

「アンセルム(ANCELLM)」が、2026年秋冬コレクションのキーアイテムであるレザージャケットを9月26日に発売した。直営店では「同ブランドのアイテムを着用する」というドレスコードが設けられたにもかかわらず、整理券の抽選を求めて行列ができるほどの熱狂ぶりを見せている。
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新作は、アンセルムの代名詞である加工技術が光る、レザーのライダースジャケットとハーフコート。とりわけ、デザイナーの山近和也が「レザーにやってはいけないとされることを片っ端から試した」と語ったライダースジャケットは、ブランドらしいハードな加工が効いたユニークな質感で、ショーでも特に目を引いたアイテムだ。


アンセルム2026年秋冬コレクション
同アイテムの反響は大きく、コレクションの発表直後から問い合わせが殺到。伊勢丹新宿店で開催中のポップアップで先行販売を行ったが、初日に整理券を求める客が列をなし、開店直後に即完売したという。「旗艦店オープン時には約200人のお客さまが並び、今も新作の発売日には多くの方が詰めかけるが、今回の盛り上がりは今までにない」と担当者は話した。
そうしたファンの熱を受け、入店順を決める整理券の配布に初めてドレスコードを設けた。その目的について、「転売などを可能な限り防ぎ、本当に欲しい人に適切に商品を届けるため」と説明。「我々は、ブランドを愛してくれるお客さまとの関係を大切にしている。単に拡大すればいいわけではなく、守るべきアティチュードを貫きながら成長したい。そのためにはプロセスが重要」と語った。
昨今、為替の影響による海外ブランドの高騰を受け、相対的に手に取りやすくなった国内ブランドの人気は上昇。「オーラリー(AURALEE)」を筆頭に、新作が入荷するたび争奪戦となるブランドも少なくない。設立から6年、アンセルムもその域へと着実に近づいていると言えるが、「我々はあくまでローカルなコミュニティとして、お客さまとの顔が見える関係を大切にしていきたい」とスタッフは口を揃える。
「駅から距離のある旗艦店の立地なども含めて、意図的に拡大をコントロールしてきた」と担当者。今回の発売に際して、多くの卸先がドレスコードを自主的に設けたといい、ブランドの世界観が浸透しつつあると自信を見せる。担当者に今後の目標をたずねると、「アンセルムには、ブランドの世界観に共感し、直営店にわざわざ通ってくれるお客さまが多くいる。その関係性を守れる範囲で、ゆっくりと成長していけたら。実るほどに首を垂れる稲穂でありたい」と微笑んだ。
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