
第110回ピッティ・イマージネ・ウオモのヴィジュアル
Image by: Pitti Immagine Uomo
「業界の人々が集まる機会を作ることに意味がある」第110回ピッティ・イマージネ・ウオモの開催概要発表

第110回ピッティ・イマージネ・ウオモのヴィジュアル
Image by: Pitti Immagine Uomo
イタリア・フィレンツェで現地時間2026年6月16日から19日まで開かれる「第110回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo、以下ピッティ)」の概要が発表された。今回は「POOL」をテーマに、会場のフォルテッツァ・ダ・バッソ(Fortezza da Basso)で700以上のブランドが新作となる2027年春夏コレクションを発表。4月22日にピッティ・イマージネ社のラファエロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)CEOとロベルト・ルタ(Roberto Ruta)メディアリレーションコーディネーターが来日し、昨今の社会情勢に触れながら見どころなどについて説明した。
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ピッティは、1972年に始まったイタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェア見本市。世界最大規模のファッション合同展として知られ、日本の「背広散歩」がイベントを開催して注目を集めた前回は758ブランド(うち海外が47%)が参加し、1万9000人が来場した。今回も、「ディエチ・コルソ・コモ(10 Corso Como)」や「GR8」「ギャラリー・ ラファイエット(Galeries Lafayette)」「ブラウンズ(Browns)」などの有力小売店のバイヤーの参加が決定している。
ナポレオーネCEOは、戦争に伴う深刻な物流の遅延や、イタリア国内で過去5年間に2万6000もの小売店が閉店するといった厳しい情勢に触れつつ、ファッション業界の人々が集まり、直接コミュニケーションをとるコミュニティの場としての役割を最重要視し、開催を継続する姿勢を強調。イタリア政府からの支援も受け、世界中から約1万1500人のバイヤー(うち45%が海外から)の来場を見込んでいる。
テーマは「POOL」、見えないインフラに焦点を当てた会場空間
今シーズンのコンセプトテーマは「POOL」。「ピッティのプールへ飛び込む」というメッセージとともに、アーティストのデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)の作品を想起させる世界観で会場を包み込む。会場の中央広場には、フランス出身シューズデザイナーのフィレオ・ランドウスキ(Philéo Landowski)とレバノン出身のアーティストPascal Hachemの協働によるインスタレーションが登場。プールの裏側にある技術的なインフラやパイプのネットワークに焦点を当て、華やかなスペクタクルの背後にある見えない仕組みを可視化する。
注目のゲストデザイナー陣によるランウェイショー
会期中に行われる特別ショーのラインナップも発表された。ゲストデザイナーとして「シモーン・ロシャ(Simone Rocha)」が、フィレンツェで自身初となる単独のメンズウェアランウェイショーを開催。ショーはモーツァルトが演奏したこともあるフィレンツェで最も歴史深い建物を舞台に、ミックスルーツをテーマに行われるという。
また、ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)による初のオリジナルブランド「DSM Kei Ninomiya」が、2027年春夏メンズウェアコレクションを発表する。「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」の二宮啓がディレクターを務めるブランドで、宗教的な施設を舞台にショーが行われる予定だ。また、サンブリーチ技法で知られる韓国人デザイナー ジヨン・キムによるブランド「ジヨンキム(JiyongKim)」が、スペシャルゲストとしてイベントを実施するほか 、コペンハーゲン・ファッションウィークとの協業による「サンフラワー(SUNFLOWER)」、英国のワークウェアを再解釈したコレクションを発表し、ファッションコンテスト「イッツ(ITS)」では「I:C Pitti Immagine Award」を受賞した「ウィリアム パーマー(WILLIAM PALMER)」がコレクションを披露する。そのほか、中国を代表する糸・カシミヤメーカーの「コンシーニ(Consinee)」も特別なインスタレーションを展開する。
アウトドアとフレグランスに注力、AI導入でビジネスを効率化
会場内のカテゴリーも進化を遂げる。アウトドアカルチャーに焦点を当てた「I GO OUT」セクションは、雑誌「Vanish」とのコラボレーションにより、新エリア「OUTOPIA」へと刷新され、機能性とデザインが交差する未来志向の体験を提供。前回新設したフレグランスとファッションの融合を提案する「Hi Beauty」エリアにも注力し、インディペンデントなブランドを紹介する。ビジネス面では、AIを用いた新たなマッチメイキングシステム「Hyperscout」を導入。ブランドとバイヤーのデータを分析し、効率的で精度の高いビジネスのつながりを創出するパイロットプロジェクトを始動させる。
存在感を高める日本市場
現在、米国の大手百貨店の支払い問題などを背景に、各ブランドが自社リテール(直営店)に注力する動きが目立っているとナポレオーネCEO。一方で、イタリアブランドの売上において日本市場は前年比4.6%増と好調に推移しており、重要な市場として位置付けられている。今回のピッティには日本から21のブランドが出展し、日本のバイヤー登録数も2024年の131社から144社へと増加傾向にある。
会場では、日本のものづくりの卓越性を発信するプロジェクト「Jクオリティー(J∞QUALITY)」の専用スペースが設けられるほか、創刊25周年を迎える雑誌「レオン(LEON)」の特別企画として、象徴的なストリートスナップのアーカイヴ展示やトークショーが行われる。
最終更新日:
◾️PITTI UOMO 110
期間:2026年6月16日〜6月19日
会場:Fortezza da Basso
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