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【ウィメンズ編】高感度ショップに聞く2022年秋冬注目のブランド

 2022年秋冬コレクションの新作が各ショップに続々と入荷しています。高感度なショップが今季注目しているブランドは? 伊勢丹新宿店の「リ・スタイル」など8ショップに調査しました。

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8ブランドのコラージュ

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高感度ショップに聞く2022年秋冬注目のブランド

リ・スタイル(伊勢丹新宿店)

伊勢丹新宿店本館3階にあるウィメンズの自主編集売り場「リ・スタイル」では、ラグジュアリーブランドから新進気鋭のブランドのアイテムまで幅広く展開。ポップアップイベントを多数開催し、高感度なファッショニスタたちから支持を集めている。

注目ブランド:マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)

 デザイナーは三宅デザイン事務所出身の黒河内真衣子。女性らしいカッティングと、刺繍などの技術を用いた繊細なデザインが特長で、デコルテを美しく見せる曲線ラインがシグネチャーのひとつとなっている。主な受賞歴は毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞(2014年)やファッションプライズ「FASHION PRIZE OF TOKYO」(2017年)など。

<担当者コメント>
 今回のメインコレクションはさらにクリエイションが強くなり、より高感度なお客様に対しても注目いただけると思います。特にプレ・メインともに伊勢丹新宿店の別注コレクションは好評であり、更にカプセルコレクションは独自性がかなり高く、即完売のアイテムが多いです。商品だけではなくイベントとしての提案も強化しており、店頭装飾やヴィジュアル、そして伊勢丹独自制作の「伊勢丹式マメガイド」は連載記事として毎回好評をいただいております。(伊勢丹新宿店 リ・スタイル バイヤー 神谷将太)

マメ クロゴウチ 2022年秋冬コレクション

コレクションレポート
「マメ クロゴウチ」2022年秋冬コレクション 故郷の山から色を抽出 苔や土器の文様を刺繍に

D-LAB(阪急うめだ本店)

阪急うめだ本店3階の自主編集売り場。「マリーン・セル」などの最旬モードブランドから「フォトコピュー」など業界人が注目するアップカミングブランドまで、ホットな国内外のブランドを幅広いテイストでラインナップしている。

注目ブランド:ホープ マコーレー(HOPE MACAULAY)

 北アイルランドを拠点とするデザイナー、ホープ マコーレー(Hope Macaulay)が自身の名を冠したスローファッションのグローバルブランド。極太糸で編まれたプレイフルなローゲージニットが代表的なアイテムとして知られ、北アイルランドのニッターの協力を得て1点ずつハインドメイドで生産している。

<担当者コメント>
 2022年秋冬シーズンから新たにD-LABに仲間入りするホープ マコーレー。少人数からなるチームによって1点ずつすべてハンドメイドで縫製しています。目を惹く鮮やかなカラーパレットとボリューミーなバルーンスリーブが特徴的なニットジャケットがブランドアイコン。肉厚で高級感のあるメリノウールを使用しているので、コート代わりで着用できる暖かさも魅力。自然と気分の上がるようなカラーと、キャッチーなデザインで秋冬の装いに遊び心をプラスしてくれます。(阪急うめだ本店 D-LAB バイヤー 荻生すみれ)

アディッション アデライデ

「アデライデ」の姉妹店で、2002年に東京・表参道にオープン。「希少価値の追求、アートとの融合、ユニセックスとユーティリティ」をキーワードに、新しいムーブメントを作る独創的なブランドを提案し続けている。今年でオープン20周年を迎えた。

注目ブランド:ファックス コピー エクスプレス(Fax Copy Express*)

 デザイナーのリア・リャオ(Lia Liao)とパートナーのニック・ワン(Nick Wang)が2020年6月に上海で設立したコンテンポラリーファッションブランド。設立以来スローファッション、実用性、汎用性をコアバリューに掲げ、サステナブルにフォーカスした持続可能な衣料システムの構築を目指している。

<担当者コメント>
 長く着用できるよう丈夫で上質な素材を使用した機能性はもちろん、ジェンダーにとらわれないデザインとフィット感のあるシルエットが中国の若者を中心に支持されています。ブランドとしては3シーズン目にあたりますが、今回の日本初上陸にあたり過去のシーズンからもコートやシャツ、パンツなどをオーダーしています。国内では当店のみの取り扱いのため、感度の高いお客様の間で既に争奪戦になっています。(アディッション アデライデ店長 沼本博史)

リステア

2007年にフラッグシップストアを六本木・東京ミッドタウンにオープン。ブラックの巨大なコンテナをイメージしたミステリアスな外観デザインが特徴で、3フロア構成の店内ではメンズからウィメンズ、コスメ、アートまでエッジの効いたコレクションを幅広くラインナップ。近年はライフスタイル領域にも力を入れている。

注目ブランド:マリーン・セル(MARINE SERRE)

 デザイナーは、「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」や「ディオール(Dior)」「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」でインターンシップを経験したマリーン・セル(Marine Serre)。ボディースーツからアクセサリーまで随所に刻まれている三日月がシンボルとして知られる。2017年に開かれたファッションコンテスト「LVMH Young Fashion Designers Prize」ではグランプリを受賞した。

<担当者コメント>
 ブランドのコードをキープしたまま、さらにサステナブルなアプローチを取り入れ、ほぼ全てにおいてGRS認証のリサイクルマテリアルやアップサイクル、クルエルティ(残虐性)フリー、森林管理協議会の認証を得るなど環境と生物に配慮した素材を使用し、こだわりつつも1990年代のパンクテイストが満載なプレイフルで強いデザインが魅力。また、ブランドのアイコンとなるデザインのバッグをデビューさせるなどカテゴリーも広げ、ますます成長を感じています。(リステア クリエイティブディレクター 柴田麻衣子)

MARINE SERRE 2022年秋冬

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「MARINE SERRE」2022年秋冬コレクション

インタビュー
三日月と共に世界へ、マリーン・セルが考えるリアルな服作り

ミッドウエスト

1976年創業。東京、名古屋、大阪の3つのエリアに店舗を出店し、世界的コレクションブランドからデザイナーズブランドまで幅広くラインナップしている。

注目ブランド:チカ キサダ(Chika Kisada)

 元バレリーナで「レキサミ(REKISAMI)」を手掛けるデザイナー、幾左田千佳の価値観をより強く反映したシグネチャーラインとして2014年にデビュー。「バレエのエレガンス、パンクの生命力」という儚さと強さ、相反するイメージの融合から生まれる「強いエレガンス」をコンセプトに展開し、都市で生活する新しい上質を求める人に向けてコレクションを提案している。

<担当者コメント>
 チカ キサダが得意とするチュールを用いた多彩なクリエイションは他にはない独創的なアイテムが様々。華やかさの中に強さもあるデザインが多くの女性を魅了しています。一つの素材で完結させたり、異素材の組み合わせで新たなハレーションを起こしたりして、コーディネートの幅を広げる強さがあります。イチオシは、チカ キサダらしさ溢れるTULLE VESTです。チュールにボリュームを持たせた一枚は、ワンピースやカジュアルなTシャツとレイヤードしても楽しめます。(ミッドウエスト プレス 大澤錬)

Chika Kisada 2022年秋冬

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「Chika Kisada」2022年秋冬コレクション

スーパー エー マーケット

トゥモローランドが運営するセレクトショップ。独自の価値観と美意識、時代感をもって、デザインや品質にこだわった商品を世界中から幅広く選定し提案している。2011年2月に1号店としてオープンした青山店のほか、ニュウマン新宿にも店舗を出店。

注目ブランド:ガブリエラ コール ガーメンツ(GABRIELA COLL GARMENTS)

 スペインを拠点に活動するデザイナーのガブリエラ・コール(Gabriela Coll)が2016年に立ち上げた「ガブリエラ コール ガーメンツ」は、シンプルなデザインに個性のあるファブリックを掛け合わせたアイテム群を通じて普遍的なワードローブを提案。シーズンに縛られずに「シリーズ」としてコレクションを発表している。

<担当者コメント>
 伝統的で美しいファブリックの個性を引き立てたアイテムは、カブリエラの住むバルセロナで、彼女の目の行き届くアトリエで地元の職人たちと丁寧につくられています。2018年に展開をスタートし、別注などでも取り組みを深め、当初から変わらない彼女の哲学が反映されたものづくりにますます共感を得ているのを感じています。(スーパー エー マーケット ウィメンズバイヤー 大城琴美)

エイチ ビューティ&ユース

ユナイテッドアローズが展開する「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)」のコンセプトストアで、2016年4月に南青山にオープン。コンセプトは「City Man and Woman」。「東京大人のクールな服」をテーマに掲げ、ハイエンドなスポーツ・カジュアルを軸にアイテムを提案している。

注目ブランド:エンタイアスタジオ(Entire Studios)

 元「イージー(YEEZY)」デザイナーのセバスチャン・ハント(Sebastian Hunt)とディラン・リチャーズ(Dylan Richards)のデザイナーデュオが2020年に設立。ラグジュアリーウェアの理念を掲げながら、手に届きやすい価格帯や機能性を意識したコレクションを発表している。オーバーサイズのダウンやパファーベストはブランドのシグネチャーアイテム。

<担当者コメント>
 パファージャケットやスウェットなど、身近なワードローブでありながらもラグジュアリーで機能性やデザイン性を兼ね備えたデザイン。着用者の性別や体型等を問わず選んで頂けるところも、今の時代に非常にフィットしていると思います。(エイチ ビューティ&ユース 担当者)

インターナショナル ギャラリー ビームス

1981年に「ビームス(BEAMS)」からデビューし、2005年にウィメンズが加わった。国内外の期待のインディペンデントから、ハイエンドなデザイナーズまで、幅広いイメージのファッションを提案している。ウィメンズフロアは今年3月にフロアを移転リニューアル。プロジェクト「SKWAT」などを手掛けるダイケイ・ミルズ(DAIKEI MILLS)が空間設計を担当し、ジェンダーの境界線が無いミニマルな空間の中で独自性のあるリアルクローズを中心に提案している。

注目ブランド:ポーラ・カノヴァス・デル・ヴァス(Paula Canovas Del Vas)

 デザイナーは、ロンドンを拠点に活動を続けるスペイン人のポーラ・カノヴァス・デル・ヴァス(Paula Canovas del Vas)。セントラル・セント・マーチンズ在学中の2017年に設立し、サステナビリティを再解釈しながら女性らしさや力強さを感じさせるコレクションを打ち出している。

 デビューコレクションから「デビル・トゥ」と呼ばれる怪獣の爪を模した個性的なデザインのシューズをシンボリックなアイテムとし、角のモチーフをバッグや洋服のディテールに盛り込んだプロダクトを発表するほか、植物の球根を想像させる有機的なシルエットをパンツやジャケット、スカートで表現するなど、若手デザイナーの中でも独自性の強いデザイナーとして知られる。

<担当者コメント>
 彼女のプロダクトの中で、以前からデザイナー自身が表現するフラワーモチーフを魅力的に感じており、シグネチャーであるエンボスフラワーのミニバッグが個人的にも特にお気に入りのアイテムです。ユニークな世界観は、ウェアやバッグ、シューズの様々な部分に反映されています。2022年秋冬コレクションではボディシルエットを強調するような幾何学模様のオリジナルプリントのアイテムや、フロントにファーを施したボリューム感のあるデニムなど、シーズンを反映させたシルエットがウェアで表現されています。唯一無二の感覚、洋服を纏うことの楽しさを感じることのできるデザイナーズブランドです。(インターナショナル ギャラリー ビームス ウィメンズディレクター 片桐恵利佳)

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