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Fashion デイトナマラソン日記

ロレックスに毎日通って買えた2人の「デイトナマラソン対談」- 後編 -

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 単調な日記の裏に潜んだアレコレを語りあう「デイトナマラソン対談」。前編でほぼ喋ったかなと思いましたが、まだまだこれからですよ!やっぱり後半が盛りあがりました。買えたときの2人にあった共通点や外商に流れている噂の調査など、デイトナ購入について重要な話が飛び出します。合計9ヶ月のデイトナマラソンで知ったこと、気づいたことを全て語り尽くしました。

 

「デイトナマラソン対談」- 前編 -

■ロレックスがデイトナを売りたがらない理由

F:そもそもロレックスは何故デイトナを積極的に売らないんでしょうか。

初代 & 2代目:うーん。

初代:昔「デイデイトはロレックスの最高峰、デイトナはフラッグシップ」と聞いたことがあるので、生産数が少ないというのはあると思います。それと 爆発的なロレックスユーザーの増加に生産が追いつかないんですかね。

初代 & 2代目:ただ、やっぱり転売対策ですかね。並行店でかなりのプレ値がついてしまっているので転売目的の人が多すぎるのかなぁ。

F:ちなみに転売の定義はどこからだと思います?

初代:買ってそのまま売ったら転売ですかね。

2代目:「売る目的で買う」と転売ですね。「使う目的で買う。でも使用して後ほど売る」場合は転売にならないということですか?

初代:まあ、微妙なところですが買う目的で線引きするのがいいかなって思いますね。

F:でも日本の正規店で買うといわゆる"新品"というくくりで転売はできないんですよね?

初代:そうですね。新品の状態だと時計の周りに透明な保護シールが貼られているんですが、国内正規品の場合購入時に店舗で絶対に剥がさないといけないんです。恐らくベルト調整もマストなので、新品という定義から外れるっぽいです。なので、購入したものをそのまま買取業者に持って行っても 新品ではなく、 UNWORN未着用として扱われるらしいです。海外の場合はシールを剥がさなくていいのか並行店には、シールが貼ったままのモデルも並んでいるんですよね。それが新品として扱われているので、 国内正規品はどんなに綺麗で着用していなくても一応中古という扱いになるみたいです。

F:なるほど。なぜここまでステンレスデイトナが人気になったんだと思います?

2代目:いろいろな要素を考えると安いからですかね。過去のデイトナはヴィンテージ市場でどんどん値段が上がっているので、資産として買いたいという人も増えたと思うんです。4桁や5桁はもちろん、一世代前の6桁デイトナもプレミア化。さらに現行もプレミア価格で売られている。 ここまでプレミアが付く時計って珍しいですよね。

初代:他だとパテック フィリップのノーチラスぐらいですよね。

2代目:でもノーチラスは定価が300万円オーバーと元から高いんですよね。今だと600万円あたりで売られていますね。

初代:そんなにするんですね!そう考えると正規店だと120万円で買えてプレ値で250万円の デイトナって良心的なんですかね(笑)。

2代目:ただロレックスはちょっと高級化にひた走っているような気がしますね。

初代:わかります。ちょっと前の ロレックスは高級大衆時計って呼ばれていましたよね。でも今は正規店の価格もどんどん値上がりしていて。2007年の16610LV(サブマリーナステンレス緑ベゼル)の定価が約60万、116520(ステンレスデイトナ)が約88万円でしたしね。

2代目:現行の116610LV(サブマリーナステンレス緑ベゼル)だと928,800円、116500LN(ステンレスデイトナ)だと1,274,400円が税込定価なのでここ10年で定価が5割近く上がっていますね。

F:上がっていますね。ただ、セラミックベゼルなど随所をアップデートしてるため単純な比較は難しいですが。ロレックスがここまで支持される理由は何だと思いますか?

初代:やっぱり知名度は大きいですね。

2代目:そうですね。パテックとかヴァシュロンなどの 雲上ブランドファンから、時計に興味がない人まで「ロレックスは知っている」という対象者の広さが強いですよね。

初代:時計の横軸縦軸の中心にいるって感じですよね。最近は高価格に移行していますが。

2代目:どこの国でもロレックスは知っているという安心はありますよね。正直な話、機能性とかを深く理解して買っている人は少ないと思うんです。どこにだしても「ああ、ロレックス良いよね」っていう 安心感とルックスの良さに惹かれているのかなって思います。

初代:そうですね。 レキシアの今日の1番さんで、「 ロレックスの魅力は何でしょうか?」の質問に「 何でしょうね。人気があるところじゃないですかね」という返答があったんですけどまさにそうだなって思いました。人気があるから価値を感じるというか。なんていうか、金に似ているというか。だから資産性に注目が集まったりもするんですかね。

2代目: 「ポール・ニューマンダイヤル」が20億円で落札されたり、先月にフィリップス(PHILLIPS)で開催されたデイトナだけのオークション「 Daytona Ultimatum」で ユニコーンが6億円で落札されたりと流動性も話題性もありますからね。しかも価値が上がっているという。

F:本当にスゴいですね。

■買えた時の"共通点"!

初代:実は2代目が買えたあとに話をしていて、何点か共通することがあるんです。

F:え、どんなことですか?

2代目:2人とも、 買えた数日前に各々の店舗で店長らしき人と喋っているんですよ。私は店長さんと話した次の日に買えました。

初代:僕は店長さんらしき人ですね。店長ですか?と聞かなかったのでハッキリとはわからないんですが、話した5日後ぐらいに購入できました。いつも喋る店員さんと話していたら、店長さんらしき人と話してみます?って紹介してくれて、ロレックスの話をしましたね。

2代目:私は、店長さんから喋りかけてもらえました。「毎日来てくださっていますよね」と言われて、少し喋っていたら「白と黒どちらをお求めなのですか?」と聞かれて 白と答えた翌日に白を買えたので、 「店長が大事説」はかなり確度が高いと思います。

F:初代は色は聞かれなかったんですか?

初代:聞かれていたんですが、本当に買えるのかすらわからない状態だったので、両色かっこいいですよねと返答をしていました。

F:他にはどんな共通点が?

初代:2人とも聞く前に店員さんから 「デイトナありますよ!」と言われたことと、その時には 店内に自分以外のお客さんがいなかったことですね。

2代目:そうですね。私の時も誰もいませんでした。

初代:僕は入ったらおもむろに言われたのですが、 「サブマリーナデイトどうですか?」の時も誰もいませんでした。レアモデルの打診は、他の人には聞かれたくないんだなって思います。店内に他のお客さんがいるときに打診して断られたら、聞いていたお客さんが買う可能性がありますしね。

F:決定権を持つキーマンを探す+誰もいないというのがポイントなんですね。2人ともタイミングが良かったという感じになっていますが、実際はどうなんですか?

2代目:正直、本当にその日に入荷したのかは謎ですね。私の場合は、店長さんに色を聞かれた翌日に買えたのも タイミングが良すぎるというか。購入したときに言われた「販売する人を選んでいる」というのも気になっています。

初代:急にVIPが来て欲しいモデルを言われたときのために予備として 各モデル1本ずつぐらいはストックしてそうですね。予備在庫が増えてきたら一般に販売する、というのは考えられます。僕もタイミングというだけではしっくりこないですね。

F:そうなると、実は店舗に全モデル在庫があるという感じになりますが。

初代:そうですね。確かめようがないですが、「〜ありますか?」と聞いて「ストック見てきます」って、返答としてはちょっとおかしいというか。その時に キーマンに売っても良いかどうかを聞いているのかもしれませんね。

F:なるほど。結局のところ、 キーマンに認められるかどうかが1番重要ってことなんですね。購入する時はどういう感じで進むんですか?

2代目:「ありますよ!」と言われて個室に通されるんですよね。そのあと店員さんが布を被せて持ってきて、個室のドアを閉めてから布を取ってくださるんです。そこで初めてご対面です。

F:かなり厳重ですね。

2代目:店員さんが言っていたんですが、個室がある店舗では、 個室以外ではレアモデルの商談を見せてはいけないらしいんです。なので、試着だけの場合も個室で行われているっぽいです。

初代:へー、そうなんですね。僕が買えた店舗は個室がなかったので、普通に丸見えの机で手続きをしました。ベルト調整のために腕にはめているときに観光客の3人組が後ろでずっと見守ってくれたのが良い思い出ですね(笑)。

F:ちなみに、現金で買う場合はどうするんですか?130万円近くも持ち歩いている人は少ないと思うのですが。

初代:現金を下ろしに行きます。銀行に行く旨を伝えて戻ってくる時間を伝えるんです。「3時間ぐらいで戻られますか?」と聞かれたので3時間ぐらいは待ってくれますね。後で聞いた話だと、レアモデルがある旨を伝えられたら、 その日に購入しないと次の日には売ってくれないらしいです。まぁ、例外はあるかもしれませんが。

F:そうなんですね!

2代目:戻ってきたら支払いをして、ベルトの調整やシール剥がし、保証書に記入して、操作説明を受けて終了です。ちなみにベルト調整をしてから数時間はロレックス側が着用を推奨してないんです。なので着けて帰るのは稀だそうです。

F:ベルト調整は強制なんですか?

2代目:強制だと思いますよ。

初代:でも、きつめや緩めなど好みを伝えたら対応してくれました。

2代目:何個外したんですか?

初代:僕は3つです。

2代目:え、、、。私も3つです。腕の太さあまり変わらないんですね。。。

初代:ま、まぁバックル部分でさらに調整できるので。

F:購入する時の店員さんの雰囲気はどんな感じなんですか?

初代:めちゃくちゃ優しいです。

2代目:はい(笑)。すごい褒められますよね。

初代:「これは努力の証ですよ」や「お客様は似合うと思ってたんですよ」と誉め殺しでした。

2代目:この店員さん、こんなにいい人だったんだって思いますね(笑)。塩対応で、マニュアルのような断り方をしていた人にも「おめでとうございます!」と言われたり、実は皆さんメチャクチャ良い人だったんだって思いました。

初代:あれは感動ですよね。購入手続きをしてるときは手が震えてました(笑)。頭も全然回らなくなるし、ぼーっとしちゃうというか。今年で1番幸せな瞬間でしたね。

2代目:間違いないですね。

■実は外商に!?

F:デイトナを着けていてどうですか?

2代目:やっぱりいいですよね。マラソンの思い出もあり、気にいっています。

初代:いいですね。ただ、 ストップウォッチ機能は使う時がないですね。そもそも秒単位で時間を計ること自体が稀というか。とりあえず押してみたりっていう遊びぐらいです。

2代目:デイトナをつけていると結構時計を見られますよね。

初代:たしかに。アットホームな居酒屋にいった時に年配の方に喋りかけられましたね。「それデイトナですよね?並行店で購入したんですか?」って。正規店で買ったと伝えるとかなり驚いてましたね。その人は5桁のサブマリユーザーだったんですけど、それからロレックスの話で盛り上がっていい肴になりました。

F: 初代は会社内で「ロレックス」というあだ名をつけられていましたよね(笑)。2代目は何かあだ名をつけられましたか?

2代目:つけられる前にあっさり終わっちゃいましたね。社内の人も「え、もう買ったの?」という感じでした。

F:街でデイトナユーザーを見たことはありますか?

初代:116520や16520は見かけることがありますが、 現行の116500をつけている人は全然見ないですね。

2代目:そうですね。ロレックスだとやっぱりサブマリをつけている人が多いですよね。特にファッション業界人の鉄板は4桁5桁のサブマリとエクツーですね。現行はあまり見かけないですね。

F:そろそろ対談も終わりに近づいてきましたが、ちなみに 「デイトナマラソン日記 Ⅲ」はやらないんですか?

初代:ないと思いますよ(笑)

2代目:誰かが手をあげたら実現するかもしれませんが。上司は「もう許して」って言ってます(笑)。

初代:飲み屋での軽い話から始まってますからね(笑)。 現行がディスコンして、新型になったら再始動してもいいかもしれませんが。

2代目:そうですね。でもまた通うとなると覚悟しなきゃですね。

F:「デイトナは外商に流れている」とよく言われていますが実際はどう思いますか?

初代:うーん、僕が回っていた 店舗では店員の皆さんは外商ルートを否定していましたね。

2代目:うんうん。

F:実は、とある有名百貨店の外商部にこっそり聞いてみました。「デイトナは手に入りますか?」と。

初代 & 2代目:えー!!!それでどうだったんです???

F:「外商経由で買えるか買えないかで言ったら、 買える」らしいです。

初代 & 2代目:(絶句)

F:お2人ともショックを受けすぎです(笑) ただ今回のデイトナは、 「本当に難しいですよ」って言ってました。実はロレックスが厳しく制限をしているらしく、外商の上顧客といえど百貨店側のプッシュだけじゃなかなか回してもらえないらしいです。なので外商オーダーを入れても 「いつになるのかは全くわからない」と顧客に答えているそうです。

初代:売ってくれる場合は、外商の人が商品をお客さんの自宅に持って行くんですか?

F:ダメらしいんですよ。実際に顧客が外商の人と 一緒に店舗まで行かないと買えないらしいです。「百貨店ごとに異なるかもしれないですが」とのことですが、今までのような感じではダメみたいですね。入荷した時も「デイトナは今日だったらあります。今日中は取っておきますので来てください。明日になったら売るのは難しいです」って言われるらしいです。

2代目:ひえぇー。

初代:外商経由といえど最終的な判断はロレックスがするので、店舗まで行かないといけないんですね。

F:ある意味公正とは言えますが。外商担当の人は「 あんまりデイトナのオーダーは受けたくない」と言っていました。実際、やんわり断ったりするそうです。それか違うモデルを紹介したりするとか。なんにせよ 「外商ルートは存在する。でも、いつ売るのかを決めるのはロレックス」ですね。ただ、ロレックスを何度か買っている外商顧客には早めに回ってくるそうですよ。そこは店舗と同じですね。最後にロレックスに言いたいことはありますか?

2代目:広告じゃないかと言われていましたが、一円ももらっていません、というか、むしろデイトナ代を払ってます!なのでタイアップ企画待ってます。なんでもやります。

初代:サブマリーナの防水仕様を実際に試すとかだったらどうしますか?

2代目:「サブマリーナをつけて300m潜ってみた」的なのですか?さすがに時計より命の方が大事です(笑)。

F:では、デイトナランナーさんたちに向けては?

初代:店長さんが重要だと思います。

2代目:あとは店員さんの印象は大事です。 キーマンにプッシュしてくれるのは、普段応対してくれる店員さんだと思うので。

初代:正直、僕たちのように毎日来る人の相手をしたりするのって大変ですよね。店側は来店する人を選べないですし、同じ会話が1日に何回も行われたりしますしね。

2代目:そう考えると大変ですよね。 「お客様は神様です」が通じないのがロレックスだと思います。なので店員さんと良好な関係をちゃんと意識したほうがいいと思います。

F:ちなみに店員さんと仲良くなる良い方法はありますか?

初代 & 2代目:デイデイトかデイトジャストを試着しましょう。その時だけメチャクチャ優しいです(笑)。

F:ありがとうございました(笑)。

〜編集後記 初代〜
居酒屋での一言から始まったこの企画のほうが面白いと言われ「企画書ってなんのために作っているんだろう」と思いました。購入した時の嬉しさはもちろん一生の思い出ですが、マラソン中の日々も忘れられない良い体験でした。運動も兼ねてデイトナマラソンをおすすめします。

〜編集後記 2代目〜
諦めずに通えば絶対に買えます!毎日通うのは体力的にも精神的にも辛いとは思いますが、「このお店のキーマンは誰だろう?」なんてゲーム感覚で通ってみるのもロマンがあるのではないでしょうか?辛くなったら「デイトナマラソン日記」を読み返してもらえたら嬉しいです。

〜編集後記 企画にOKを出した上司〜
2人ともお疲れ様でした。みんなから白い目で見られてたの俺だからな。お前らじゃないぞ。読者の皆さま、お付き合い有難うございました。今後とも宜しくお願いします。

【完結】初代ランナーが担当した「デイトナマラソン日記」
2017年
8月編(1カ月目)
9月編(2カ月目)
10月編(3カ月目)
11月編(4カ月目)
12月編(5カ月目)
2018年
最終編(6カ月目)

【完結】2代目ランナーによる「デイトナマラソン日記 Ⅱ 」
2018年
2月編(1カ月目)
3月編(2カ月目)
最終編(3カ月目)

ランナー2人が語り合う「デイトナマラソン対談」
前編
後編

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