アディダスの規定外シューズ「アディゼロ プライム X」
アディダスの規定外シューズ「アディゼロ プライム X」
Image by: FASHIONSNAP

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【試着レビュー】アディダスが厚底ランニング市場に一石投じる、規格外シューズ「アディゼロ プライム X」の実力は?

 アディダスの本格ランニングフットウェア「アディゼロ(adizero)」シリーズから世界陸連の規定を度外視した「アディゼロ プライム X(ADIZERO PRIME X)」が発表されました。アディダスがテクノロジーの限界を追求したコンセプトモデルで、MGCや駅伝など公式レースでは着用できませんが、そのスペックの高さから注目を集めています。7月1日から一般販売を開始する同モデルを、一足先に試着レビュー。

アディダス アディゼロ ランニング

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アディダス「アディゼロ」シリーズから新作、公式レースで着用できない規定外の超本気シューズも

アディダスの規定外シューズ「アディゼロ プライム X」 Image by FASHIONSNAP
アディダスの規定外シューズ「アディゼロ プライム X」
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規定外の超ハイスペック

 プライム Xの最大の特徴はソール部分。世界陸連では「靴の厚さが40mm以内」「カーボンファイバープレートは複数枚使用禁止」といった規定が設けられていますが、プライム Xは厚さ5cmで製作し、5本指カーボンの「エナジーロッド(ENERGYRODS)」とそれに連動する3本ラインのカーボンバー「エナジーブレード(ENERGY BLADES)」を搭載しています。キャッチコピーは「光速。規格外カーボン。」で、エリートランニングのテクノロジーに限界がないことを示すコンセプトモデルと位置付けられています。

 フォーム素材はレース向け規定内シューズの「アディゼロ アディオス プロ 2(ADEZERO ADIOS PRO 2)」と同様にクッション性、反発性、弾力性、軽量性などをハイレベルで実現した低密度高反発ミッドソール「ライトストライク プロ(LIGHTSTRIKE PRO)」を使用しています。アディゼロ アディオス プロ 2が2層なのに対し、今回発売されるモデルは3層なので着地時の沈み込みから蹴り出しの際の推進力が向上。アウトソールのコンチネンタル(Continental)社製のラバーによってグリップ力が向上しており、アッパーには一部にリサイクルポリエステルを用いたアディゼロシリーズ最薄最軽量のメッシュ素材「セラーメッシュ 2.0(CELERMESH 2.0)」を採用しています。他社が取り組んでこなかったデザインアプローチは、ナイキ(NIKE)一辺倒な厚底ランニング市場に一石を投じるモデルになるのではないかと注目されています。

ナイキのハイスペックシューズと比較

(写真上から)アルファフライ、プライム X、ネクスト%2
(写真上から)アルファフライ、プライム X、ネクスト%2

 今回は、ナイキのハイスペックシューズ「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」(以下、アルファフライ)、「ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト% 2」」(以下、ネクスト%2)と比較してみました。アルファフライとネクスト%2は世界陸連の規定内で製作しているためソールの厚さが3.8〜4cmで、プライム Xとは約1cmの差があります。フォーム素材はナイキ社の2モデルと比べると柔らかく、より衝撃を吸収する感覚がありました。

(写真左から)アルファフライ、プライム X、ネクスト%2
(写真左から)アルファフライ、プライム X、ネクスト%2

 3モデルの重量を比較するとソールも厚く、搭載しているカーボンが1枚多いからかプライム Xが最も重く266g。アルファフライは212gでネクスト%2は197g(全て27cm、片足のみ計測)でした。

(写真左から)アルファフライ、プライム X、ネクスト%2
(写真左から)アルファフライ、プライム X、ネクスト%2

 また、つま先の反り具合はプライムXが最も高く、地面からつま先の先端までの高さを計測したところプライムXが6cm、アルファフライが5.5cm、ネクスト%2が4cmでした。

実際に履いてみた

 まるでマットレスの上にいるかのように、立っているだけで弾力を感じました。実際に走ってみると2枚のカーボンの効果によって着地と同時に前へ進む感覚があり、足運びもスムーズにできました。

 ただ、厚底ということで一般的なシューズよりも安定性は低いように感じました。これまでのシューズとは一線を画す規定外モデルで慣れは必要ですが、走行時のスピードは圧倒的。公式レース以外での使用のみとなりますが、ランニング好きは一度体感してみてはいかがでしょうか?

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