D-VEC 2022年春夏コレクション
IMAGE by: FASHIONSNAP
「ディーベック(D-VEC)」が、2022年春夏コレクションを発表した。同ブランドは、フィッシングブランド「ダイワ(DAIWA)」を主力事業とするグローブライドが2017年にスタート。2021年春夏に、元ヨウジヤマモト社の齊藤亮太をチーフデザイナーに起用してからは、今回が初のショー開催となる。
ランウェイ素材は、市場で使う“メッシュパレット”
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会場となった渋谷ヒカリエのホールに入ると、まず目を引くのは、物流に用いられるようなブルーの"メッシュパレット"を並べたランウェイ。BGMには波の音が流れるなど、「ディーベック」のコアバリューにある、フィッシングや水との深い関わりを演出からも読み取れる。しかし、ショーがはじまると一変。強いビートを刻む機械音が流れ、一気に都会へと引き戻されたような感覚に陥る。

今季のテーマは「FUSION(融合)」。ショーでは「ディーベック」のモダンなアイテムと「ダイワ」の"本気"のフィッシングアパレルを大胆にミックスし、撥水・軽さ・動きやすさなどの機能性を兼ね備えたモードなアウトドアスタイルへと昇華させた。
34のパーツで構成、テクニックの光るドレス
ファーストルックで登場したのは、34のパーツで構成されたブルーのドレス。ストレッチ素材や鹿の子編み風の素材を、波のようなモチーフで縫い合わせた軽やかなアイテムは、「ダイワ」のコンパクトなライフジャケットをハーネスのようにコーディネートした。フィッシングジャケットなどのメンズのアウター類は、街着としてのユーティリティを追求。背面をミラノリブで切り替えることで、伸縮性や通気性を高めている。





ラウンジウェアのムードをプラス
「ラウンジウェアのムードも加えた」という今季は、イタリアの生地メーカー、レダ(REDA)のジャージー素材を用いたアイテムも多く展開。リラックス感のあるジャケットやスカート、カットソーなどは、着心地と"きちんと感"のバランスを考慮した。


「ゴアテックス」を都会仕様に
また、機能性素材「ゴアテックス インフィニアム(GORE-TEX INFINIUM™ )」を用いたレインコートやガウン風のアウターなども登場。通常のゴアテックスよりもゴワつきがなく、撥水性と防風性を謳った軽量な素材のセレクトにも、フィッシングウェアとモードを融合する「ディーベック」のコンセプトが見て取れる。



「ディーベック」の定番となりつつある撥水性のあるニットウェアは、シャリ感のある春夏仕様でラインナップ。糸から加工を施すことで、「ニットなのに撥水」という独自性の高い技術を実現している。

海やフィッシングの要素は、海流を編み目で表現したコートの装飾やフィッシャーマンズ風のニットベストなどにも散りばめられた。








釣り具業界では、リーディングカンパニーとして広く知られるグローブライド。「ディーベック」と「ダイワ」をミックスアップした今季のショーでは、フレッシュなスタイリングのアイデアで、モダンなデザイン性と長く培ってきた意匠性の"融合"を軽やかに表現した。(文責:村上杏理)

大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。WWDジャパンやFashion Newsの編集・記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、ファッションビル、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションを軸にライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。
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