エルメス伊勢丹新宿店 エントランス ©Nacása & Partners Inc.
「エルメス(HERMÈS)」が、伊勢丹新宿店を11月23日にリニューアルオープンする。売り場面積を拡大してオープンエントランスを取り入れ、新たにビューティラインを取り扱うなど全面的に刷新。都市と自然環境といった2つの対照的なテーマが融合した、世界唯一の店舗デザインとなっている。
エルメス伊勢丹新宿店は、今年5月26日から11月22日まで改装工事を行い、その間「エルメス・イン・モーション」と題して伊勢丹新宿店本館とメンズ館内で4つのテンポラリーストアを順次展開してきた。「新しいお客様との出会いがあり、新たな可能性が感じられた」(エルメスジャポン代表取締役社長 有賀昌男)とし、コロナ禍ではあったが売上を落とさず好調に推移したという。
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約半年の期間を経てリフレッシュした伊勢丹新宿店のデザインは、世界中のエルメスブティックの設計を手掛けてきたパリの建築事務所RDAI(レナ・デュマ・アルシテクチュール・ダンテリユール)が担当。日本文化に内在する二元性を表現し、新宿の街が持つ都会的なエネルギーと広大な公園の静寂という2つの対照的なテーマから、2つの空間を創り出した。これを「デュアルユニバース」と表現した有賀社長は、「トラフィックとインティメート、どちらにも対応し多様性を受け入れる、世界でも唯一の設計」とコンセプトを説明。また店舗の役割として「重要なのはビジネスよりも、少しでも多くの人がワクワクして、笑顔になってもらうこと。期待に応える店にしていきたい」と話した。
©Nacása & Partners Inc.
オープンエントランス ©Nacása & Partners Inc.
美濃焼のタイルが飾られたエントランス ©Nacása & Partners Inc.
店内では、メンズとウィメンズのウェアやレザーグッズ、ジュエリー、時計、馬具、ホームコレクション、フレグランス、ビューティラインなどを豊富に取り扱う。オープンエントランスの開放的な空間は、明るく都会的なピンクを基調とし、曲線を取り入れたデザイン。館の玄関口と近く外気が入りやすいため、テラゾー仕上げの床には床暖房を設置した。ファサードの奥は対照的に公園の静寂が表現され、直線的なデザインでクラシカルなフロアとなっている。
Image by FASHIONSNAP
また、雨に映る新宿の街の光をイメージしたオリジナルのラグ、各所に飾られたカレのデザイン画や志鎌猛の写真といった作品がアート性を演出。エントランスの壁一面を彩る美濃焼のタイル、フィッティングルームの壁面に採用した京都の織物、窓に掛けられた絹の組紐、そして朱色に着想を得たバーガンディの色彩など、伝統的な日本の要素を随所に取り入れた。
Image by FASHIONSNAP
※店舗へのお問合わせはご遠慮ください
■エルメス伊勢丹新宿店
所在地:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館1階
電話:03-3352-1111(大代表)
営業時間:10:00〜20:00
※オープン初日の11月23日から11月28日までの入店は事前予約制
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