羽根田卓也
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Image by: FASHIONSNAP

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羽根田卓也のカヌーという生き様──激流を越えたその先へ with シャネル J12

羽根田卓也 Image by FASHIONSNAP
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 アスリートとはけっして職業ではない。それは生き方そのものだからだ。だからこそ羽根田卓也は、18歳で単身カヌーの本場スロバキアに渡った。なんの確証もなく、あるのは自分を信じる強い意思と、カヌーの魅力をより広く伝えたいという信念のみ。水を読み、パドルを漕ぎ続け、激流に揉まれながらも乗り越えた先には新たな世界が広がる。その飽くなき挑戦を「シャネル(CHANEL)」は支持する。フィニッシュラインはまだまだ先だ。

羽根田 卓也 / Takuya Haneda
カヌー選手。1987年7月17日生まれ。愛知・豊田市出身。ミキハウス所属。日本人、アジア人共に史上初のカヌー競技でのオリンピックメダリスト。
高校卒業と同時にスロバキアに単身で渡り、現地の大学に拠点を置いて強化を図る。北京五輪14位・ロンドン五輪7位入賞という結果を経て、リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得、アジア初のカヌー競技でのメダル獲得となった。2021年、連続出場4大会目の東京五輪でカヌー・スラローム男子カナディアンシングル日本代表として決勝進出。

「カヌーを変えたい」18歳で単身スロバキアへ

 撮影現場でカメラの前に立った本人は、極めて自然体だった。多くが見守る前でも、まるでその場には自分しかいないかのように。その姿に「水の流れを読む」という、競技に向かう姿勢を問われた際の返答が思い浮かんだ。

「求められるものに応えようという気持ちもあります。カヌーもそうなんです。僕に水が合わせるのではなくて、水の流れに僕が合わせなくてはいけない。観察し、いい意味で空気を読む。ただ流されるのではなく、それに対して自分が応えていく。これは日常生活でも大事にしています」と笑う。

 羽根田卓也。日本を代表するカヌー・スラローム選手であり、リオ五輪ではアジア人初の銅メダルを獲得。競技を広く知らしめた。しかしそれでもまだ、カヌー・スラロームの魅力は一般には伝わりづらい。

「とても特殊で、フィールドが動く競技ってなかなかない。変化し続ける自然に向き合うと同時に、自分と向き合いコントロールする精神力が求められます。他の選手を気にして勝てる競技ではありません。水の流れと一体化していくんです」

 カヌー選手だった父の影響から9歳で競技を始め、高校卒業とともに本場スロバキアに単身渡った。その若さでアスリートの人生を選択し、世界に飛び出すとはすごい行動力だ。

提供:Takuya haneda
提供:Takuya haneda

「単純に修業という自分だけの目標というより、まずはこのカヌー競技を変えたいという思いが強かったですね。多くの先輩がいて、後輩たちが挑んでいく中で、競技の素晴らしさや凄さについてもっと多くの人に知ってもらいたかった。それを自分がやりたいし、やるべきだと思ったのがスロバキアに行くきっかけでした」

 過去を語り始めると、普段からよく読んでいるという歴史小説と重なっていく。

「英雄の物語に魅かれます。幕末の志士のように、自分もやはり生まれたからには何かを成し遂げたり、意味を残した人生にしたい。その中でこれまで取り組んできたカヌーこそ、人生を賭けるに値すると思いました。その点でスロバキアの生活環境は自分には合っていましたね。そこに一人身を置いて歯を食いしばって練習を続けるのは、高校生の頃から変わりません。カヌー競技をなかなか理解してもらえないもどかしさとか反骨心がありましたし、ハングリー精神を養うにもいい経験でした」

 まるで武者修行を続ける剣士のような姿が思い浮かぶ。異国での生活は孤独だが、不安や後悔よりも、自分は間違っていないという確信の方が強かったに違いない。

「僕は人生の岐路に立った時、必ず厳しい道を選ぶようにしているんです。もしそうしなかったら、得られるものが少なくて後悔が残る。そっちのほうが不安なんですよ。厳しい道なら少なくとも自分は鍛えられ、経験を重ねることで、もしかしたら本当に求めていたことが成し遂げられるかもしれない」

 話を聞いていると、そのストイックさも楽しんでいるように感じられてくるから不思議だ。

シャネル
J12
羽根田卓也 着用時計
ケース:高耐性ホワイト セラミック、ステンレススティール
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 12.1)
ケースサイズ:38 mm
防水性:200 m
価格:79万2000円(税込)

【次のページは】激流に立ち向かった東京五輪、そこから得たものは?

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