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コントロールできない“手仕事の痕跡”をデザインに マヒトモトヨシ27年春夏

村田太一

 「マヒトモトヨシ(MAHITO MOTOYOSHI)」が展示会を開催し、2027年春夏コレクションを発表した。タイトルは「Vestiges of Craft」。

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 同コレクションはあらかじめテーマを定めず、素材や職人の技術と向き合うプロセスそのものから着想。コントロールできない偶然性や手仕事の痕跡を、服を構成する要素として捉えた。「ファッション性と、物質として服に残る痕跡や手触りが共存する。この両義性こそがブランドの核だと考えています。今シーズンは一過性のトレンドではなく、時間を重ねることで深まる服の価値を改めて見つめ直しました」とデザイナーの本吉真人。

 象徴的なアイテムは、中国・広東省に古くから伝わる染色技法によって作られるシルク生地「香雲紗」を用いたダブルジャケット(10万2300円)。無地面と総柄面のリバーシブル仕様で、総柄面はジャカードによる凹凸に加え、天然繊維・化学繊維の染色差を活かすことで、市松模様を表現している。袖口はシャツスリーブで、春夏シーズンらしい軽やかな印象に仕上げている。同素材、同柄の八分丈ワイドパンツ(6万6000円)とセットアップとして着用も可能だ。

 コート(12万1000円)やショートスリーブシャツ(6万9300円)には、室町時代の禅僧 絶海中津による掛け軸「山空松子落」をプリント。テンセルとセルロースの軽量な生地に柿渋染めを施した後、備長炭で揉みほぐしながら炭を擦り込み、天日干しで乾燥させる工程を繰り返すことで、深みのある色と独特の風合いを表現した。

 そのほか、日本の伝統染色技法である京都の蝋纈染を施したデニムジャケット(13万2000円)やパンツ(9万6800円)、和紙を原料としたカルゼ生地を使用したタイトジャケット(6万6000円)、白備長炭と顔料を組み合わせて染色を施し、切り替え部分をカットオフで仕上げたオープンカラーシャツ(4万6200円)などをラインナップする。

MAHITO MOTOYOSHI 27年春夏

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MAHITO MOTOYOSHI 27年春夏

2027 SPRING SUMMERルックブック

最終更新日:

文・村田太一

Taichi Murata

FASHIONSNAP 編集記者

群馬県出身。男子校時代の恩師の影響で大学では教員免許を取得するも、ファッション業界への憧れを捨てきれず上京。2021年にレコオーランドに入社。主にビジネスとメンズファッションの領域で記事執筆を担当する。幼少期、地元の少年野球チームで柄にもなくキャプテンを任せられた経歴を持ち、今もプロ野球やWBCを現地観戦するほどの野球ファン。実家が伊香保温泉の近くという縁から、温泉巡りが趣味。

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