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　同イベントは、マイペースに洋服を作りながらそれぞれの理想を描いてきた両ブランドのデザイナー同士が偶然出会い、「S(　　)」でお茶を飲みながら交流し会話したことをきっかけに開催が決定。一見系統が異なる両ブランドの服づくりの内側に双方のデザイナーが繋がりを感じたことから、今回のイベントが実現したという。　会場では、ブランドの垣根を超えて試着や買い物ができるよう、ケンゴとリツコ カリタのアイテムをミックスした形でラックを構成。リツコ カリタからは、2024年春夏コレクションや、アーカイヴにプラスαを施した一点物、ケンゴからは、2024年春夏コレクションとアーカイヴを含めた夏物を中心にラインナップする。また期間中は、両ブランドがそれぞれ持ち寄った菓子や飲み物を用意。店内の大きなテーブルに着席してお茶をしながら、ゆっくりと会話を楽しむこともできる。　服の試着や購入だけではなく、来店者がお茶や会話を楽しみながら「人や物との新たな出会いや交流の場」となることを目指して今年3月にオープンした「S(　　)」。今回のイベントでは、来場者が思い思いの時間を過ごせるよう全日程予約制を採用しており、来場希望者は、来場時間の直前まで専用ページから予約を受け付けている。　また、同イベントのために撮り下ろしたヴィジュアルでは、会場のS(　　)で苅田と塩貝が互いのブランドをミックスしコーディネートしている様子を収めている。

RITSUKO KARITA

Fashion

「ケンゴ」と「リツコ カリタ」が初の合同イベント開催、お茶をしながら服の試着や購入を楽しめる空間を提供

　デザイナーの苅田は、バンタンデザイン研究所在学中に「梨凛花〜rinrinka〜」の活動を開始し、2014年の卒業後にブランドとしての本格展開をスタート。2020年春夏シーズンを最後に梨凛花を休止したのち、2020年秋冬シーズンにアパレルをはじめライフスタイル全般を提案する新レーベルとしてリツコ カリタを立ち上げ、継続してコレクションを発表している。　今シーズンは「滲み出る赤」を意味する「ウーズレッド（ooze red）」をテーマに、苅田が19歳の頃に読んだ江國香織の小説「すいかの匂い」と、人物の顔が塗りつぶされた絵を手掛ける画家の五木田智央の作品から感じた「ひんやりとした気配」や「不気味さ」から着想を得たコレクションを製作。五木田の絵にコラージュのような印象を受けたことから、写真をコラージュして作ったオリジナルテキスタイルをはじめ、西瓜のフォルムや種を連想させるドット柄、キーカラーの赤を随所に用いたアイテムを展開する。　今シーズンを代表するアイテムとして、写真のコラージュをプリントしたオリジナルテキスタイルをベースにディテールで赤を効かせた「コラージュプリントワンピース」（5万7750円）や、ショート丈とミディアム丈の2つのドレスをレイヤードした、透けや重なりのバリエーションを4wayで楽しめる「シースルーレイヤードドレス」（4万1250円／いずれも税込）などをラインナップ。コラージュプリントは2種類の柄を用意し、ドレスのほかに同柄のパンツやプリーツスカート、大判スカーフを揃える。シースルーレイヤードドレスは、「ドットブラック」「スキンベージュ」「ネイビーブルー」の計3色を展開する。　コレクションヴィジュアルは、オバケのような白い肌をヘアメイクやスタイリングで表現するなど、少し人間離れしたような非現実的な佇まいを意識して制作したという。　展示会は予約不要で参加できるが、混雑回避のため、オンラインでの事前予約を推奨している。東京の前半会期分は、現在専用フォームから予約を受け付けている。

リツコ カリタが24年春夏の展示会を開催、「滲み出る赤」をテーマにコラージュやレイヤードが特徴のアイテムを展開

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