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サステナブル素材として、近年注目を集める皮革(レザー)。日本国内には、世界に誇ることのできる皮革関連事業者が存在していることを知っていますか? 多くの企業が伝統や独自技術を駆使したサステナブルな取り組みを行っていますが、広く知られていないのが実情です。
こうした日本の皮革関連産業のサステナビリティ事業と海外展開を促進するため、経済産業省は、国際見本市「ファッションワールド東京 国際サステナブルファッションEXPO」(以下、国際サステナブルファッションEXPO)に今年も出展。同展を通じて、国内外のバイヤーやファッション関係者をターゲットに、日本製皮革製品を取り扱う企業のサステナブルな取り組みを発信します。
さらに、経済産業省は海外への発信にも注力。ヨーロッパでは、LWG(Leather Working Group)環境認証を取得しているタンナー(製革業者)によって生産されたレザーを使用することが、SDGsやサステナビリティを語る上で必須となっていますが、そんなヨーロッパのレザー業界における需要を開拓するため、2025年1月にはフィレンツェで開催される「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」に出展するほか、同月にはパリメンズファッションウィーク期間中に展示会を開催します。今回は、10月15日の国際サステナブルファッションEXPO開幕を前に、経済産業省が後押しするジャパンレザーショールームへの参加企業を一覧で紹介します。
目次
国際サステナブルファッションEXPOとは?
国際サステナブルファッションEXPOは、日本最大規模のサステナブル製品と素材の専門展です。今回もジャパンレザーショールームは、国内外のバイヤーやファッション業界関係者に向けて、日本製皮革製品や素材を取り扱う企業・ブランドのクラフトマンシップやサステナブルな取り組みを発信する場として開催されます。会場では、2万5000人を超える来場者とその場で商談を行い、製品を直接売り込むことが可能です。今回は10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催されます。同展に加え、ピッティ・イマージネ・ウオモとパリでの展示会の出展希望者を特設サイトで募集し、審査の結果、16社が選ばれました。
■参加企業の選定基準は?
国内企業のサステナビリティ対応環境の醸成を目的とし、出展製品については「Leather Working Group等の国際的な環境基準認証」、または「日本エコレザー基準認証」を取得している皮革素材が用いられた製品や皮革であることが募集要件となっており、選定基準として、以下の項目が設けられています。
①本事業の主旨に合致しているか
②日本国内で皮革関連産業を営む事業者であり、出展品目の条件を満たしているか
③国内外における新規販路開拓(輸出含む)に意欲があり、その体制を整備できるか
④自社サイトやSNSなどで国内外への情報発信やコミュニケーションが可能か
⑤高いクリエイティビティ(デザイン力)とオリジナリティ、技術力(品質)がブランドや製品から感じられるか
⑥SDGs、サステナビリティにおける取り組み、事業実績、製品開発実績があるか
⑦市場需要との親和性が取れた価格設定がされているか
出展企業を一覧で紹介
ここでは、今回の国際サステナブルファッションEXPO、ピッティ・イマージネ・ウオモ、パリ ファッションウィーク期間中の展示会のそれぞれに出展する企業をピックアップ。日本各地の特色を生かしたものづくりを行う企業を、サステナビリティへの取り組みと合わせて紹介します。
シューズ
デコルテ(東京都/浅草)
Image by デコルテ
デコルテは、1983年に東京・浅草で創業したシューメーカー。アイテムは全て、職人が自社工場で製作。設立当初から40年以上にわたって、さまざまなアパレルブランドやセレクトショップ、百貨店とのOEM、ODMによる紳士・婦人靴を展開し続けています。2021年には、オリジナルブランド「ジュトメンヌ(Je t'emmène)」をスタートしました。
「ジュトメンヌ(Je t'emmène)」は、フランス語で「連れて行ってあげる」の意。「私たちの靴で皆さんを素敵なところへ連れて行ってあげたい」という思いをもとに、歴史ある普遍的なジャズシューズの原型を採用した革靴をラインナップしています。高反発スポンジ「LECOL-X」を中敷きと靴底の間に2枚使用したクッション構造に、硬さのある「中底」を使用しないボロネーゼ製法によって、歩行時の足腰への負担を軽減し、靴下のように柔らかい履き心地を実現しています。また、撥水革を使用していることから、天候に左右されず着用できるのも特徴の一つです。
■サステナブルな取り組み
アイテムには、LWG認証レザーを採用。完全受注生産としていることから、無駄のないモノづくりを実現しています。
公式サイト
ロカシュー(大阪府/大阪市)
Image by ロカシュー
ロカシューは2011年、靴の製造卸売業として創業。最澄の言葉「照千一隅(一隅を守り千里を照らす)」をコンセプトに、革靴の製造をはじめ、食料品や化粧品、生活用品や家庭用雑貨の卸、販売なども行っています。
オリジナルブランド「ヌメロ ウーノ(numero uno)」では、ノージャンル、ノーエイジな革靴を展開。環境に配慮したレザー素材を使用したベーシックなアイテムを揃えています。
■サステナブルな取り組み
LWG認証を受けたレザーや、和牛レザーを使用したものづくりに加え、産業廃棄物であるホタテ貝殻を抗菌剤として再利用し、靴の中敷きに使用するなど、持続可能な取り組みを行っています。
公式サイト
ヴァーブクリエーション(東京都/浅草)
Image by ヴァーブクリエーション
ヴァーブクリエーションは、創業者の中川宏明が靴製造メーカーとして2003年にスタート。国内外の有名ブランドや、舞台衣装のシューズなどを手掛ける一方で、シンプルなデザインをベースに、革本来の足当たりの良さと革の温かみを提供するシューズブランド「ユードット(U-DOT)」を展開しています。なお、同社はピッティ・イマージネ・ウオモにも出展予定です。
ユードットは、浅草の職人が一足一足手業で制作する一枚革のオーダーシューズを展開。ローファーからスニーカーまで、全26型のシューズをラインナップしています。オーダーでは、レザーの種類だけではなく、ソールやファスナーなどのパーツを素材や色から選択可能。自分だけのオリジナルシューズを作ることができます。シューズは、オーダーから約1ヶ月で完成します。
◾️サステナブルな取り組み
工場のある浅草から10km圏内で素材の調達から生産までを行う「見えるモノづくり」を体現。昨年からは、循環プロジェクトをスタートし、無駄な在庫をできるだけ作らないことをポリシーに、不要となったユードットの製品の回収活動を行っています。回収したシューズは、特殊技術で粉砕した後、ディスプレイなどの建築資材に再利用しているのだそうです。
公式サイト
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バッグ・革小物
絹や(徳島県/徳島市)
藍染牛革素材
Image by 絹や
絹やは1921年、藍染において600年の歴史を持つ徳島県で創業。伝統的な天然藍の染色技法を用いたものづくりを行っています。
オリジナルブランド「Kinuya Indigo」では、職人が藍染天然染料を使って一枚一枚手で染めた革製品や、日本の絞りの技法で染めた革などの素材を展開。全て手作業で仕上げることで、藍色の個性である絶妙なグラデーションや滲み、ムラ感による独特の風合いを感じることができます。
■サステナブルな取り組み
天然植物から藍色を取り出し、発酵の力によって染色する藍染は、助剤にも天然物を用いているため、廃棄物も自然に還る持続可能な染色法です。絹やでは、地域で藍を栽培して染料を作るなど、環境負荷が少ない技術でものづくりをしています。
公式サイト
KeepAlive(東京都/新宿)
Image by KeepAlive
KeepAliveは、ITおよび経営、DXに関するコンサルティング企業として、2006年に創業。国内企業のDXに関するコンサルティング、ITにおけるノウハウを活かし、2020年に自社ブランドを立ち上げるプロジェクトをスタート。同プロジェクト第1弾として生まれたのが、「ワンマイラー&デトランズ(Onemiler & Detrans)」です。
ワンマイラー&デトランズは、「シンプルさは究極の洗練である」をコンセプトに、伝統美と現代性を融合したバッグや小物を展開するレザーグッズブランド。財布やポーチなどの小物類はストラップを別売りで展開し、さまざまなアイテムを組み合わせて楽しむことができるのが特徴です。手持ち用の短いハンドルと肩掛け用の長いハンドルの両方を付けた2way仕様の「ダブルハンドルトート」や、バッグインバッグやショルダーバッグとして使える「ウォレットポーチ」などの定番アイテムに加え、フランス・バスク地方のタンナー レミー・キャリア(REMY CARRIAT)社のシボ革を採用した新作「ギャレ(Galet)」コレクションなどを揃えます。
■サステナブルな取り組み
ワンマイラー&デトランズでは、LWG(Leather Working Group)認定タンナーの皮革をはじめ、環境に配慮した革を採用しています。またアイテムには、ICチップを搭載する技術「メタライニング(META-LINING®)」を採用。製品情報の提示やオンラインでの修理受付など、顧客サービスのデジタル化を図り、ユーザーの長期愛用をサポートする取り組みを行っています。
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シックスクロージング(東京都/浅草)
Image by シックスクロージング
シックスクロージングは、2004年に東京で創業。「革と向き合い、作品を通して現状の問題解決の糸口となるきっかけ作りをしたい」という思いのもと、主に害獣として駆除された鹿や猪、熊などの野生動物の革を使用した商品を展開しています。「ジビエ革」と名付けたレザーは、全国の猟師から直接仕入れており、浅草には、革と革にまつわるものを販売するショップ「と革」を構えています。なお、同社はピッティ・イマージネ・ウオモにも出展予定です。
同社は、オリジナルブランド「シス クー・ド・フードル(Six coup de foudre)」を展開。シス クー・ド・フードルはフランス語で「第六感で一目惚れ」を意味し、日本語の「死す」「喰う」「フード」の音を重ねることで「いのちを頂き、食べ物として、そして副産物の革も品物として活かす」という思いが込められています。
■サステナブルな取り組み
害獣として扱われ廃棄される野生動物の皮を「ジビエ革」と名付け商品展開することで、全国の里山の問題を知ってもらい、日本の自然や環境を考えるきっかけづくりを行っています。昨年10月には、京都 建仁寺塔頭 両足院で野生皮革の力強さ、美しさ、儚さをアート作品として表現した大規模個展「水鏡の畝り」を開催。
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モジャカワ(愛知県/名古屋市)
Image by モジャカワ
モジャカワ(moja kawa)は、2014年に設立したレザーグッズブランド。「哲学的かつ概念的にデザインされた、シンプルで自由度の高い革製品で、使う人それぞれに寄り添った新しいライフスタイルを提案する」ことをコンセプトとし、財布を中心としたレザーアイテムを展開。全てのアイテムを手縫いで制作しており、定番アイテムのほか、プレオーダーやセミオーダーにも対応しています。
2020年には、セカンドブランド「wfw」を立ち上げ。「決して必要ではないけど、あるとなんだか日常が楽しくなる革小物で、あなたの世界が、今より少し色鮮やかで、素晴らしいものになりますように」をコンセプトに、ステーショナリーやバッグなどのアイテムを豊富なカラーバリエーションで展開。革の封筒「envelope L」や、コンビニのレジ袋のデザインを再現した「bag no.12」など、モノの本質を捉え直すアイテムを多数揃えています。
■サステナブルな取り組み
製作過程での裁断ロスを少なくするためのパーツ構成に加え、端材を無駄なく使えるアイテムの企画・製作を実施。また、自社製品のリペアやメンテナスに加え、自社製品以外のリペアやリメイク、メンテナンスの相談にも応じています。
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野村製作所(東京都/上野)
Image by 野村製作所
野村製作所は、1923年に創業した野村商店を前身に持つ老舗小物メーカー。企画から製造まで全行程を社内で完結しているほか、同社に所属する職人の多くが「技術認定(皮革部門)試験」1級技術者の認定を受けています。また、自社サイトやSNSを通してエンドユーザーからの生の声を集め、商品開発に活かすことで、顧客に寄り添ったものづくりを行っています。
革小物ブランド「CROCCO(黒子)」では、顧客のさまざまな場面に彩りを与える“黒子”となれるような製品を目指した、シンプルなレザーアイテムを展開。すべてのモデルに、LWG認証を受けているドイツのぺリンガー社のレザーを使用しています。中でも「モバイルポスト(和名:葛籠(TSUZURA)」は、マチのある横長のスクエア型にこだわりながら、135gという軽量さを実現しています。
■サステナブルな取り組み
輸送時の緩衝材には製造時に発生した廃材(紙)を使用し、石油由来の芯材やナイロンなどの裏地を使用しない商品を開発。残革を余すことなく使い切れるよう、キーポーチやクリップなどの小さなパーツを組み合わせた商品も製作しています。また、ジェンダー平等の観点から、働く女性の負担軽減の一助となることを目指し、重さ1kg以下のバッグを企画。「大切に長く使う」「余すことなく使いきる」といった小さな積み重ねを大切に、製品づくりを行っています。
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素材
オールマイティ(兵庫県/姫路市)
Image by オールマイティ
オールマイティは、1912年に姫路市で創業したタンナー。牛革や羊革に加え、ジビエ革などを取り扱っています。「革をもっと自由に」「世界のお客様に喜んでもらえる革作り」「常に新しい革を作る」という理念をもとに、デザイナーやクリエイターのイメージを形にするオーダーメイドの革作りを行っています。
■サステナブルな取り組み
近年、深刻化する農作物被害によって害獣として取り扱われる猪や鹿の革をもとにしたジビエレザーの開発に注力。産業廃棄物として燃やすより、鞣した方がCO2排気量が約2倍も削減できること、また命を無駄にしないという観点のもと、SDGsへの貢献を行っています。
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ロビココ(東京都/馬喰町)
Image by ロビココ
ロビココ(ROBICOCO)は、国内の大手皮革問屋でキャリアを積んだ森田正明氏が2024年4月に創業したばかりのスタートアップ企業。森田氏の前職でのノウハウを活かしたオリジナルレザーの開発を行っています。
京都宇治の老舗茶屋「森半」との協業では、廃棄されていた抹茶の残渣をレザーの鞣し剤として活用した「抹茶レザー」を開発したほか、コーヒー製造時に生じる残渣を鞣しに活用した「コーヒーレザー」や、岡山のデニム工場でダメージ加工を施したレザーといったオリジナルレザーを展開。今年9月には、イタリア・ミラノで開催される世界最大のレザーの見本市「LINEAPELLE」への出展も予定しているのだそうです。
■サステナブルな取り組み
レザーを通じた社会問題の解決を目差し、国際ファッション専門職大学との産学連携による「ソーシャルレザープロジェクト」をスタート。これからの社会を担う学生の意見や感性を取り入れることで、次世代に向けた素材開発、資源活用のビジネスモデルを探求しています。現在は、規格外レザーを使用した商品の開発や、害獣として駆除された鹿革を使用したサステナブルレザーの開発などのプロジェクトを推し進めています。
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A.I.C.(兵庫県/たつの市)
Image by A.I.C.
A.I.C.は、アパレル商社 IFBグループの子会社として2021年に創業した、タンナーとラボの顔を併せ持つレザー商社。害獣と呼ばれる鹿、猪、熊の皮を、有害な化学物質を一切使用せず生分解性が高く土に還るエコな鞣し製法「ポルティラ®製法」で再生した「ポルティラジビエレザー」を中心に企画、生産、販売を行っています。
害獣の原皮は、解体処理場を配備して資源化に取り組む全国の自治体からの依頼に応え、仕入れているのだそうです。また、野生獣の皮の供給者の募集も行っています。
■サステナブルな取り組み
年間60万頭が害獣として処理されている鹿をはじめとした野生生物の原皮を再生したジビエレザーをメーカーや作家、クリエイターに販売。駆除されてしまう野生動物の皮を無駄にせず資源化する取り組みを推進しています。
公式サイト
天野宝国(東京都/浅草)
Image by 天野宝国
天野宝国は、1909年に東京・浅草で創業。国内外問わず、さまざまな国と地域から仕入れたレザーの原反を製造工場やメーカー、卸問屋に販売しています。一般的な牛革をはじめ、カーフやペッカリー、コードバンといった特殊な革も取り扱っています。
同社が展開する皮革レーベル「ASAKUSA革百貨店」では、革問屋や製品メーカー、タンナー、加工屋といった枠に捉われないレザーアイテムを提案。業界歴120年のノウハウを活かした商品開発を行っています。
■サステナブルな取り組み
Thinking Leather Action(一般社団法人 日本皮革産業連合会)のメンバーとして活動し、レザーがサステナブルな素材であることの周知をはじめとした啓蒙活動を行っています。また、LWGの取得に向けて、LWG認定商品とLWG認定を受けていない商品を別々の棚で管理し、顧客への提供を行っています。
公式サイト
【PR】国内の天然皮革(リアルレザー)関連産業にまつわる生産地を巡り 〜兵庫・姫路市、たつの市 編〜
動物を殺していると勘違いしていないか?有名ブランドが頼るタンナーが語ったサステナブルなレザーの話
ピッティ・イマージネ・ウオモとは?
ピッティ・イマージネ・ウオモとは、イタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェアの見本市。1972年の初開催から現在に至るまで、多くのメンズブランドがコレクションを発表する場となっており、経済産業省は今回が2回目の参加となります。
出展企業を一覧で紹介
シューズ
REGAL Shoe & Co.(東京都/渋谷)
Image by リーガルコーポレーション
リーガルコーポレーションは、1902年創業。国内3ヶ所に自社工場を構え、年間約40万足の革靴を生産しています。主軸ブランド「リーガル(REGAL)」をはじめとした自社アイテムを約130のリーガルの店舗や百貨店で展開しています。
「リーガル シュー&カンパニー(REGAL Shoe & Co.)」では、リーガルの歴史あるモノづくりの背景を機能性やファッション性と融合したレザーシューズを展開。定番アイテムである「ゴアテックス(GORE-TEX)」を搭載したレザーシューズは、高度な技術を要するグッドイヤーウエルト製法で仕立てることで、クラッシックとテクノロジーを融合したスタイルに仕上げています。
■サステナブルな取り組み
リーガル シュー&カンパニーでは、顧客から靴を引き取り、修理工場で新たに手を加えて販売する取り組み「REGAL Shoe & Co.REBUILT」を実施。世代を超えて長く着用できるモノづくりを目指しています。
公式サイト
エイチ・カツカワ(東京都/目黒)
Image by エイチ・カツカワ
エイチ・カツカワ(H.Katsukawa)は、シューズデザイナーの勝川永一が2006年に創業。レザーを使用したファッションシューズをラインナップしており、過去には、パリの老舗セレクトショップ「レクレルール(L’Eclaireur)」や「ドーバーストリートマーケットギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)」で展開されていた経歴を持ちます。
2010年には、靴の修理を中心としたライフスタイルサービスショップ「シューオブライフ(THE SHOE OF LIFE)」を目黒にオープン。革靴をただ販売するだけではなく、アフターサービスにも取り組んでいます。
■サステナブルな取り組み
シューオブライフでは、2010年から現在までの14年間で、6万足以上の靴を修理。革靴だけではなく、スニーカーなどさまざまな靴の修理依頼を受け付けています。
公式サイト
バッグ、革小物
ユハク(神奈川県/横浜市)
Image by ユハク
横浜を拠点に展開するレザーブランド「ユハク」は、2009年に設立。「持ち運ぶアート」をコンセプトに、革職人が絵を描くように一つ一つ手染めで仕上げる独自のグラデーション技法を採用した革製品を提供しています。
アイテムは、バッグをはじめ、財布や革小物、革靴、ベルトなどを展開。使い込むほど味わいが増すエイジングや、高いクラフトマンシップ、独創的なデザインは、多くの人々に支持されています。
■サステナブルな取り組み
ユハクは、手作業で絵を描くように染料を使用することで、大量の水を使わない、また廃液を一切出さない独自の染色技術を採用。また、長く使用することを前提に、染め直しなどのアフターケアも行っています。
公式サイト
アパレル
A LEATHER(大阪府/大阪市)
Image by BOND&Co.
レザー専門ブランド「エー レザー(A LEATHER)」は、2022年3月にスタート。コロナ禍以降、急速に縮小する国内工場の状況を受け、日本の技術や生産環境を守るために立ち上げ。日本品質にこだわったレザーアイテムを展開しています。
ブランドコンセプトは「Innovation meets Tradition〜伝統の美しさに革新を〜」。革製品を通して高品質な日本の革と技術を次世代に伝えていくことをモットーに、従来のレザー製品の概念を打ち破るような製品を開発。スポーツウェアやミリタリーウェアからインスパイアされたデザインなど、デイリーにファッションに取り入れられるアイテムを幅広く展開しています。2024年秋冬からは、海外にも進出。日本の文化や技術を世界に伝えることを目的に、着物を製作しました。また、デザインだけでなく、革の開発にも参入。2025年春夏コレクションでは、独自開発の撥水レザーを使用した水着を発表しました。
■サステナブルな取り組み
素材には、食肉や乳製品の副産物である日本原産の牛革を採用。裁断士のキャリアを持つ職人が手作業で一枚一枚裁断することで、機械裁断ではできない微調整を実現し、無駄な廃棄を削減しています。また、余った革は、製品のタグやブランドタグとして再利用しています。
公式サイト
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