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【完全版】「ドルセー」の人気香水10選 メゾンの歴史から選び方まで

横並びに配置された香水
横並びに配置された香水
横並びに配置された香水

 2015年のリブランディングを機に復活を果たしたフランス発の香水ブランド「ドルセー(D'ORSAY)」。2020年には青山に旗艦店をオープンし、日本でも多くの香水ファンの心を掴んでいます。歴史あるメゾンの始まりは、約200年前。世界初とされる「ユニセックス香水」が生まれた背景には、語り継がれる“密かな愛の物語”がありました。

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 今回は、時を超えて愛され続けるドルセーのドラマティックな創業背景から、200年の伝統を継承する美意識、そして現代のファンを惹きつけてやまない人気香水まで、その魅力を余すことなく紹介します。

ブランドの始まりは、200年前のトップインフルエンサー

ドルセー伯爵の肖像画

ドルセー伯爵の肖像画

Image by: D'ORSAY

 ブランドの歴史は、七月革命に揺れる、激動のフランスで育ったナポレオン後継者将軍の息子、アルフレッド・ドルセー伯爵(Court Gabriel Alfred Guillaume d’Orday)によってスタートしました。

 雄弁さに加えて美しさをも有したドルセーは、当時の偉大な芸術家やクリエイターと肩を並べるほどの個性を備えた稀代の人。その魅力は性別を問わず支持され、影響力は服のコーディネイトや配色センス、芸術運動にまで及びました。その存在感はまさにカリスマ。ときに現実離れした感覚やインスピレーションを発揮した彼は、没後に発行された「ニューヨーカー」誌の記念号でアイコンとなるほど。現代に置き換えれば名実ともに“トップインフルエンサー”であった彼は、「美しすぎる男」の異名を持つボー・ブランメル(Beau Brummell)とともにダンディズムの象徴として広く知られる存在でした。

 そのセンスは、香りの世界でも発揮します。自宅には調香キャビネットを備え付けるほどのこだわりを持ち、まるでポートレートのように、親しい友人たちそれぞれの香りを調香していたというエピソードも残っています。

世界初のユニセックス香水が生まれたのは、“秘めたる愛”がきっかけ 

ドルセーの香水

2人の秘密の愛の香りを着想源とし、調香師ファニー・バルが手がけた「ア クール ペルデュL.B.」。L.B.は、ドルセーの生涯の恋人、マルグリット・ブレシントンの敬称レディ・ブレシントン(Lady Blessington)のイニシャル。

Image by: D'ORSAY

 1821年、ドルセーはひとまわり年上で既婚者のマルグリット・ブレシントン(Marguerite Blessington)と、作家や芸術家が集まる、ロンドンで非常に著名な文学サロンの中心地で出会います。彼女は、アイルランドの貴族であるブレシントン伯爵の夫人として知られ、詩人・小説家としても活躍した人物。伯爵の失踪後、2人は年齢差や境遇にとらわれることなく、深く愛し合うようになります。彼女の知性にドルセーは魅了させ、彼の卓越したセンスや美しさもまた彼女を夢中にしました。

 自然な芸術表現として香水作りにも長けていたドルセーは、1830年に離れて過ごすことの多かった2人が同じ香りをを身につけられるよう、秘密の香水を創作しました。ラベルを貼らず、彼女のお気に入りの色である青いリボンだけを結んだ小さなボトルにその香りを詰め、ブレシントンへ贈ったのです。このロマンティックな愛の証こそが、香水ブランド「ドルセー」のすべての始まりとなりました。

 ドルセーにとって香水とは、マルグリットとの愛を表現するアイテムであり、2人がともに身にまとった香りは世界初のユニセックスな香水とも言われています。その後、人生をともにした2人はそれぞれの生涯を閉じます。彼らは今もなお並んで眠りについています。

秘密の芳香が世に広がった、メゾンの誕生

 実は、メゾンが正式に設立されるのは、アルグレット没後となる1865年のこと。相続人によって誕生し、2人が共有した秘密の香りを彷彿とさせる「オー・デュ・ブーケ」が発表されました。その後統合などが繰り返され、1923年にパリの高級ブティック街として知られるラ・ペ通りの17番地に初のショップがオープンします。翌年にはニューヨークの5番街にも店を構え、ブランドは成長を遂げていきます。

✨特別公開✨

ドルセーのヴィンテージ香水瓶
ドルセーのヴィンテージ香水瓶
ドルセーのヴィンテージ香水瓶
ドルセーのヴィンテージ香水瓶
ドルセーのヴィンテージ香水瓶

1.レ・ザーム

Image by: D'ORSAY

 当時の香水瓶のデザインは、国際近代装飾美術・産業美術展などでも目を引くほど、注目の的でした。その中から5作品の写真を特別に公開。今ではなかなか見ることのできない古のものづくりや時代の息遣いなどが伝わってきます。

 贅沢な香水瓶は、クリスタルガラスやジュエリーを手掛けるフランスのラグジュアリーブランド、ラリック(LALIQUE)とコティの協働作品から始まったムーブメントで、ドルセーもラリックに制作を依頼。そのほかにも「ロジェ・ガレ(ROGER & GALLET)」や「ウビガン(HOUBIGANT)」などがラリックに注文したと伝えられています。出典:「香水瓶の世紀」(展覧会図録/資生堂アートハウス)

  1. ルール・アーム(LEUR ÂME)
     アールデコ様式の香水瓶は、1913年にガラス工芸家として名を馳せたルネ・ラリック(René Lalique)がドルセーのために手掛けたティアレ(ガーデニア)の香水。美しい形のボトルの底面には鋳込みのサインが入っています。

  2. ダンディ
     
    当時、ブランドの最大のヒット作となった「ダンディ」のボトル
    は、八角形のダイヤモンドカットを施したブラッククリスタルで、制作はバカラ(BACCARAT)によるもの。パール型のキャップとゴールドのラベルが添えられています。

  3. ミステール(MYSTÈRE)
     
    1911年にルネ・ラリックがドルセーのために制作した、ガラス製の香水ボトル。黒のボトルに型押ししたサインが入っています。 

  4. ルール・クール(LEUR CŒUR)
     プレス成形した無色のクリスタルボトルは、バカラ製で、1920年代のもの。様式化したハートのモチーフを中心にし、キャボション型の栓はグレーのパティーナ。ベルの模様を型押ししたボトルに、エンボス加工したゴールドのラベルが付いています。

  5. パルファム アンバー(PARFUM AMBRE)
     1913年に制作された、ヴェール・ノワール。プレス成形したガラス製のボトルで、角にはカメオ彫りの女性の装飾をあしらわれており、ラリックの刻印があります。

21世紀に劇的復活 CEOアメリー・フインが蘇らせた新生ドルセー

アメリー・フイン氏のポートレート

アメリー・フイン氏

Image by: D'ORSAY

 激動の時代の流れとともにその存在が薄れていたドルセーですが、2015年にリブランディングを果たし、見事新生ドルセーが誕生します。その指揮を執るトップとしてCEOに就任したのが、アメリー・フイン(Amélie Huynh)氏です。ジュエリーデザイナーの顔も持つ彼女は、家業を手伝う中でフランスブランドの発掘に着手し、ドルセーとの運命的な出合いを果たしました。彼女が惹かれたのは、1830年にドルセーとマルグリットの秘めたる愛からこの香水ブランドが生まれたという、そのドラマティックな創業の背景でした。

 新生ドルセーとしての初のブティックは、2019年にパリでオープンしました。2人が手紙のやり取りを重ねていたことから、「郵便局」をコンセプトに店舗が作られています。

 生まれ変わったドルセーは、マスターパフューマーをはじめ、著名な調香師とともに香りを生み出しています。これまでブランドが紡いできた物語や伝統を尊重しながら、今までにない魅力的な香りを創出しています。

日本で買える店舗はここ 本国に次ぐ旗艦店が青山にオープン 

ドルセーのパリ1号店の店舗写真
ドルセー青山店の店舗写真

パリ1号店

Image by: D'ORSAY

 パリのセーヌ川左岸に位置する“文芸ゆかりの地”と言われるサンジェルマン・デ・プレにオープンした1号店をはじめ、その後を追うように誕生した青山店でも、ドルセーグリーンが大胆に使われています。店内の壁にあしらわれているのは、イタリアの大理石「トラバーチン」。これはドルセーが遠距離恋愛時にマルグリットとイタリアを旅したことに由来するもの。他にもマルグリットが住んでいたイギリスで古くから愛される真鍮などもあり、メゾンの歴史やゆかりなどに思いを馳せる仕掛けを美しく施しています。 

 店内は、一人ひとりのパーソナリティーやムードを引き出せるようにデザインした香水を陳列、豊富なラインナップを展開しています。ボディフレグランスのほか、ホームフレグランスも擁し、キャンドルとルームスプレーを用意。店の正面入口で常時焚かれ、芳香するセンティドキャンドルが訪ねる人を出迎えます。

 さらに2026年は、インドネシアのジャカルタに新店舗をオープンしています。

アオヤマ トウキョウ ブティック(Aoyama Tokyo Boutique)

所在地:東京都港区南青山3-18-7
営業時間:12:00~20:00

香水好きがハマる、新生ドルセーのベストセラーの香り/オリジナルチャート付き

 マスターパフューマーから気鋭の若手まで、さまざまな調香師を起用して生まれる、ドルセーの香水。それは2025年に発表した「エクストレ ドゥ パルファン」(ブラックボトル)シリーズも同様で、時代の空気感を感じさせるモダンな仕上がりが特徴です。発売してまもない同シリーズですが、ベストセラー10作品の中に2作品がランクインしているのは、使う人を選ばない香りであることを感じさせるエネルギーがあるのでしょう。

ドルセー人気の香水オリジナルチャート

※編集部調べ

ア クール ペルデュ L.B.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:アイリスアルデヒド、ベルガモット
ハート:オレンジブロッサム、ネロリ
ベース:カシュメラン、モス
調香師:ファニー・バル

 ドルセーがマルグリットと自身のために創作した香りをファニー・バルが再解釈。現代版の香りは、清々しい中にも重さを感じさせるオレンジブロッサムから、パウダリーなアイリスがわずかに溶け出します。ラストのモスとカシュメランがスモーキーで柔らかく香りながら、アーシーな温かかみを添えます。

スール テ レーヴル E.Q.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:ピンクペッパー、アンブレット
ハート:アイリスコンクリート、ジャスミン
ベース:カシュメラン、アンブロキサン
調香師:ドミニク・ロピオン

 天然素材だけを用いてクリエートした、ジェンダーレスな香り。透明性を追求しながらストイックな倫理観を持った芳香は、媚薬にも似た芳醇な一滴。清潔感のあるパウダリーなアイリスと、ほのかな甘さのあるムスクが折り重なる、フローラルムスキー。

ル プリュ グロン M.A.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド :アルデヒド
ハート :アイリス、バイオレットアコード
ベース :アンブロクサン、ホワイトムスク
調香師:アン=ソフィ・ベアゲル

 存在感のあるアルデヒドに、しなやかでやわらかなアイリスがしっかりと主張する序章。エピローグのアンブロクサンが、甘やかなで深みのある残響でカバーします。衝動的な愛を想起させるユニセックスな香りです。

ジュスカ トワ P.S.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:ローズオキシド、グレープフルーツ
ハート:ゼラニウム、マグノリア
ベース:ベチバー、パチュリ
調香師:ニコラ・ボーリュー

 フレッシュさを感じるような軽やかなゼラニウムは、ふわりと穏やかに広がります。そのローズような柔らかさが、ウッディなアコードの魅力的な香りを引き出します。みずみずしさとモダンさに、フローラルが溶け出し、静かな生命力を感じさせます。

レ ゾンブル フォンタスティク A.R.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド: カルダモン、ベルガモット
ハート: アイリス、シクラメンアコード
ベース: ベチバー、トンカビーン
調香師:アメリー・ブルジョア

 マスキュリンさを宿すベチバーと、女性をより上品に仕立てるアイリス。相反する2つのコンポーネントをバランスよくブレンド。ベースのトンカビーンが甘美さを残す香りが、繊細でありながら力強さを与え、色彩豊かな表情を持たせます。

スウィート ディスラプション W.T.

ドルセーの香水

50mL 2万9700円、90mL 3万8500円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:スペアミント、マンダリンアルデヒド
ハート:インセンス、ジャスミン
ベース:モスアコード、ベチバー
調香師:ジャン・クリストフ・エロー

 神秘的で謎めいた雰囲気と、フレッシュなミントにある植物感。相反しているように感じる2つの素材を組み合わせることで、意外性のあるものにしたかったいうパフューマーの思いから生まれた香り。

ラブ アフターレイン K.M.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:ペア、アイリス、アルデヒド
ハート:リリーオブザバレー、アイリスバター、アンブレット
ベース:モスアコード、トンカビーン、バイブラントウッド
調香師:ファニー・バル

 湿度を感じるモスを爽やかに描くアイリスが、澱みのない空気のようにクリーンに香ります。穏やかなウッドに、スズランの青くみずみずしいニュアンスを内包。雨の粒に見え隠れする輝きに似た香りに、空が明るさを取り戻す時は近いと思わせてくれます。

ダンディ オア ノット G.A.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:カルダモン、グレープフルーツ
ハート:ブラックティー、オレンジブロッサム
ベース:レザーアコード、パチュリ
調香師:シドニー・ランセスール

 シトラスを感じさせるスリリングな雰囲気に、レザーの香りを強調することで生まれるエレガンス。異なる2つの表情を持った香りは、カルダモンやグレープフルーツの苦味から始まります。スモーキーなブラックティーとレザーのアコードで見え隠れするのは、オレンジブロッサムのピュアなムード。現代の「ダンディ」を表現する香りを目指して生まれました。

ローズブレイズ

ドルセーの香水

50mL 4万1800円、90mL 5万2800円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:ベルガモット、ピーチ、ピンクペッパー
ハート:ローズアブソリュート、アイリスバター
ベース:サンダルウッド、トンカビーン、ベンゾイン
調香師:ジョルディ・フェルナンデス

 パラの甘さとパウダリーなアイリスを感じさせるサンダルウッド。そのセンシュアルな香りにベンゾインとバニラが溶け込み、柔らかで甘美な色を落とします。ラストは、アンバーが温もりを添えながらスパイスで魂を刺激。光と影、優しさと欲望。相反する2つの要素の間を色濃く炙り出します。

トンカヒステリア

ドルセーの香水

50mL 4万1800円、90mL 5万2800円

Image by: D'ORSAY

ヘッド :マンダリン、ピンクペッパーコーン、オリバナム、シナモン
ハート :オリスバター、オリスレジン、リリーオブザバレー
ベース :トンカビーン、ベンゾイン、バニラ
調香師:ジョルディ·フェルナンデス

 マンダリンとピンクペッパーコーンが個性的でエネルギッシュなニュアンスを生み、アイリスパリダとトンカビーンが甘やかな時を刻みます。アンバーとパウダリーが混ざり合いながら宿す、魅惑的できらきらとした光り輝く印象。その香りが誘う、一目惚れのような感覚に陥ります。

💡豆知識💡
香水の名前を表現する2文字は、実在する人物のイニシャル 

 香水に冠された2文字のイニシャルは、ドルセーが紡いだ「秘密の恋」に由来します。想い人であるマルグリットとの密やかな往復書簡で用いられた暗号が、現代のクリエイションの源泉となりました。特定の誰かを指し示さないその匿名性は、まとう人の記憶や情動を映し出す鏡となり、より深い共感を生み出しています。また、各フレグランスに添えられたポエティックな副題は、嗅覚の旅を導く手がかりとして、日本の愛好家たちの探究心を刺激する重要なエッセンスとなっています。

ホームフレグランスは“時間”が鍵

 メゾンのホームフレグランスコレクションは、肌にまとう香水と遜色ないほど極めて高度なクオリティを追求しています。緻密に設計された三段階の香調変化により、密やかな誓いのひとときを嗅覚を通じて鮮やかに描き出し、空間を美しく彩ります。時間によって作品名を表現するキャンドルとルームスプレーが揃う中から、人気の香りを紹介します。

ドルセーのルームスプレー
ドルセーのホームフレグランス
ドルセーのホームフレグランス
ドルセーのホームフレグランス
ドルセーのホームフレグランス

09:15 アン テタ テトゥ

Image by: D'ORSAY

  • 09:15 アン テタ テトゥ(ルームスプレー)
     ピンクグレープフルーツの酸味と苦味にフィグウッドのクリーミーな甘さ、そしてスパイシーなアトラスシダーをブレンド。輝きに満ちたウッディミントの香りに、マジョレル庭園の朝を重ね合わせます。ラストの柔らかく響かせるレザーアコードが、印象的な余韻を残します。

  • 15:00 オントゥル テ マン あなた次第(ルームスプレー/センティドキャンドル)
     デリケートで白く柔らかいクレーの質感を想起する、清らかでフレッシュなマテのノートに、サンダルウッドとジンジャーが寄り添う。繊細でみずみずしいニュアンスが空間を包み込みます。陶器にまつわるラブストーリー ムービーがインスピレーション源。

  • 17:30 ソン ザン モ ひとことも言わずに(ルームスプレー/センティドキャンドル)
     カプリ島の地中海にしかない、太陽の光に働きかける香りを求めて創り出した香り。透明感と光の魅力的なコントラストを、イノセントなホワイトフラワーに投影しています。デリーケートでチャーミングに芳香するシトラスとマンダリンノートが、夏の強い太陽が降り注ぐ花々の緊張感を際立たせます。

  • 23:15 ア ラブリ デ ルギャール 誰にも見えないところ(ルームスプレー/センティドキャンドル)
     穏やかな余韻を残すヘリオトロープに、サンダルウッドとバーチが華やかに奏でます。その香気に、アンバーの深い輝きが投射。ウッディ、バニラ、アンバーをブレンドした香調にタイムレスで幻想的な瞬間を描写。

  • 00:00 オ ソメ 頂点で(ルームスプレー/センティドキャンドル)
     ミステリアスなニュアンスを与えた、ウッディ グリーン フレグランス。金色色のような温かい松葉が添えるアロマティックノートに、柔らかくて深いパチュリが交差します。決して枯れることのない、静かなエネルギーに満ちた空間がフレッシュな感性を揺さぶります。

《ルームスプレー 価格》
各90mL 1万6500円

《センティドキャンドル 価格》
各250GR 2万4200円

キャンドルで人気を集める「03:50」は、ウッディ系

ドルセーのキャンドル

250GR 2万4200円

Image by: D'ORSAY

ヘッド:アーモンドウッド
ハート:リネン、オリスバター
ベース:ホワイトシダー、ムスク
調香師:オリビア・ジャコベッティ

 ホームフレグランスはルームスプレーとキャンドル共通で人気を集める香りが多い中、「03:50 コム ラ デルニエール フォワ」はキャンドルとして支持される香気。明るい光で包み込む、ムスクとアイリスバター。眩しいほどの光彩を放ったリネンが華やかな輝きを生み出します。5つの香料が描く香りの主題は、アーティストのアトリエを思わせるムスキーでウッディな香り。アーモンドウッドとホワイトシダーが溶け出す芳香は、穏やかな時間を叶えます。

💡豆知識💡
ドルセーの世界観は夜型!? 時間で区切るホームフレグランス 

ドルセーのキャンドル

センティドキャンドル

Image by: D'ORSAY

 香水とは異なり、ホームフレグランスは時間ごとにそのシーンの物語を紡いだ香りを作り上げています。なんと作品の半分ほどは夜の時間帯。ドルセーの世界が夜の時間に訪れるストーリーやロマンといかに相性が良いのかがわかります。

ひと目惚れ率No.1は、フレグランスオブジェ

 人気のホームフレグランスをより楽しむために製作されたフレグランスオブジェは、自宅を美術館のように際立たせるアートピースなデザインが揃います。メゾンとしての伝統を受け継ぐ覚悟と姿勢の表れとも取れるこれらは、ジュエリーのアトリエで手がけられたものや建築家とのコラボレーションによって生み出されています。

ドルセーのフレグランスオブジェ
ドルセーのディフューザー

オルファクトリーコラム セレナイト

Image by: D'ORSAY

  • オルファクトリーコラム セレナイト
     気持ちのリセットや思考をクリアにするヒーリング効果が期待できる石膏“セレナイト”を用いた香りのオブジェは、空間を嗅覚と視覚で印象付けるデザインとして2023年に発表されました。フランスの建築家・デザイナーであるソフィー・ドリエス(Sophie Dries)との共創となり、レザーとハーバルが溶け合う「13:30 オ メモンドロワ ルームスプレー」(90mL)がセットとなります。
    価格:5万2800円

  • キャピラリーディフューザー 23:15 ア ラブリデ ルギャール
     液体を吸い上げたスティックから広がる香りが、空間の中に心地よく漂うディフューザー。ベストセラーの「23:15 ア ラブリ デ ルギャール」のアンバーとパウダリーが溶け合う芳香がゆっくりと香ります。リフィル可能な仕様です。
    価格:2万9700円

【名物スタッフ直伝】ドルセーの香水を季節に合わせて選ぶなら?

 香りは、湿度や気温、そしてその日に袖を通すファッションに合わせて変化を楽しみたいもの。ドルセーを知り尽くした、ドルセージャパン トレーニングマネージャーの折原潤子さんに、四季折々のおすすめの香りを伺いました。

折原潤子

Junko Orihara

ドルセージャパン

フレグランス業界での豊富な実績と深い専門知識を備え、香りのストーリーを紡ぐスペシャリストとして厚い信頼を獲得。現在はトレーニングマネージャーとして店舗スタッフの育成に携わるほか、メディア取材での分かりやすい解説にも定評がある。

春:ア クール ペルデュ L.B.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

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折原さん

爽やかさを落ち着いた木の香りと優しいムスクが包み込み、春の柔らかな日差しのような穏やかな幸福感と、霞がかった空のようなニュアンスを併せ持つ香りです。シトラスとオレンジブロッサムの明るさを、カシミヤのようなウッディムスクで隠した、柔らかさとニュアンスが交差する、伏し目がちなシトラスフローラル。洗いざらしのシャツのようなリラックス感がありながらも、伏線のウッディが奥行きと洗練された印象を演出します。日常に寄り添う上質さがこの香りにはあります。

夏:ラブ アフターレイン K.M.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

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折原さん

圧倒的な透明感と凛とした佇まいで、涼しげな印象があります。上質な白いシャツをさらっと羽織るような、ナチュラルだけれど洗練された、大人が似合う爽やかな香りです。雨が上がったあと、雲間から差し込む一筋の光のような透明感から、静かな森の落ち着きへと移ろい、人肌の柔らかな余韻が残ります。世界が生まれ変わったような、そんな唯一無二の瞬間に対峙した時の心の動きを描いた香りは情緒的で、少し切なさを感じます。まるで多くは語らなくても、佇まいが美しい人のようです。

秋:ダンディ オア ノット G.A.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

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折原さん

夏を洗い流すようなハーバルから、ブラックティーの翳り(かげり)を帯びた秋風のようなドライなニュアンスへ。そしてラストはウッディとレザーで奥行きと余韻を残します。アクロバティックに変化する、自由な精神と遊び心がある、芸術の秋にまといたい香りです。ブラックティーの渋さが生むドレス感と、ハーバルの爽やかな心地よさが共存。シックでありながらも重すぎない香りは絶妙な抜け感と余白を持つ、粋なウッディです。

冬:スールテレーヴル E.Q.

ドルセーの香水

50mL 2万7500円、90mL 3万6300円

Image by: D'ORSAY

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折原さん

肌の柔らかさと温もりを感じる、セピア色のような懐かしさ。優しく抱擁された時のように、思わず身を委ねたくなります。全ての人を慰めるようにそっと包む、寒い冬を越える暖かな火を肌に灯す香りです。夕暮れの中に佇むようなムードが宿る、エモーショナルなムスク。そのしっとりとした香りの中に、ジャスミンと木の香りが潜み、体温と重なることでパーソナルな余韻を残します。ささやきのように密やかで、一度香ると忘れられない、記憶に残る香りです。

手に取りやすいセットプロダクト&ハンドクリーム

 どの香りを選んでいいのかわからない、という人に試してほしいのが、セットアイテム。サイズとプライスが小さく、手に取りやすいのが魅力です。また、人気の香りを付したハンドクリームもフレグランスの世界の扉を開きやすくするアイテムです。

ドルセーのディスカバリーセット
ドルセーのトラベルセット
ドルセーのハンドクリーム

オルファクトリーディスカバリーセット

Image by: D'ORSAY

  • オルファクトリーディスカバリーセット
     レール ドゥ ナルシス J.R.、ア クール ペルデュ L.B.、ティユル ダイユー C.G.、スール テ レーヴル E.Q.、ローズ パラディ R.B.、ル プリュ グロン M.A.、トゥ ディール ウィ V.H.、スウィート ディスラプション W.T.の、8種の人気作をセットイン。
    価格:各1.5mL×8 9680円(オンライン限定販売)
  • トラベルセット
     ボディフレグランスを2本選び、好みのセットを作ることができます。旅先をともに過ごす香りを想像しながら選ぶのも一興。携帯に便利なオリジナルポーチの付いたセットです。
    価格:各10mL×2本 2万5300円
  • ローズ バラディ R.B.ハンドクリーム
     自然由来成分を97%配合したハンドクリームは、オードパルファム ローズ パラディ R.B.のフローラルウッディな香りで手肌を包み込みます。持ち運びやすいサイズ感と溶け込むようなテクスチャーが特徴です。
    価格:30mL 6380円

☝️香水選びのヒント☝️

 現在ドルセーの香水には、クリアなボトルの「クラシックライン」と黒いボトルの「エクストレ ドゥ パルファン」があります。香水選びのヒントとして、この違いを折原さんに伺いました。

ドルセーの香水

クラシックライン

Image by: D'ORSAY

ドルセーの香水

エクストレ ドゥ パルファン

Image by: D'ORSAY

 クラシックラインはまとう人に寄り添いながらなじむ香りです。一人ひとりのポートレートとなるように香りを構築し、主役はあくまでまとう人。そして周囲とも調和し、決して前に出ることのないように作っています。人に覆いつくさないよう、余白のあるデザインを意識した香りはとても穏やか。日常に寄り添う、嗜み(たしなみ)としてのフレグランスです。

 一方のエクストレ ドゥ パルファンはドルセーがより豊かな日々を提供するメゾンであるために、選択肢を拡充させたいとの考えから2025年に誕生しました。そのテーマは本能。本能には抗えません。抗えない美しさを持つ香りです。まとう人の本質と共鳴し、自分が望む自分になる、自己実現のためのフレグランスです。上質な香料を贅沢に用いて圧倒的な美しさを追求しました。いいスピーカーは音域が広く、音がさまざまな角度から聞こえ立体的であるように、エクストレもとても奥行きがあり、感動的。映画の世界に引き込まれるような陶酔感を得られると思います。

取材を通して

 アルフレッド・ドルセー伯爵の功績に敬意を払い、美の系譜を重んじながら新しいことへの飽くなき挑戦を続けています。その精神は、新生ドルセーの美しいデザインに対する美しさの広義の解釈ーー例えば、一切の無駄を排したシンプルなボトルデザインや、アイデアの光る旗艦店のデザインなどにも感じます。そして、フレグランスメゾンの心臓部とも言えるパフューマーにヒットメーカーの起用を実現し得る魅力をキープできていることも、時代を超えて愛されるドルセーたらしめる魅力なのだろうと思います。

最終更新日:

渡部 玲

Akira Watanabe

エディター・ライター

日本版のフランス モード誌の編集部でキャリアをスタートし、編集プロダクションを経て独立。フィールドであるビューティ分野ではとりわけフレグランスが好き。

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