ポーラ・オルビスホールディングスの公式サイトより
ポーラ・オルビスホールディングス(HD)が、2022年12月期の通期連結業績予想の修正を発表した。連結子会社であるH2O PLUS HOLDINGS, INC. ならびに孫会社のH2O PLUS, LLC(併せて以下、H2O PLUS)の解散および清算による、特別損失の計上や法人税の減少によるもの。今年2月の発表から、親会社株主に帰属する当期純利益を43億円引き上げた162億円(前年同期117億3400万円)に修正。なお、売上高が1860億(同1786億4200万円)、営業利益が177億円(同168億8800万円)、経常利益が177億円(同189億6800万円)は当初の予想を据え置く。
同社は2011年に、北米やアジア市場への参入、事業展開を加速するため、アメリカのスキンケアメーカーのH2O PLUSを買収。以降、アメリカを中心に化粧品の製造・販売を担っていた。しかし、近年の事業環境は厳しく、業績が計画を下回るなど低迷が続き、回復のための施策を実施したものの、事業継続に利点を見出すことは困難とし、今回の判断に至ったという。
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H2O PLUSの直近3年間の業績は、2019年12月期の売上高が14億7000万円、営業損益が7億6700万円の赤字、経常損失が8億1400万円の赤字、純損失が8億6900万円の赤字。2020年は売上高が7億2200万円、営業損失が7億2700万円の赤字、経常損失が7億8700万円の赤字、純損失が7億9900万円の赤字。2021年は売上高が11億1600万円、営業損益が6億6100万円の赤字、経常損益が7億3700万円の赤字、純損失が7億3800万円の赤字だった。
なお、清算に伴う特別損失として約2億円、法人税など税金費用の減少で約45億円を計上する予定。
ポーラ・オルビスHDでは、2029年に創業100周年を迎えるにあたり、「VISION2029」として「多様化する『美』の価値観に応える個性的な事業の集合体」を掲げている。基本戦略として「化粧品事業のグローバル展開とブランドポートフォリオの改革と拡充」・「新価値を創出し、事業の領域を拡張」・「研究・技術戦略の強化」を設定し、事業ポートフォリオの拡張を戦略の新たな柱とした一方で、従来の化粧品事業においてはブランドポートフォリオの改革にも取り組み、更なる収益性の向上を目指す。今回の決定は、こうした戦略の一環だという。
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