Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】伊勢丹「TOKYO解放区」が新進クリエイターを発信する意味

TOKYO解放区
TOKYO解放区
Image by: Fashionsnap.com

 「世界最高のファッションミュージアム」をコンセプトにリモデルした伊勢丹新宿店の本館2階にある「TOKYO解放区」。90年代に誕生した企画「解放区」をリプロデュースした売り場で、新進ブランドをはじめ話題のクリエイターを迎えて2週間ごとに限定イベントを開催し、3月で1周年を迎えた。「ストリート」や「アニメ」、「ジェンダー」といった、これまで百貨店が取り上げてこなかったテーマや斬新なコラボレーションを打ち出してきた目的は何か。企画などを手掛ける寺澤真理氏に「TOKYO解放区」の役割について聞いた。

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 「解放区」は、カリスマバイヤーとして知られた現参議院議員の藤巻幸大氏が伊勢丹勤務時代の1994年に立ち上げたプロジェクトで、次世代のデザイナーを発掘すると同時に、無名のブランドのために百貨店では一等地となる1階フロア中央に売り場を設けたことで話題を集めた。若手デザイナーのインキュベーションが目的で、当時まだ知名度が低かった「ANNA SUI(アナ スイ)」がブランド拡大のきっかけになったことでも知られている。その後一時休止していたが、婦人服と婦人雑貨フロアを中心に約100億円を投じた伊勢丹新宿店のリモデルで常設店舗として復活。当時のコンセプトを引き継ぎながら、東京の旬でリアルなブランドやアーティストのクリエイションを独自の切り口で発信している。


■藤巻イズムを受け継いだ「TOKYO解放区」とは

―なぜ復活させることになったのでしょうか?

 「解放区」については、新進デザイナーをフィーチャーするような売り場がなかった時代だからこそ存在意義があったと思います。しかし徐々にセレクトショップなど新進ブランドを取り扱う店が出てきて、伊勢丹で売る必要性がなくなっていったことから、企画は一時ストップ。でもその後、景気の影響からベーシックで着回しやすいアイテムが売れる世の中になっていきました。そういった状況から、もう一度ファッション好きの人たちの欲求を満たす斬新な売り場を提案したらどうか、という声が社内で上がり、ファッションも含めた東京のカルチャーを発信する場として「TOKYO解放区」が誕生しました。

―「解放区」と「TOKYO解放区」の違いについて教えてください。

 「解放区」は主に若手ファッションデザイナーを集めて紹介することがメインでしたが、「TOKYO解放区」ではそういったデザイナーに加え、アーティストやブロガーなど様々な作り手にフィーチャーしたショップも展開しています。店舗ではトークショーやワークショップなど、参加型のイベントを開催していることも特徴ですね。

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―メインターゲットは?

 ファッションが好きな人をターゲットにしていて、年齢は特に定めていません。エスカレーター前にある立地なため、実際に購入して頂く方の年齢層も幅広いですね。上階から降りてきた年配のお客様が立ち寄ってくださることもあります。


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