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【着用レビュー】ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリングの全アイテムを徹底チェック

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 「ユニクロ(UNIQLO)」と相澤陽介が手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」の初のコラボレーションアイテムが、10月15日に発売されます。「服を着るフィールドは全てアウトドア」がコンセプトのホワイトマウンテニアリングが日常着をアップデート。機能性とデザインを融合させたアウターとフリース、計9型の実力は?メンズ、ウィメンズ、キッズの全アイテムを徹底レビューします!

ユニクロ ホワイトマウンテニアリング コラボ

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編集K→国内外のデザイナーズブランドを担当している女性編集者。「ホワイトマウンテニアリング」のコレクションは欠かさずチェックしており、観客が会場に入り切らず危うく見逃しそうになったファーストショー(2009年)を、「あの時は必死だった......」と懐かしむ。

編集H
→アウトドア、ストリート、スポーツブランドが好きで、話題のコラボ発売日には毎回というほど取材している男性編集者。行列の人数を数えるのが得意だが、最近はだいたい予約制なので並びが少ないのが少し寂しい。

編集H:ユニクロもですが、ホワイトマウンテニアリングの相澤さんは色々なブランドや企業と協業してきたので、そんな両者のタッグがどんなことになるのか気になりますね。

編集K:ですよね。相澤さんの過去の協業相手をざっと挙げると、「モンクレール(MONCLER)」「バートン(BURTON)」「バブアー(Barbour)」「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」「ハンティング・ワールド(HUNTING WORLD)」「ラルディーニ(LARDINI)」「コルマー(COLMAR)」......。

編集H:数えきれないですね!あと過去にミズノとオリンピック公式ウェアを手掛けたり、近年だとヤマト運輸(クロネコヤマト)の制服や、「北海道コンサドーレ札幌」のサッカーユニフォームのデザインなどでも知られています。

編集K:世界中でもここまで多くの仕事をしているファッションデザイナーはいないんじゃないでしょうか。聞いたところによると、その数々の協業の中でも、今回は最大規模の展開になりそうだとか。

編集H:「UNIQLO and White Mountaineering」のラインナップは、メンズ4型とウィメンズ2型、それからホワイトマウンテニアリングでは初となるキッズ3型の全9型です。では早速、見ていきましょう!

1-ハイブリッドダウン

編集H:まずは「ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ」から。いわゆるマウンテンパーカ(通称=マウンパ)に近いデザインです。

編集K:ホワイトマウンテニアリングの代名詞とも言えるアイテムなんじゃないでしょうか。このアウターだけ、メンズ、ウィメンズ、キッズと全て展開があるんですね(キッズのみ中綿仕様で名称が「ウォームパデッドパーカ」)。

編集H:作りはそれぞれ違っていて、メンズはアウトドア系のアウターでは王道といえるシルエット。でもよく見ると、パターンがかなり変わっています。

【メンズ】

編集K:ですね。切り替え線がポケットのフラップと繋がっていたりフロントはスッキリとした見え方だけど、肩から袖、脇のカッティングがすごく立体的。

編集H:普通のラグランスリーブとは少し違うし、ハンガーに掛けた状態でも腕が自然と前に振れているのがわかりますね。これはもしかしたら、ユニクロ史上最もパーツ数が多いアイテムかもしれません。

編集K:元々ホワイトマウンテニアリングのパターンって独特で、特に最近の「BLK」というブラック一色のラインは、シンプルに見えるけど複雑。パターンの形だけだと、プロが見てもどのパーツなのかわからないほどなんですよね。そういった複雑な3Dカッティングがユニクロに踏襲されているってすごい。

編集H:フードだけでも6パーツで作られていて、頭から首元まで包み込むような立体構造。全体的にサイズ感はゆったり目で、ユニクロではあまり見ないダブルジップや止水ジップが使われていたり、脇から入れるポケットの中は起毛素材でハンドウォーマーになっていたり。アウトドアウェアに通じる機能性を感じます。

編集K:素材は控えめな光沢感が大人っぽいです。8サイズ展開と幅広いので男女で着れますね。

【ウィメンズ】

編集K:今年のウィメンズの秋冬コレクションはコクーンシルエットがトレンドのひとつで、コレクションでもパファージャケット(ダウンジャケット)の提案が多かったんですよね。

編集H:まさにこれじゃないですか?メンズと同じ商品名「ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ」ですが、ウィメンズは全くシルエットが違います。

編集K:置いて広げるとボックスに近い形だけど、着てみるとかなり印象が変わりますね。ゆとりのあるサイズ感で少し裾が広がって、とくにボリュームが出るのが背中。裾のドローコードを絞ると、この背中の覆い布がいい感じにシルエットを保ちつつ丸みが出るので、2通りのシルエットが楽しめます。

編集H:肩がドロップしている分、袖丈は短めで袖幅はワイドな作り。素材はメンズと同じ微光沢で、マウンテンパーカとしては柔らかめ。

編集K:メンズよりも街着感が強いですね。メンズもそうでしたが、ジップやドローコードといった付属品までボディカラーで統一されているのもスッキリ見えるポイント。

編集H:表に見えるロゴなども一切無し。

編集K:......と思ったら、ジップの持ち手にギザギザ模様が入っていますよ。これってもしかしたら「WM(=ホワイトマウンテニアリングの頭文字)」じゃないですか!?

編集H:確かに「WM」の連続に見えなくもない。メンズも同様でした。滑り止めかと思いきや、隠れロゴなんですかね......?

【キッズ】

編集H:キッズの「ウォームパデッドパーカ」は、割とベーシックなボックスシルエットですね。

編集K:ウィメンズに近い形で、大人と同じコンセプトで作られているのがわかります。フードが丸くて大きめなのが可愛い。

編集H:大人用は機能中綿とダウンを組み合わせているハイブリッド仕様でしたが、キッズは中綿。身頃には吸湿発熱シート綿を使っているそうです。

編集K:手洗い可なのがポイント高いですね。

編集H:カラー展開を見ると、メンズがブラック、ダークグリーン、ネイビー。ウィメンズがライトグレー、ブラック、ブラウン。キッズがブラック、ブラウン、オリーブと、黒以外は少しずつ違うんですよ。

編集K:でもトーンは揃っているから、全くお揃いよりも親子でカラーを変えたり、リンクコーデがしやすそうだなと思いました。

2-フリース

編集H:続いては「ユニクロといえば?」というくらい象徴的なフリースアイテムを見ていきます。

編集K:近年だと、ユニクロと「エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)」とのフリースコラボ(2019年)が人気でしたね。

編集H:フリースやボアはアウトドアブランドも得意なので、今回のホワイトマウンテニアリングコラボも期待できそうです。

フリースオーバーサイズジャケット

編集H:毛足の長さの違いで2種類のフリースを組み合わせたジャケット。ボアを重ね着したように見えるデザインで、今回のコラボの中では一番デザインが効いてるんじゃないでしょうか。

編集K:そもそもユニクロで異なる2種類のフリースを組み合わせた服は珍しいですからね。でもこれもワントーンでまとめているので、主張は強くないです。

編集H:胸ポケットの生地は布帛。テープ使いやマットカラーのジップとかディテールに凝っていて、首元やポケットなどMA-1の要素も入っています。でも裾にリブがないからか、ミリタリー感は強くなくてアウトドア寄り。

編集K:これも男女でいけますね。着心地はジャケットというよりカーディガンに近いかも。少し大きめのサイズを選べばアウターっぽくも着られそう。

編集H:今回のコラボのラインナップでメンズが多いのは、メンズについてはユニセックス向けだからのようです。サイズ展開はXS〜4XLの8サイズ。カラーはブラックとオリーブの2色展開。価格は4990円です。

フリースモックネックプルオーバー

編集H:こちらはウィメンズとキッズの展開。特徴としてはやはりドロップショルダーのゆったりシルエットと、サイドのデザインですね。

編集K:深めのスリットと長めのリボン使いがポイント。結んでも垂らしてもいけそうです。キッズは安全性の面でリボン無しですが、あとはほぼ同じデザイン。

編集H:丸みのあるシルエットがポイントで、色々な着方ができそうですね。公式のヴィジュアルで中にシャツを着た画像がありましたが、レイヤードが良い感じでした。

編集K:相澤さんにユニクロの内覧会でお会いした時、このフリースの上にさっきのオーバーサイズパーカを着てみてと提案してもらったんですが、確かにばっちり納まりましたね。

フリースプルオーバー

編集H:次はメンズとキッズで展開しているフリースのプルオーバー。シンプルで、どことなくオールドな雰囲気を感じます。少しオーバーサイズなので、気軽に着られるライトアウターのような感覚。

編集K:相澤さんが「誰かに限定しない服」といっていた考え方がなんとなくわかりますね。老若男女、誰でも着られそう。首周りはリップストックナイロンを使っていたり、ボタンのカラーも同色だったり、細かい部分に気を配ってる。ブラックとネイビーはワントーンで、ナチュラルとベージュの2色だけバイカラーになっています。

編集H:脇線が前側に来てポケット口と重なっていて、パターンにちょっとした工夫も見られますね。首元にボリュームがあって暖かいし、これに先ほどのアウターを羽織ったら、たぶん真冬でも無敵。

編集K:相澤さんは軽井沢にアトリエを持っていて、今回のコラボのムービーもそこで撮られたシーンがあるんですが、これを着て山小屋とか最高に合いますよね。

編集H:そしてなにより価格がかなり良心的で、メンズが2990円、キッズが1500円!コラボの中で一番ベーシックなので、買って損はなさそうです。

3-ウルトラライトダウン

編集H:ラストはウルトラライトダウン。これはかなり良さそうですよ。

編集K:なんといっても表地のビッグリップストップですね。このコラボのために開発した新素材だそうで、ユニクロの内覧会で相澤さんが「かなり頑張って作った」といった話をしていました。

編集H:確かに、シワ加工のテクスチャーが普通のウルトラライトダウンとは一味違います。耐水撥水加工で雨水を弾くそう。

編集K:そしてこれも「人の動き」を第一に考えたという立体裁断。肩周りと袖、あと脇が見たことのないカッティングです。

編集H:本当ですね。恐らくインナーダウンとしても使えるように袖幅は細めですが、着てみると確かに肩や腕の可動域が広い。軽くてストレスフリーだから何も着ていないみたいで、すごいです。

編集K:フロントがホックでグログランテープが使われていたり、カーディガン感覚で羽織れそう。胸元の縦ジップのポケットは今回のコラボの特徴でもありますね。

編集H:アウトドアウェアによく見られるポケットの形。片手で開け閉めし易いし、物が落ちないから自転車に乗る時とかも使えそうです。これだけ付属を使いつつ、重さを測ったらLサイズで約280gと軽量。

編集K:「ユニクロ社内の検討会でも好評だった」と相澤さんが言っていましたが、納得です。

編集H:価格は7990円で、ブラック、ダークブラウン、オリーブの3色展開。

編集K:これは買いですね。大本命かも。

4-まとめ

編集K:これが相澤さんが考える「LifeWear」なんですね、と感じられるラインナップでした。アウトドアと日常がイコールでつながっている。

編集H:「ただかっこいい、というのは僕の中でファッションとして成立していない」と相澤さんも話していましたけど、さすが機能性が抜群でした。

編集K:今回のコラボはユニクロのインラインに合わせられることを念頭に、アウターとフリースに絞ったとのことでしたけど、シンプルに見えて実は綿密に計算して作られていたり違いがありましたね。ユニクロに最も近くて最も遠いコラボ、というか。

編集H:そうですね。あとキッズも良かったなと思います。カラーやディテールが絶妙に違うので、リンクコーデを抵抗感なく楽しめそう。

編集K:相澤さん自身もお子さんがいるんですよね。子どもと同じ趣味、例えばサッカーのユニフォームとかを一緒に着る機会があって、服が共通言語になるというか、そういう家族や仲間の感覚を反映したみたいです。

編集H:個人的に欲しいものはどれですか?

編集K:ウルトラライトダウンかな。あとこのコラボでいいなと思ったのは、織りネーム(ブランドネーム)です。ホワイトマウンテニアリングのデビュー時から使っている山々のグラフィックを白で織り込んである上に、両者のブランドロゴが並んでいて綺麗。

編集H:外側にはロゴやアイコンを使わず、カッティングで特徴を出しているユニクロコラボも珍しいなと思いました。

編集K:コストなど制限がある中で限界までチャレンジしたそうです。相澤さんにとってもデザイナーとしての可能性を広げたというコラボ、かなり使えるデザインが揃っていたので、袖を通してみてほしいですね。

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