
「FASHION PRIZE OF TOKYO 2027」を受賞した「TANAKA」のクボシタアキラ(中央左)とタナカサヨリ(中央右)
Image by: FASHIONSNAP

「FASHION PRIZE OF TOKYO 2027」を受賞した「TANAKA」のクボシタアキラ(中央左)とタナカサヨリ(中央右)
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世界で活躍するファッションデザイナーの輩出を目指すファッションプライズ「FASHION PRIZE OF TOKYO」第9回の受賞デザイナーに「タナカ(TANAKA)」のタナカサヨリとクボシタアキラが選出された。国際的知名度向上のため、2027年1月と6月にパリでランウェイショー形式でコレクションを披露するほか、3月の「Rakuten Fashion Week TOKYO」でのイベント実施を予定している。
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発表会では、ハワイ・ホノルルを拠点に活動するMC兼プロデューサーのShing02がスペシャルパフォーマンスを披露。パフォーマンスの終盤で同氏が今回の受賞が「タナカ」であることを告げると、ルックをまとったモデルたちが次々に登場するというサプライズ演出で発表が行われた。

Shing02によるスペシャルパフォーマンスとプレゼンテーションの様子
デザイナーのタナカは、洋画家であり着物のテキスタイルデザイナーだった父と、造園家だった祖父の影響を受けて育つ。東京モード学園アパレルファッションデザイン学科を卒業後、ヨウジヤマモト社で企画、ニットカットソーデザイナーとして経験を積む。その後ファーストリテイリングに入社し、「ユニクロ(UNIQLO)」のウィメンズグローバルデザインチームのリーダーを担当。2013年に渡米し、2017年にニューヨークで「タナカ」をスタートした。ディレクターのクボシタは、文化服装学院スタイリスト科を卒業後、ファーストリテイリングに入社。ユニクロの「UT」、アクティブウェア、ニットウェアを中心としたメンズ・グローバルデザインチームのリーダーを務めたほか、国内外のさまざまな企画・クリエイティブプロジェクトに携わる。2020年からタナカのクリエイティブパートナーとして本格的に参画した。
タナカは「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ衣服。時代や性別を超えて永く愛される衣服。」をコンセプトに、多文化都市・ニューヨークのボーダーレスな感性と、日本の職人技術に基づくモダンなジャパンデニムを軸としたコレクションを提案。デビュー初期から環境に配慮したものづくりや日本の伝統的な技術の継承に注力し、デザイン性とサステナビリティの両立を目指している。2025年には、デザイナーの思想を中心にアート、クラフトマンシップ、伝統工芸、テクノロジーの境界を横断しながら、「次の100年に何を残せるか」 という問いを創造によって実践する新ライン「Art of TANAKA」を始動した。これまで「TOKYO FASHION AWARD 2023」を受賞したほか、2022年にニューヨークの「バーグドルフ・グッドマン(Bergdorf Goodman)」による「Radar Designer」にも選ばれた。
FASHION PRIZE OF TOKYOは、東京都と一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFWO)が主催し、世界で活躍するファッションデザイナーの輩出・促進を図るアワード。国内外で既に知名度がある東京のファッションデザイナー1組を選定し、パリでのコレクション発表をサポートしている。過去には「マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)」の黒河内真衣子、「オーラリー(AURALEE)」の岩井良太、「ターク(TAAKK)」の森川拓野、「シーエフシーエル(CFCL)」の高橋悠介、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴、「エムエーエスユー(MASU)」の後藤愼平、「シュタイン(ssstein)」浅川喜一朗、「ヨーク(YOKE)」の寺田典夫が受賞した。

(左から)高島涼、小木 “Poggy” 基史、Shing02、タナカサヨリ、クボシタアキラ、長尾悦美、根岸由香里
審査員はリトルリーグ 執行役員ロンハーマン ウィメンズクリエイティブディレクターの根岸由香里、クリエイティブディレクターの長尾悦美、ファッションキュレーターの小木 “Poggy” 基史、ファッションディレクターの高島涼の4人が担当。「今後東京を代表するインターナショナルブランドになる可能性がある」「デザイン・アイテム数・価格帯で知名度向上の可能性がある」「海外出展の意欲があり、支援内容を実地する体制がある」という3つの観点で審査を行った。
審査員を務めた高島は、タナカ選出の理由について「日本が世界に誇るものづくりやクラフトマンシップを大切にしながら、独自のセンスとクリエイティビティでブランドを表現している点を高く評価しました。特に、誰もが日頃から慣れ親しんでいるデニムという生地をエレガンスへと昇華していることに大きな可能性を感じています。今回の受賞をきっかけに、日本のものづくりの新しい価値を世界に発信し、世界でも新しいポジションを築いていただきたいです。コンセプトにもある『今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服』をこれからも作り続けてください」と期待を寄せた。

受賞に際しデザイナーのタナカは、「ブランドを始めて10年というタイミングで、名誉ある賞をいただけたことをチーム一同大変うれしく思っています。日本のものづくりや、デニムの美しさと可能性を信じて服を作ってきましたが、パリでのショーを一つのきっかけとしてさらに発信し、関わってくれる皆さんの夢と可能性を引き連れて飛躍したいです。今後はデニムの枠を超えて、ブランドの世界観をより素敵に広げていくことが課題です」と意気込みを語った。
また、クボシタは「自分たちのクリエイションを世界の人に届けたいという思いが強くなり、この1年間、パリに向けて準備を重ねてきました。日本のデニムや産業を背負い、応援してくれる人たちの思いを一緒にパリへ届けたいです」とコメント。「日本のデニムは世界で高く評価されていますが、それを主軸とした日本を代表するデザイナーズブランドがまだないため、そのポジションの確立を目指しています。ただデザインするだけでなく、継続性のあるビジネスを構築していきたい」と今後の展望を明かした。
最終更新日:

「FASHION PRIZE OF TOKYO 2027」を受賞した「TANAKA」のクボシタアキラ(中央左)とタナカサヨリ(中央右)
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