Fashioninterview

【インタビュー】「ファッションの未来を担う」ITSグランプリ中里周子が思い描く"アカルイミライ"

■ファッションの未来を担う

―アーティストと呼ばれることについて、中里さん自身はどのように捉えていますか?

 「シブカル祭。2014」のヴィジュアルや乃木坂46のスタイリングなどもしているので、一般的にはアーティストというようなくくりになっているみたいですが、私はファッションデザイナーとしてやっていきたいなと思っています。ファッションをやってるからこそ、今の仕事ができると実感することも多いですから。

nakazato2014922-20140520_005.jpgアメリカン・ドリーム ©Shusaku Yoshikawa

―ジップロックで顔を覆った作品も制作していました。

 美術畑の人からは「フェミニズムとか踏んでるの?」とか言われたりしましたね。あくまでファッションフォトの延長線上で、感覚的に仕上げた作品だったのですが、色々な解釈がありましたね。個々の存在に注目するよりも、人とモノの関係性を意識することで良い結果になることが多いなと最近思います。

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アメリカン・ドリーム ©Shusaku Yoshikawa

―感覚的にモノを作ると言葉で説明することに限界がありますが、それは必要ないと考えているということでしょうか?

 仰るとおりで、全部感覚でやると例えば「じゃあこれなんなの?」って言われたときに「いやあ......なんか面白いから」としか言えなかったりします。そこはきちんと見せる場所とか見せる人によってフィルターをかけるようにしていかなければと思っていて、例えば、美術の場だったら美術の文脈を踏まえたり、ファッションの知識を使って物語を作る必要があると考えています。

―ラフォーレ原宿の「WALL(ウォール)」で初めて商品を販売しましたね。

 写真集や日常でも使用できる鞄などを販売しました。

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―「ITS」受賞者は、「ここのがっこう」出身の西山高士氏なども過去にはいますが、まだ日の目を見ていません。

 「ここのがっこう」出身者はファッション業界で独立するなどの意味でまだ自立できていない印象です。山縣さん(山縣良和)、ミキオさん(坂部三樹郎)という壁を超えられず中々芽が出ないのですが、私は2人を超えないと意味がないと思っています。超えるためには、ある一定の距離感を保つことも必要で、その点、「nusumigui(ヌスミグイ)」の山杢勇馬(やまもく ゆうま)君はここのがっこうを卒業して自分の場所を作り、そこでビジネスも始めているという意味で、距離の取り方がうまいなと思いますね。

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