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唯一無二の革新性 90〜00年代のヴィンテージナイキウォッチの魅力

山田耕史

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Image by: GOOD ARCHIVE

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 神戸のヴィンテージスポーツウォッチショップ「グッドアーカイヴ(GOOD ARCHIVE)」が、東京・表参道でポップアップを開催する。主に取り扱うのは「ナイキ(NIKE)」が1990〜2000年代に販売していた腕時計だ。

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 同店のオーナーで、神戸で美容室やイベントスペースを運営する増井和也氏は、1986年生まれ。中学生の時にナイキの腕時計の存在を知り強く憧れたものの、学生時代は買えずにいたという。その後、大人になってから当時欲しかったモデルを手に入れた増井氏は、同時代に発売されていたバラエティ豊かなラインナップの存在を知り、ヴィンテージナイキウォッチの魅力にのめり込んだ。収集の熱が高まった結果、約1年前からグッドアーカイヴでヴィンテージナイキウォッチを扱い始め、現在は神戸で予約制の販売を行っているほか、全国各地でポップアップを開催している。増井氏はヴィンテージナイキウォッチの情報を得るために、当時の雑誌やカタログ、広告の収集を行っているが、全モデルの資料は現存していないため、発売年などの詳細が不明なモデルも少なくないという。

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 増井氏が魅力を感じているのは、当時のナイキの「実験的なものづくり」に挑戦する姿勢だ。ナイキは1995年に発売した「エアマックス95(Air Max 95)」が爆発的な人気を集めたが、その根底にあったのは次々と新しいテクノロジーを打ち出す革新性だった。エアマックス95のヒット後も、液体状のポリウレタン素材を金型に注入して成形する「フォームポジット(Foamposite)」(1997年)や、高密度ポリウレタンの柱とTPUプレートを組み合わせた反発システム「ショックス(Shox)」(2000年)といった、新しいシューズのテクノロジーを発表。1999年には、最先端技術と人間工学を融合した最上級パフォーマンスラインとして「アルファ プロジェクト(ALPHA PROJECT)」を立ち上げ、「エアプレスト(Air Presto)」や「エアクキニ(Air Kukini)」(共に2000年)といった、革新的なシューズを世に送り出した。

スニーカー

着用しているのは「ショックス」テクノロジーを搭載したスニーカー

 そしてこの時代のナイキの挑戦は、シューズに留まらなかった。「1990年代後半から2000年代のナイキは、単に時間を知るだけでない時計を作ろうとしていたと思います。様々な機能を盛り込もうとした結果、今では考えられないような大きさや厚みになっているモデルもあります。まず機能があって、その機能を実現させる部品を収めながら、どうデザインするか。その結果として生まれた独特な形が面白い」と増井氏が語るように、極端にアシンメトリーなデザインや、斬新な色合わせなど、ヴィンテージナイキウォッチのデザインは、今見ても非常に新鮮だ。

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 同店でヴィンテージナイキウォッチの販売を始めた頃から、顧客の反応は非常に良かったという。20代から50代まで幅広い層が購入しており、「40代の方は当時を思い出す『懐かしいアイテム』と見ているのに対し、20代の方は『新しい時計』と見ており、世代によって受け入れ方が大きく異なる」と増井氏。また、多くのモデルの製造は日本の老舗時計メーカーである「セイコー(SEIKO)」が請け負っており、発売から20年以上経った今でもきちんと動く個体が多いそうだ。

 増井氏に、グッドアーカイヴで人気の高いヴィンテージナイキウォッチを教えてもらった。

◆使いやすさを具現化した「トライアックス」シリーズ

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1990年代後半に生まれた「トライアックス(TRIAX)」は、ナイキを代表するランニングウォッチのシリーズで、ランニング時の使いやすさを具現化したようなデザインが特徴です。モデルによって差がありますが、当店では現在2〜3万円が中心価格帯です。

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◆希少な日本ブランドとのコラボレーションモデル

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ナイキウォッチのなかでも非常に珍しい、日本の時計ブランド「ジーエスエックス(GSX)」とのコラボモデルです。500本限定だったので現在の流通数は非常に少なく、デッドストックなど状態の良い個体は20万円以上になることもあります。

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◆アクセ感覚で身につけられる「カフ」シリーズ

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2000年代に登場した「カフ(CUFF)」というシリーズです。時計本体をリストバンドに組み込むようになっているので、アクセサリーに近い感覚で身につけられます。当店では現在、デッドストックの2個セットで2万2000円で販売しています。

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最終更新日:

■GOOD ARCHIVE TOKYO POP UP
開催日:9月5日(土)
営業時間:13:00〜19:00
会場:TERRITORY
所在地:東京都世田谷区駒沢1丁目17-12 富士ビル1階

文・山田耕史

Koji Yamada

FASHIONSNAP 編集記者

1980年神戸市生まれ。関西学院大学社会学部、エスモードインターナショナルパリ校卒。ファッション企画会社、ファッション系ITベンチャーを経て、主夫業と並行してフリーランスとして活動した後、FASHIONSNAPに参加。ファッションを歴史、文化、経済などの多角的な視点から分析し、知的好奇心を刺激する記事を執筆することが目標。

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