サステナブルへの関心が高まっている昨今、モノの大量廃棄による環境への負荷を考えて、商品を長く大切に使えるよう自社でリペア（修理）サービスを展開しているブランドが増えてきました。エルメスやグッチなどのラグジュアリーブランドから、パタゴニアやザ・ノース・フェイスなどのアウトドアブランドまで、公式リペアサービスをカテゴリー毎にまとめました。

【ラグジュアリー】エルメスやグッチなど

サンローラン、無料のお直しも

　「サンローラン（SAINT LAURENT）」では、正規販売店で購入した商品のリペアを受け付けています。修理を希望する際は、クライアントサービス、もしくはサンローランの直営店に連絡する必要があり、修理にかかる金額については公表されていません。また、正規価格でウェアを購入した人は購入後1ヶ月以内に限り、無料でお直しサービスを利用可能。セール品のお直しは有料です。

メゾン マルジェラ、国内外の直営店購入アイテムが対象

　「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」では、購入した品物を店舗に持ち込むことでスタッフがメンテナンスやリペアの手配をしてくれます。国内外の直営店で購入したアイテムは、国内の全ての直営店舗で修理を受け付けており、オンラインでの依頼は不可。また、リペアにかかる料金や期間は公表されておらず、見積もり後に連絡をもらう形です。

エルメス、ジュエリーやウォッチも

　「エルメス（HERMÈS）」では、最寄りの店舗に持ち込むことでリペアやメンテナンスを受けることができます。レザー製品にはバッグのファスナー交換、小銭入れのステッチ補修、シューズのリカラーなどのメニューを用意。他にも、ジュエリーやウォッチ、ウェアなど、あらゆるエルメス製品がリペアの対象となります。また、大阪にブランド初のリペア、ケアサービスに特化した「エルメス アフターセールスカウンター」を出店しています。リペア料金は公表されていません。

シャネル、長年受け継がれてきたノウハウや技術を駆使

　「シャネル（CHANEL）」では、公式サイトからリペアを申し込むことができます。プレタポルテ、ハイ ジュエリー、フレグランス＆ビューティ以外の製品のリペアを受け付けており、サービスの対象は個人使用を目的とした顧客に限られます。長年に渡って受け継がれてきたノウハウや技術を駆使した修理を行っているそうで、リペアにかかる料金は公表されていませんが、リペア詳細ページから参考料金送付リクエストをすることでおおよその価格を把握することができます。支払いはヤマト運輸の代引きのみとなり、現金及びクレジットカードの利用が可能です。

グッチ、工程ごとに専門の職人が対応

　「グッチ（GUCCI）」では、全国主要都市のグッチショップまたはオンラインでリペアやメンテナンスを受け付けています。パーツ交換や補強・補色など、幅広いリペアに対応しており、修理工程ごとに専門の職人が対応します。価格帯はバッグが6600〜4万4000円、シューズが2750〜2万7500円、ウェアが4950〜7700円（全て税込）。正確な料金は見積もり後に決まります。支払いは、店舗持ち込みの場合は引き取りの際に店舗で、オンラインで依頼の場合は代引きでとなります。

バーバリー、トレンチコートの撥水性維持など

　「バーバリー（BURBERRY）」ではリペアだけでなく、トレンチコートの撥水性を維持する「トレンチ・リフレッシュ」と呼ばれる加工や、クリーニングと専用のクリームで革の質感を甦らせる「レザー・リフレッシュ」というメンテナンスも行っています。他にも、3ヶ月以内に正規価格で購入した衣類に限り、無料でのお直しサービスにも対応。これらのアフターケアは一部店舗のみの対応で、公式サイトで対象店舗を検索可能です。リペアやお直しにかかる料金や期間は公表されていません。

サルヴァトーレ フェラガモ、購入2年以内の不具合は無料

　「サルヴァトーレ フェラガモ（Salvatore Ferragamo）」では、アウトレットや免税店舗を除く全国の店舗でリペアを受け付けています。リペアは原則有料となりますが、購入から2年以内で不具合が見つかった場合のみ無料で受け付けています。リペアにかかる料金や期間は公表されていません。