コム デ ギャルソン オム プリュス 2022年春夏コレクション
Image by: FASHIONSNAP
前回の暗闇とはガラリと変わり、カラフルなライトに照らされたランウェイ。川久保玲が手掛ける「コム デ ギャルソン オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)」2022年春夏コレクションのフロアショーが東京の本社で開催された。タイトルは「花の存在」。
花の存在はハッピーな時間のためだけにあるのではない。苦しい、哀しい、辛い時こそ存在する。たとえ道に咲く小さな花一輪でも人の心を癒す。(コレクションノートより)
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■暗闇の先に花
暗闇の中から生み出されるものに焦点を当て「DARKROOM(暗い部屋)」をタイトルに掲げた前回の2021-22年秋冬コレクションから一転。今回は全ルックに花、花、花——どこか不完全なシルエットのメンズウェアに花々が咲き乱れた。
ファーストルックは小花柄のシャツワンピース。重ねたジャケットにはスカラップのカットワークが施され、シューズにもアッパーから底まで小花柄のプリントが施されている。
続くルックもジャケットとのレイヤードスタイルがベースだが、前合わせが曲がっていたり、曲線の断ち切り、オーバーサイズ、ミリタリー調と花柄のドッキングなど、随所に歪みが見られる。スカートやオーバーオール、花の刺繍をあしらったレギンス、丸襟のコートがフェミニンなフォルムを誇張。
後半は、黒い花やしおれた花のモチーフが混じる。また、スカルと花のコラージュがチェック柄のジャケットを飾った。
■アーティストのコラージュ作品をプリント
ホワイトのジャケットやシャツのシリーズのアートワークを手掛けたのはBedelgeuseの名で活動しているアメリカのアーティスト、トラヴィス・べデル(Travis Bedel)。人間の骨や筋肉を草花でつなぎ合わせたコラージュ作品を背中にプリントした。
また、スカルと花柄の素材で作られた造形的なヘッドピースは、ウィメンズのコレクションでも起用したイブラヒム・カマラ(Ibrahim Kamara)が手掛けている。
■ミニマルなエア マックス
シューズでは「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションを継続。新作として1998年の「AIR SUNDER MAX」を復刻した「CDG HP NIKE AIR MAX SUNDER SP」が発表され、ミニマルなデザインが注目を浴びた。また、ジョン・ムーア(John Moore)デザインの「ジョージコックス(GEORGE COX)」をアレンジしたトリプルコラボシューズも登場した。
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