5000円）、「クラシックリボン切替ワンピ」（6万5000円）の3型を販売している。VMDではファッション誌「装苑」とのコラボ企画も実施。誌面と連動した、“日本的なファッションカルチャー”を取り入れたスタイリングを提案している。　オープンから3日経ち、プレミアムアイテムとして入荷したハンドメイドのニット（36万円）が売れ、国内客だけでなくインバウンド客も多く訪れるなど滑り出しは好調だという。　日本事業では、まずは世界観の訴求と定着を進めていく方針。運営面では中国ブランドの日本進出に関してコンサルティングを行う益運豊とタッグを組む。新たに開設した日本版インスタグラムを活用し、本国同様にKOLとのコラボを通じて発信を強化していく。並行して販路の拡大に着手し、直営の路面店やセレクトショップなどでの卸先を含め、3年で5店舗、5年で10店舗の出店を計画している。　そのほかの海外事業も慎重に進める考え。パリやアメリカといった市場リサーチに加え、東京の反響を精査しながらアジア地域の開拓も視野に入れる。　近年、ウーヤーだけではなくクリエイティブ背景を持つ中国ファッションブランドの上陸がじわりと増えている。主な代表例として、エスモード（ESMOD）・パリ校出身のデザイナーデュオが手掛ける「トリニートストゥディオ（TRINITESTUDIO）」や、セントラル・セント・マーチンズでウィメンズウェアを学んだチュウ・ハオ（邱昊）によるラグジュアリーブランド「チュウハオ（QIUHAO）」がポップアップや卸を通じて日本展開を開始。アーバンアスレチックがテーマの「モードコミューター（MODE COMMUTER）」は、LVMHグループの投資ファンド Lキャタルトン（L Catterton）からの出資を受けており、来年1月までルミネエスト新宿で長期ポップアップを開催中だ。

Fashion

売上100億円、Z世代に人気の中国発「ウーヤー」日本本格上陸の狙い

　EPは、「別れ」をテーマに制作。「alone」「when I cried in the back seat I」「when I cried in the back seat II」「that diner」「interlude」「sleep beside you」の6曲を収録する。なお、9月10日には「that diner」を各種配信サイトで先行リリースする。　ジャケットのデザインは、布ジャケット版、デジタル版の両方をユウショウコバヤシが担当。テキスタイルをパッチワークしたデザインに仕上げた。布ジャケット版の価格は3000円。

yushokobayashi

Culture

carrot boy、ユウショウコバヤシのために制作した楽曲を収録したEPを発売

　イベントには、アーティストの堀米春寧、ファッションブランド「ヘルス（HELS）」デザイナーの出口壮夫、ファッションブランド「ムーナイテッドキングドマイ（MUnited Kingdomai）」、タトゥーアーティストのtrust teji、アーティストのSONYOが参加。「アートを買ったことがない⼈にも、ファッションアイテムとして楽しんでもらいたい」というコンセプトを設定し、各アーティストとコラボしたシューズを展開する。　コラボスニーカーは、ユウショウコバヤシのスニーカー「TURN」と「DOUBLE BOW」をベースに採用。堀米とのコラボでは、フロントにリボンをあしらったTURNに同氏のハンドペイントを施した。価格は4万4000円。　出口とのコラボでは、ステッカー風のカッティングシートをランダムに配したTURNとDOUBLE BOWの2型を展開。シューズにはオリジナルのトートバッグが付属する。価格は各4万4000円。　ムーナイテッドキングドマイとのコラボでは、同ブランドの世界観をビーズを用いて表現したTURNとDOUBLE BOWの2型を用意。価格は各4万6200円。　trust tejiとのコラボでは、立体感のあるハンドプリントを施したほか、鍵やぬいぐるみなどをあしらったTURNとDOUBLE BOWをラインナップする。価格は各4万4000円。　SONYOとのコラボでは、 同氏の絵画の世界観を落とし込んだTURNとDOUBLE BOWの2型をラインナップする。価格は3万9600円。　会場ではそのほか、参加アーティスト個人のグッズやアパレルアイテムの販売も予定している。

ユウショウコバヤシがアーティスト、ブランドとのコラボイベント開催　一点物のスニーカーを販売

　リニューアルでは、英国発のシューズブランド「ロックフィッシュ・ウェザーウェア（Rockfish Weatherwear）」、ゴシック＆ロリータファッションブランド「メゾン ド アトリエピエロ（Maison de ATELIER PIERROT）」、「リゼン アクシーズエックス（REZEN AXES-X）」、韓国ブランドを扱うセレクト型ポップアップストア「ヨムジュ（Yeomju）」の4店舗が新たにオープン。ロックフィッシュ・ウェザーウェアは日本初の店舗として、9月12日に開業する。　メゾン ド アトリエピエロは、8月22日にオープン。オープン時にはシューズ（1万7490円）やバッグ（7920〜1万6500円）などの新作をはじめ、ブランドの世界観を日常に取り入れられる雑貨類を展開し、数量限定でオリジナル缶バッジセットを配付する。　リゼン アクシーズエックスは、8月30日にオープン。オープン時には、新しい「和」を表現したパーカー（1万4300円）やシャツ（1万450〜1万1550円）などをラインナップする。　そのほか、音楽、アート、サブカルチャーのバックステージから着想したブランド「バックステージ パス（BACKSTAGE PASS）」の店舗がリニューアルオープン。またポップアップとして、8月14日から9月29日まで韓国発ライフスタイルショップ「ナイス ウェザー（NICE WEATHER）」が、9月9日から16日まで韓国発のブランド「ナチェ（NACHE）」が、10月4日から2026年1月31日まで上海を拠点とするブランド「ウーヤ（UOOYAA）」が、それぞれ出店する。　ラフォーレ原宿の自主編集売場「愛と狂気のマーケット」は、9月1日にエリアを拡張。“PINK エリア“では、「TOMOPOP」「nearly≒equal」「sukoyaka club」「Angelribbon」「cookieegirls」「勲章屋さん（Kunshoyasan）」「90884」「minmin」「POMPOM HAIR」「しろやぎねいる」「ファンシーショップうさみ」「Shop kiitos」「誰かの夢」の全13組が展示を行う。また、同エリアでは選りすぐりのクリエイターをピックアップ。9月1日から2026年2月28日までの期間は、日本出身でパリを拠点に活動するアーティストの前田英里（Eri Maeda）、お笑いコンビ「素敵じゃないか」の柏木成彦、陶器と植物で製作を行うアーティストの陶蟲夏草（トウチュウカソウ）、マネキンメーカーのナナサイ（NANASAI）の4組が作品を披露する。　なお、2025年秋冬の広告ヴィジュアルは、東京を中心に活動するアートディレクター兼グラフィックアーティストのmidori（OFBYFOR TOKYO）が担当。ヴィジュアルには、"Laforet"の意味を持つ「森」をテーマに、森にある草木をメインモチーフに採用し、「人は服を着たりアクセサリーを身につけたりメイクをしたりする。もし人が木だったら、どのように自分を主張し表現するのか？」 という想いを落とし込んだ。

Rockfish Weatherwear

Maison de ATELIER PIERROT

REZEN AXES-X

BACKSTAGE PASS

UOOYAA

NACHE

ラフォーレ原宿がリニューアル　「ロックフィッシュ・ウェザーウェア」やゴシック＆ロリータブランドが出店

　原宿店では、ミナキュートのオリジナルアイテムのほか、アメリカ発のぬいぐるみ「タイ（ty）」、マイリトルポニー（My Little Pony）などのファンシーなキャラクターグッズや玩具を用意。また「スイマー（SWIMMER）」や「ニジイロポニック（Nijiiro Ponic）」などのアイテムも一部取り扱う。　なお、原宿店オープンにあたって、現在池袋サンシャインシティALTAB1Fで営業中の「minacute CONCEPT STORE」は7月30日で閉店する。　ミナキュートは、2021年に本格デビュー。「ボーダレスカワイイ」をコンセプトに、500〜900円の価格帯のアイテムを常時200〜250種類展開している。2022年度の売り上げは昨対比で200%の伸長をみせるなど、まだ無名ブランドながら躍進を続けている。

元クレアーズのスタッフが運営　「ミナキュート」がラフォーレ原宿に直営店をオープン、スイマーやマイリトルポニーも展開

　2023年春夏コレクションは、画家や建築家、芸術家として活動したフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー（Fridensreich Hundertwasser）と、デザイナーの長賢太郎が訪れたベトナム・ダナンから着想を得て製作。長が撮り下ろした写真をテキスタイルに採用し、タイベック生地に落とし込んだプリントドレス（4万4000円）やナップスナック（2万900円）をはじめ、ボーダーニットのグローブ（1万1000円）やノースリーブトップス（3万7400円）、シースループリントを施したトップス（5万600円）とデニム（3万8500円）、アイコニックなジグサグのステッチをあしらったショートデニム（2万7500円）といったアイテムを展開している。会場では、アイテムの販売に加え、テキスタイルとして使用された写真も展示。店舗の入口や壁面にディスプレイされている。

osakentaro

SHEEP

「osakentaro」がSHEEPでポップアップ開催　デザイナー撮り下ろしの写真を展示

　ビー アット トーキョーは、今後はリアルスペースのみに依存せず、よりデジタルに特化した取り組みを行っていく。4月からは「デジタルオリエンテッドなコンテンツ制作を推進していくこと」を目的に、カルチャーとテクノロジーを融合した企画とプロデュースを行う「次世代のクリエイティブエージェンシー」を目指していくという。ビーアット代表の土井地博は「この場所を起点とし次の時代を担う才能の種を見つけ、生活者や各企業などにコネクトさせる装置としてご愛顧いただきましたが一旦役目を果たしたと判断し次のステージに向かう活動をします」とコメント。取締役の千葉秀憲は、「デジタルの手法を加えつつ、人間がチャレンジし続けてきた文化事業を次の時代へ伝えていくことを使命だと認識し、今後もビーアットでの活動を深めて行きたい」と意気込みを語った。BE AT STUDIO HARAJUKUの撤退後は、従来通りラフォーレミュージアムとして森ビルの管理で運営される予定。

ラフォーレの「BE AT STUDIO HARAJUKU」が営業終了　デジタルに注力

　CHiCO with HoneyWorksは、女性シンガーのCHiCOとクリエイターチームのHoneyWorksによるコラボユニット。「チコハニ」の愛称でZ世代を中心に親しまれ、これまでに4枚のアルバムをリリースし、今年でデビュー8周年を迎えた。　同キャンペーンでCHiCO with HoneyWorksは、ラフォーレ原宿内のファッションブランドや飲食店舗とのコラボを実施。「ミルクフェド ハラジュク（MILKFED. HARAJUKU）」で、CHiCO手書きのミルクフェドロゴがプリントされフーディー（1万2100円）やロングTシャツ（7150円）、ショルダーバッグ（6050円）などを揃えるほか、「エルエイチピー ウィメン（LHP WOMEN）」では、鬼ノ森のジャケット写真を使用したロングスリーブTシャツ（6600円）、「ナイル・パーチ（NILE PERCH）」では、CHiCOが特別に描いたイラストをサテン刺繍のロゼッタにしたワッペンロゼッタ（3740円）などをラインナップする。　また飲食店舗では、「オブゴベイカー メイジストリート（ovgo Baker Meiji St.）」による桃の果肉入りピーチソーダ（イートイン770円、テイクアウト756円）の販売をはじめ、「チプーン（Chipoon）」では、CHiCOの好きな「スープ」と「トマト」をヴィーガンヌードルにした豆乳トマトスープヌードル（イートイン950円、テイクアウト933円）、「ミルク ミルク ミルク!（MILK MILK MILK!）」では、CHiCOをイメージしたピンクオレンジのグラデーションドリンク（イートイン880円、テイクアウト864円）などを用意する。　このほか、同期間限定でポップアップ「CHiCO with HoneyWorks POP UP STORE」を開催。スウェット（7500円）やトートバッグ（1500円）、ハット（3500円）、タンブラー（3200円／いずれも税込）など、歴代ライブグッズや今回初登場のオリジナルグッズを販売する。CHiCO本人による1日店長も予定している。

「CHiCO with HoneyWorks」×ラフォーレ原宿、ファッションブランドや飲食店舗とコラボ

　期間中は各日、ラフォーレカード会員やラフォーレ原宿公式インスタグラムのフォロワーと開館前の来場者を対象に、セール価格からさらに10％オフを提供する「朝チケ」の配布や、ラフォーレカードを利用することで請求時にさらに5％オフとなる「ラフォーレカード割」、秋物の新作アイテムの値引きを行う「秋物早割」、閉店後の21時から翌日の9時までラフォーレ原宿の公式オンラインストアでセール商品を販売する「真夜中のグランバ」を開催。そのほか、7月21日には商品量の多い初日にまとめ買いをできるセットを用意したタイムセール企画や、22日には通常時には店頭に並ばないサンプル品を展開する「サンプル大放出」、23日には「サステナブルコレクション」と題したスタッフの私物や型落ちのアイテムを販売する企画を用意する。24日は、均一価格でセール品を展開する「ザ・均一」、最終日となる25日には、最終値上げとして「FEVER TIME」を実施。2階の「GOOD MEAL MARKET」では「サンキュープライス」として、税込390円のメニューを各日100人限定で提供する。　エントランスでは各日15時頃から、書道家の万美や現代アーティストのVIKIなど、連日異なるアーティストによるライブパフォーマンスを実施する。

ラフォーレ原宿の「グランバザール」3年ぶりの5日間開催決定　「真夜中のグランバ」や秋物の早割などイベントを企画

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