日本のファッションの新しさを探す。vol.4 support surface、meanswhile
support surface 2024SS Collection
Image by: FASHIONSNAP
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日本のファッションの新しさを探す。vol.4 support surface、meanswhile
support surface 2024SS Collection
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「サポート サーフェス(support surface)」と「ミーンズワイル(meanswhile)」は、ともに、5日目の9月1日の夕方、皇居に近いビルでショーを行った。サポートサーフェスは、三井ビルの中の、窓を大きく取って広々としたホールで、ミーンズワイルは、パレスサイドビルの11階屋上で。サポートサーフェスは洗練された空調の効く空間で、ミーンズワイルは、遠くに富士山を望む、夕刻のビルの上の雑草の生い茂った草原で。それぞれが、作風に合う会場を選んだところが、おもしろい。
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研壁宣男が率いるサポートサーフェスは、2007年から東京ファッションウィークに参加。初回は、上野の法隆寺宝物殿の四角い池の周りを歩くシンプルで、コンセプチュアルなショーだった。それ以来、ほぼ全部のコレクションを見てきたが、FASHIONSNAPに記事を書くのは初めてだ。研壁宣男はいつも小さなテーマを設けているが、それは、世界のトレンドとはほとんど繋がらず、私もむしろ若いブランドを取り上げたくて、自分が愛用しているサポートサーフェスは外してきた。今回書こうと思ったのは、トレンドに影響を受けずに変わらなさを貫いている質の高いブランドの存在を若い読者に知ってほしいという気持ちと、今回の削ぎ落とされたコレクションを若い人にも勧めたい気持ちからだ。のちに書くミーンズワイルとは、作品上のつながりはないけれど、素材にこだわって、変わらずにわが道を貫いているところが、案外似ている。
サポートサーフェスのショーのスタイルは、いつもと同じ。音楽はほとんどのコレクションで、オリジナルの生演奏だ。今回はピアニストの小松陽子の作品を荒木真が、編集·演奏している。モデルもいつもと同じように、1人ずつ、淡々と歩く。さっぱりした、よく見ると凝った作りのシャツとボトムの組み合わせも、いつも同様。今回目についたのは、全コレクションにオリジナルのスニーカーを合わせていたところ。色は白だったり、白いステッチを入れた黒だったり、ベージュだったりするが、これも静かにコーディネートを締めている。シャツスタイルが続いて、突然、スッキリした黒のスーツが現れたのは意外だった。実は、サポートサーフェスは黒が少ない。いつもと違ったのは、黒だけでなく、ドレープが少なかったこと、プリントはあったが、春夏シーズンのためか凝った特別の素材も見られなかった。そしていつものことだが、バッグは持たず、ジュエリーもつけない。まさに削ぎ落としたコレクション。それによって、若々しく感じさせてくれた。
次に、藤崎尚大が率いるミーンズワイル。駒沢大学にあるミーンズワイルのショップに行ったことはあるが、実はショーを見るのは初めてだ。
ショーの前半は、18:20くらいで、まだ明るさがあり、ブルーグレーやベージュ、ミントグリーンやブルーなどの配色やディテールのおもしろい服が並ぶ。陽が落ちていくに従って、登場する服の色も濃くなり、夜の縦走といった感じの厳しさが、モデルたちの表情にも現れ、重みのある雰囲気に。そしてフィナーレ、というか、最終章は白いウェアが並んだ。
あとで、今回は、2024年春夏だけではなく、2023-24年秋冬も合わせて舞台に並べたということを知り、春夏の軽い服から、重厚な服へと、ドラマを作り上げるには、普通はやらない方法が、効果的だと気付かされた。ミーンズワイルの一貫した創作のスタイルだからできた禁じ手なのかもしれない。今シーズンは、ミーンズワイルの10周年でもある。
以下は、夜が更けてからのショーの模様だ。
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