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【2018年ベストバイ】FASHIONSNAP.COM社長 光山玲央奈が今年買って良かったモノ

 今年のお買い物を振り返る「2018年ベストバイ」。ラスト10人目は、FASHIONSNAP.COMを運営するレコオーランド社長の光山玲央奈です。今年は「ここ10年のベストアイテムを見つけた」とのこと。そして昨年「終着点に辿り着いた」と語っていたチェスターコートが、再びラインナップに......。定番好きの光山が選ぶ2018年に買って良かったモノ10点を紹介します。

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LOUIS VUITTON チェスターコート

光山玲央奈(以下、光山):僕は本当に馬鹿ですね。前回「チェスターコートの終着点に着いた」とか語っていたのに、またチェスターコートを買ってしまいました。

FASHIONSNAP.COM(以下、F):終着しなかったんですね(笑)。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズだと、キム・ジョーンズ(Kim Jones)が2018年秋冬シーズンで最後でしたし。

光山:なにか記念に小物でも買っておこうと思っていたんですけど、この色に惹かれちゃって。自宅のクローゼットを開けたらネイビーネイビーネイビーネイビー......そんな一辺倒のアウターから少し離れるのもいいかなとか、色々と理由を見つけて、つい。

F:こちらはブラウン系で渋めですね。

光山:そう、色のニュアンスが良いんです。プレフォールのアイテムだったかな。全体的にややゆとりがあって、とてもモダンなシルエットで。個人的に、"気持ち重いかな"くらいのコートが好きなんですよね。重衣料を感じさせてくれるというか。これも絶妙な重さでシルエットがストンと落ちるので、ゆとりがあってもフォルムが崩れなくて綺麗なんですよ。キムは本当に上手だなと思いました。

F:去年のこの企画で絶賛していた「エルメス(HERMÈS)」のコートのうち1着は一重仕立てでししたが、こちらは総裏で裏地にもデザインが入っているようです。

光山:やっぱり裏地がないと色々と不便なことを学んだので、ゆずれない仕様でした。コートを脱いだ時、何気なく「LV」と出てくるのが良いですね。それと、襟裏にもロゴ刺繍が入っているんです。買った当初は知らなかったんですけど、寒くて襟を立ててたら色々な人から「良いコート着てるね」とツッコまれて、初めて気が付きました。個人的に表にロゴがあるのはあまり好きじゃなくて、こういうさりげないのが大好きです。

F:今年はルイ・ヴィトンでTシャツも購入されていましたね。

光山:はい。“PEACE&LOVE”のプリントTを買いました。

F:2019年春夏からデザイナーが変わって、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が手掛けるルイ・ヴィトンが年明けには立ち上がりますが、ファーストコレクションを見た感想は?

光山:実際にプロダクトを見てみないと何とも言えないので、どうでしょうね。ラグジュアリーなストリートスタイルって、いわゆるSuccessful(=成功した)な人達がターゲットだと思うんですよね。でもその下にはDeveloping(=発展途上)とかBegin(=スタート)があって、本来ならそっちの方がストリートなんじゃないかなとか。

F:なるほど。これから成功するぞ!みたいな上昇志向感というか。

光山:「ロゴ作ったからとりあえずフーディーにプリントして売っとこうぜ」みたいな、雑な作りの方がストリートではしっくりくるということもあったり。でもルイ・ヴィトンのレベルだとそんな訳にもいかないと思うので(笑)。相当に作り込まれると思うから、ショーの印象と実際のアイテムを見た感想はだいぶ違うのかもと思っています。いずれにしても、楽しみです。

 

THE NORTH FACE×HYKE ロングコート

F:形は似ていますが、ベージュが2018年春夏で黒が2018年秋冬とのこと。第2弾は運良く抽選に当選してレビュー記事にも登場していましたが、ベージュはどうされたんですか?

光山:買えなかったんで、ヤフオクに出てた新品を買いました。

F:ヤフオクとか使うんですね。

光山:当たり前でしょ(笑)。ただサイズ感が全然わからなかったから、とりあえず春夏はMを買って、秋冬はSを買いました。

F:違いはありましたか?

光山:サイズ的にはSで良かったかなと思うんですけど、そこまで変わらないかな。デザインの基本部分は同じで、ポケット部分やジップがボタン仕様になったことくらいかと。正直、今年本当に買って良かったモノ1位でした。一番着用回数が多いと思います。

F:春夏のベージュと秋冬のブラック、どちらかを選ぶとしたら?

光山:う〜ん、春夏かな。ポケット部分が秋冬はミニマルになりすぎて開け閉めが面倒くさいかも。それとルックスはボタン仕様のほうが良いんだけど、こちらもジップのほうが使い勝手はいい。アウトドアアイテムとしての機能性があるのが春夏という感じですかね。

F:「ハイク」は基本的にウィメンズのブランドですが気になりませんでしたか?

光山:サイズは問題ありませんでした。発表されたルック画像を見た時から「買うぞ」と決めていたんですよね。秋冬はブーツ以外は全部買ったんじゃないかな。ダウンはまだそこまで寒くないから着ていないんだけど、家で時々試着して楽しんでいるんです。

F:生地がたっぷりとしていて、流れるようなシルエットですよね。

光山:そう。繊研新聞記者の「小笠原さんが今年買って良かったモノ」の記事で、“フルイド”について言及されていたんだけど、すごくわかる。メンズだとなかなか無いんですよね。このコートを手にした時に最初に思ったのは「生地薄っ」だったんですけど、着て動いてみたら流れるような"揺れ"があって「ああ、なるほどな」って、生地の選定に納得でした。

F:確かに、この揺れ感はメンズではあまり無いかもしれません。

光山:ずーっと着ているヴァレンティノのTシャツ(注:光山の夏の定番服で、実は10枚ほど着回しているのに、よく同じTシャツしか着ていないと思われている)に通じる優雅さがあるんですよね。

F:それはかなりのお気に入り。

光山:これは今年のベストコラボだと思っています。これ以上の組み合わせを探すのって、結構難しいんじゃないかな。ハイクとノースに「ありがとう」と伝えたいです(笑)。

 

HERMÈS ニット

F:また「エルメス」ですか!?

光山:すみません(笑)。

F:かなり好きですよね。

光山:好きというか、店舗を見かけたらとりあえず寄るようにしていて。自ずと見る機会が1番多いブランドなのかも。でもバッグは買わないし、持っていないんですよね。

F:服しか見ないんですか?

光山:う〜ん、食器とかインテリアとかも見ますよ。でもいわゆるアクセサリー系にはあまり興味がなくて。店員さんにも「服だけ興味がある人って珍しいですね」とよく言われます。これは出張でサンフランシスコに行く時に買いました。

F:空港で購入されたんでしたっけ?

光山:そう。羽田空港の国際ターミナルにあるエルメスのお店で。その時オークリーのサンダルにパタゴニアのバギーパンツを履いてて、同行する人に「光山さんその格好で行くんですか?サンフランシスコは思った以上に寒いですよ?」みたいに脅されて。そ、そうなの?あ、エルメスだちょっと見てみよう、なんだこれ初めてみた!記念にも良いしこれにしよう、みたいな。

F:なんだか雑なストーリー(笑)。でもモックネックは珍しいですね。首元は広いほうが好きだと思っていましたが。

光山:そう、ハイネックやタートルネックなどは一枚も持っていないんですけど、これはモックネックよりは少しだけ低くて首元が締め付けられる感じもなく、少し余裕があるんですよね。さらにネックを手でガッと引っ張ってさらに広げているので、意外に馴染んでいて。

F:ガッと引っ張るのはやめた方が......でもこの編みも珍しい感じがしました。

光山:プレーンな方が好きなんですけど、これは絶妙に編みを変えてミックスしている感じがちょうど良くて。エルメスってなんとなく見ると普通なんですが、よくよく見るとハッとさせられる部分があって、流石だなぁといつも関心します。

F:実際にサンフランシスコでは役立ちましたか?

光山:それが暑くて。現地では一度も......。

F:ご愁傷様です(笑)。

 

and wander マウンテンパーカ&Tシャツ

F:アンドワンダー(and wander)」がベストバイ入り。この企画では初登場です。

光山:前から気になってはいたんですが、着るシーンが浮かばなくて手を出したことがなかったんですよ。

F:アウトドアブランドなので、そういうシーンになりそうです。

光山:でも今年、自転車旅行用にいいなと思い立って。

F:毎年行っているやつですよね。10日間お休みして日本各地を自転車で回るという。

光山:そう。いつも10日間で1,000〜1,300キロくらい走るんですけど、過酷な時があるんですよ。山越えで急に豪雨になったり、めちゃくちゃ寒くなったりで、ウェアがすごく重要なんです。それで今までは本格的なアウトドアメーカー系を着ていたんですが、少し栄えた場所に宿泊して「よーし今日は美味しいレストランに行こうかな」って時に、コテコテのウェアだと場違いになるといけないなと思って。ちょっとお洒落なものを選んだ方が、一石二鳥でしょ。

F:なるほど。それでアンドワンダーを。

光山:デザイナーがイッセイ ミヤケ出身だけあって、アプローチからどことなくモードでクリーンな印象なんですよ。三角のこのマークも印象的で。「ワンダー」の意味は、驚き(wonder)じゃなくて彷徨う(wander)なんだって。ブランド名からニクいですよね。

F:カラーも綺麗です。

光山:そう、このグラデーション。山岳での夜明けをイメージしているらしくて。青ベースの方は、早朝から朝って感じなのかな?オーロラにも見える。見た瞬間にコレだ!と思いましたね。2色どちらか選べず、結局どっちも買いました(笑)。

F:しかもTシャツとセットで。

光山:脱いでも同じブランドだぞ、みたいな。アウトドアするときは青ベース、スポーツするときは黒ベースという感じで使い分けています。ファッションアイテムというよりもギアに近くて、リアルにギアだけどおしゃれという、気の利いたデザインやカラーのものってあまり無いんですよね。切り替えとか、スペックも高いし。

F:デザインも機能も盛り盛りじゃないですか。

光山:デザイナーの1人は森さんですしね(笑)。

 

ATON コート

F:エイトンのコートは本企画2度目の登場です。

光山:やっぱりエイトンは裏切らないですね。

F:コート以外も買っているんですか?

光山:今年はSTONE CASHMERE クルーネックプルオーバーというニットとかも買いました。やっぱりエイトンは作りと素材が良いなと思います。

F:ファッション業界でもファンが多いようですしね。12月には表参道に直営店がオープンしました。

光山:このコートを買ったのは、伊勢丹のウィメンズコーナーでやっていたポップアップ。直営店って、決まった目的がないと普段はあまり行かなくて。

F:なぜですか?

光山:セレクトしているお店に行ったほうが、ああこのブランドってこのカテゴリーに入れられてるんだとか、全体におけるブランドの立ち位置が見えるんですよね。モノの充実度は直営店には及ばないんですけど。

F:確かに、お店によっても置いてるアイテムが違いますし。そういえば春夏のTシャツも良かったですよ。

光山:ベーシック系が得意ですよね。でもやっぱり重衣料に惹かれるかな。言われなくても素材が良いのがわかるというか。

F:本当にアウター好きですよね。一体何着持っているのか......。

光山:それだけは変わってないかも(笑)。このコートは形が伊勢丹別注なのかな。店員さんに「ユニセックスなので男性でも全然大丈夫ですよ!」と言われたんですが、手元に届いた時に商品タグ見たらWOMENSと書いてあって、めちゃ不安になったのを覚えています(笑)。

F:エイトンはサイズ感が大きめなんですよね。これはノーカラーとパイピングが少しフェミニンな印象です。

光山:デザインも作りもかなりミニマルですよね。ガバッと羽織る感じで、僕が着てるこれで最小だから、サイズが読み難いのが唯一の課題かも。やっぱり直営店に行かないとですね。

次のページは、光山が選ぶ「ここ10年のベストアイテム」や、気になっていたストリートブランドなど

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