伊勢丹新宿店の外観
Image by: FASHIONSNAP
東京都が「高級衣料品は生活必需品には当たらない」といった見解を示したことを受けて、三越伊勢丹は、都内店舗における5月19日以降の営業体制を変更することを決めた。引き続き「高級衣料品(豪奢品)・ラグジュアリーブランド」にあたるショップの営業は継続するが、一部商品の販売を控える形で対応するという。
都内の百貨店の営業再開を巡っては、各社が生活必需品の範囲を見直す動きを見せていたことから、東京都が休業要請の範囲を守るよう日本百貨店協会へ要請。日本百貨店協会は5月13日に要請書を受領後、会員企業に向けて要請内容を共有するとともに、具体的な施策は各社の判断で行うよう通達したという。また、5月15日開催の都の定例会見では、小池百合子都知事が「いわゆる高級衣料品などの豪奢品は生活必需品には当たらない。百貨店においては営業を行うに当たって生活必需品の趣旨を十分理解の上でご協力いただきたい」とコメントし、商業施設各社へ釘を刺していた。
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こうした都の対応に、三越伊勢丹の広報担当者は「高級かどうかは、お買物いただくお客様の受けとめによって異なりますので、"高級衣料品=〇〇"という決まった定義はございません」と見解を示した。19日以降の営業体制については三越伊勢丹の店舗責任者と各ショップで取り決める方針で、「多様な商品があるため、一律の基準があるわけではなく、各ショップごとに対応する。例えば、ダイヤモンドが付いているような婦人服や雑貨など、時計ではダイヤモンドが多用されているジュエリーに類するものなどを店頭から下げる」という。なお、営業を再開したフロアを再度休業することは現時点で検討していないという。
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