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　SBTは、2015年のパリ協定で採択された「地球の気温上昇を1.5℃未満に抑える」という国際目標の実現に向け、企業に対して科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標の設定を促す国際的なイニシアティブ。同社は気候変動対策を重要な経営課題と捉え、2025年6月に本社、旗艦店、ギャラリー、カフェラウンジ及び全ての自社工房において使用する電力の100％を、再生可能エネルギー由来の電力へと切り替えた。また、事業用車両に電気自動車を段階的に導入することを検討するなど、持続可能な社会の実現に向けた具体的な施策を推進していくという。

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西陣織の老舗・細尾がSBT認定を取得　使用電力の100%を再生可能エネルギー由来の電力に代替

　細尾は、1688年に京都・西陣で織屋として創業。同社は、2010年に独自開発した150cm幅の西陣織機をはじめとするさまざまな技術革新を通じ、インテリアやファッション、アート、サイエンス、テクノロジーなど、帯やきもの文化を超えた分野と協業してきた。　今回のパートナーシップは、LVMH メティエ ダールが、テキスタイルの無限の可能性を追求し、植物による伝統的な染色技法の復活を手掛ける細尾の革新的かつ素材を見据えたものづくりに共感し実現した。なおLVMHメティエ ダールは、今年の4月に日本発デニム生地メーカーのクロキともパートナーシップを締結している。

LVMHグループ、京都の西陣織の老舗「細尾」とパートナーシップを締結

　細尾は元禄元年、京都西陣において大寺院御用達の織屋として創業。帯や着物などの伝統的な西陣織の技術を継承しながら、革新的な技術とタイムレスなデザイン感性を加えることによって、唯一無二のテキスタイルを生み出し、国内外のラグジュアリーマケットに向けて展開している。今回、シルクを織物以外の製品にも展開できないかと研究を続ける中で、シルクが持つ高い保湿効果に注目。なめらかなしっとり感と、ふっくらと柔らかな質感を追求したホーム＆ボディシリーズを開発した。　ボディコスメシリーズのハンド＆ボディウォッシュとハンド＆ボディクリームには、保湿・バリア機能に優れた、繭のたんぱく質成分である「セリシン（保湿成分）」を配合。京都産のシルクから取れる上質なセリシンを用いることで、絹織物の持つ独特の光沢や、袖を通すときのなめらかな肌触りを再現した。バスソルトは、さらりと湯に溶ける繊細な粒子を採用。華やかな香りが全身を包み込みながら、ふっくらとうるおいのあるシルクのような肌へと導く。そのほか、HOSOO テキスタイルを表現したボトルに収めた「フレグランスディフューザー」（150mL 同1万4300円）や、大豆を主原料とした植物性ワックスを用いた煙が出にくい「センティッドキャンドル」（210g 同8800円）を展開。シルクに身を包んだ時に感じる高揚感を表現した華やかな香りをシリーズ共通で採用する。

Beauty

西陣織「HOSOO」がシルクの保湿効果に注目したボディコスメとホームコレクションを発売

　今回の研究は、東京大学大学院情報学環の筧康明研究室や西陣織の老舗企業である細尾と共同で実施。洗練されたデザインと高度な織技法を持つ西陣織をベースに、環境変化やコンピューターによる制御に応じてデザインが変化する新たな機能性テキスタイルを開発する。機能性とデザイン性の両立や、既存の繊維材料のみでは表現が困難だった新しいデザインの開発を実現することで、スマートテキスタイルのさらなる普及を目指すという。テキスタイルは、2021年春に展示会形式での発表を予定している。

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