ADVERTISING

エロルソン・ヒュー時代を経て原点回帰 新生「ナイキ ACG」を軽井沢で体感

五十君花実

Image by: NIKE

Image by: NIKE

Image by: NIKE

 「ナイキ ACG(NIKE ACG)」と聞くと、「アクロニウム(ACRONYM)」共同創業者エロルソン・ヒュー(Errolson Hugh)が手掛けた2010年代のNikeLab ACGを思い浮かべる人が、ファッション好きの間では多いのではないでしょうか。都市型テックウェアとして人気を博した同シリーズは、今やすっかり定着した“テックファッション”や“ゴープコア”の源流の一つです。その後、エロルソンは2018年にプロジェクトを離れ、ACGは徐々に都市からアウトドアへと回帰。今年2月にはブランド刷新を発表し、原点である「All Conditions Gear」の思想に立ち返る形で、アウトドアパフォーマンスを重視する方向性を打ち出しました。新生ACGはどんなブランドなのか?その世界観を体感すべく、軽井沢で開催された1泊2日のプレスツアーに、山を愛するスポーツ担当記者が参加してきました。

ADVERTISING

90年代調のオレンジ色🍊&ヤギ🐐に注目

 東京駅から新幹線とバスで約1時間半。目的地のキャンプ場、ライジングフィールド軽井沢に到着すると、そこはACGの世界でした。

 まず目に飛び込んできたのは、鮮やかなオレンジ色。木々の中にオレンジのフラッグがはためき、吊るされたランタンや食事で使うマグカップもオレンジで統一。私の中でACGといえばエロルソン時代の黒のイメージが強かったので、この景色は新鮮でした。不勉強ながら、1989年に誕生したACGは1990年代にオレンジを象徴的なカラーとして多用していたんですね。山での視認性という機能的な意味も持つこの色を、今回の刷新で前面に打ち出しています。

 もう一つ印象的だったのが、森の中にたたずむヤギのプロップ。スペイシーなミラーレンズのサングラス姿がとってもお茶目です。ヤギ(マウンテンゴート)も1990年代のACGでたびたび登場していたモチーフとのこと。険しい岩場を天候に関係なく軽々と登っていくヤギは、まさにオールコンディションを体現する存在です。

 さらに、会場のあちこちで目にした三角形のブランドロゴも1989年当時のデザインを想起させます。オレンジ、ヤギ、三角ロゴと、さまざまな部分からACGの原点回帰のメッセージが伝わってきます。

 ACGは今回の刷新で、改めてパフォーマンス領域に軸足を置くと宣言しました。

 とはいえ、シリアスにパフォーマンス一直線というわけではありません。ユーモラスなスペイシーヤギのような遊び心も大切にしています。来日していた製品開発チームのメンバーが、「パフォーマンスだけでなく、カルチャーやユース、既成概念への反骨心もACGには欠かせない要素です」と話していたのは印象的です。

ACGプレスツアーの会場のキャンプ場画像
ACGプレスツアーの会場のキャンプ場画像

宿泊はもちろんテント!

自然の中でトレランの魅力を体感⛰️

 今回の刷新でACGが最注力カテゴリーに据えたのがトレイルランニングです。ランニングを強みとするナイキにとって、トレイルランニングはランニングとアウトドアが交わる領域。近年は日本をはじめアジア各国でも参加人口が増えています。

 軽井沢のツアーにも、ACGによるアスリート集団「オール コンディションズ レーシング デパートメント」所属の3人の選手が参加。トレランの魅力や、トレランをこれから始めようとする人へのアドバイスを話してくれました。

左から甲斐大貴(くれいじーかろ)選手、髙村貴子選手、小笠原光研選手の画像
左から甲斐大貴(くれいじーかろ)選手、髙村貴子選手、小笠原光研選手の画像

左から甲斐大貴(くれいじーかろ)選手、髙村貴子選手、小笠原光研選手

icon

甲斐大貴選手

山を走ると、都会にはない景色や感覚が楽しめて、心がリフレッシュする。登りは超辛いけど、山頂に着いたときの気分は格別です。

icon

髙村貴子選手

トレランの魅力は下り! いい下りができたときの感覚をレースでも練習でも求めています。あれはサウナで整う感覚にきっと近い。

icon

小笠原光研選手

山にはルールがあります。トレランを始めたい人は、まず練習会に参加してルールを知ると、ランナーも登山者も山を楽しめるはず。

 今回のツアーで最も注目を集めていたアイテムが、“白いあみあみ”としてランナーたちの間で話題の「ラディカルエアフロー」。

 全面に設けられた通気孔が風の流れを生み、酷暑下でも快適に走れるというトップスで、新生ACGを象徴する一着であり、ランニング専門のベテランジャーナリスト曰く「2017年の厚底シューズ革命以来のナイキの革新的製品」。

ACGのアパレルのシニアディレクター、マイクさんの画像

ラディカルエアフローを手に説明するACGアパレルのシニアディレクター、マイクさん

 参加者たちはラディカルエアフローを着用し、いざトレイルランニングへ! 道中、選手たちに走り方のコツも聞くことができ満足です。軽井沢の森を抜ける風は心地よく、トレランの魅力を改めて実感する時間になりました。

食事と焚き火もキャンプの醍醐味🔥

 自然の中での食事って、どうしてあんなに美味しいんでしょう。「山で食べるカップラーメンは下界の5倍おいしい」と山好きはよく言いますが、今回はもともと美味しい料理がさらに格別なものに。地元の川魚や肉料理が並び、目にも舌にも楽しいディナーでした。

 そしてキャンプと言えばキャンプファイヤーも欠かせません!

 焚き火を囲みながら、ACGチームのメンバーが自身とアウトドアとの出会いや、山との付き合い方について語ってくれました。プロダクトだけでなく、それを作る人たちの価値観やバックグラウンドに触れると、ブランドへの愛着がより深まるものですね。

 というわけで、1泊2日の軽井沢ツアーを振り返りました。

 2010年代の黒いACGのイメージが強かった私にとって、軽井沢で出会ったオレンジのACGはとても新鮮でした。でも、それは「全く新しいACG」というわけではなく、40年近く続くブランドの原点を、現代のパフォーマンスウェアにアップデートした姿なんだなと実感。

 2017年のナイキの厚底シューズ革命が、その後10年弱かけてスニーカー市場をガラリと変え、今年のロンドンマラソンで人類初のフルマラソン2時間切り達成を呼び込むことになったように、新生ACGがアウトドアのパフォーマンスの世界やカルチャーを前進させていってくれることを期待しています。

最終更新日:

文・五十君花実

Hanami Isogimi

FASHIONSNAP ディレクター

1983年愛知県出身、早稲田大学政治経済学部卒。繊研新聞記者、WWDJAPAN副編集長、編集委員を経て、25年10月から現職。山スキー、登山、ラン、SUPを愛するアウトドア派。ビジネスからクリエイション、ライフスタイルまで、多様な切り口でファッションを取材。音声、動画、コミュニティーなど、活字以外のアウトプットも模索中。

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント