「H&M」が「ロク(rokh)」とのコラボレーションコレクション「rokh H&M」のローンチを記念し、4月12日韓国・ソウルでグローバルイベントを開催した。発売を18日に控え、ロク・ファン(Rok Hwang)とH&M ウィメンズウェア部門長兼クリエイティブ・アドバイザー、アン=ソフィー・ヨハンソン(Ann-Sofie Johansson)に開発秘話を聞いた。
「ロク」は韓国にバッググラウンドを持ち、「セリーヌ(CELINE)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」といったメゾンブランドでの経験を持つデザイナー ロク・ファンが2016年に設立。2019年からパリでコレクション発表を続けており、再構築したシルエットのトレンチコートや大胆にカットアウトされたジャケットなどがアイコニックなアイテムで、バイヤーやエディターなどからも高い評価を得ている若手デザイナーの一人だ。今回H&Mとのコラボコレクションでは、ソックスやアクセサリーといった小物から、シャツやドレス、アウターまでメンズ・ウィメンズ合わせて計60型を展開し、1299円〜6万9999円の価格帯で発売する。
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H&Mのコラボレーションプロジェクトを長年統括しているアン=ソフィー・ヨハンソンは、ロク起用の理由について「ブランド草創期から注目してきたデザイナーでした。ここ5〜6年のパリでの素晴らしいコレクションも見てきましたし、アイコニックなデザインも生み出しており、十分に経験を積んできました。昨今、韓国カルチャーへのグローバルにおける高い関心も感じていたので、H&Mとしても初めてコラボレーションをする韓国人デザイナーが彼であって嬉しいですし、ファッション業界ではもう確立しているブランドですが一般的にはニッチなブランドに光を当てたくさんの方に紹介することができて嬉しいです。すべて完璧なタイミングでコラボレーションが実現したのです」と話す。
ロクは、「自分たちのようなインディペンデントなブランドが、H&Mという大規模な会社とコラボレーションをするということでこのプロジェクトを楽しみにしている世界中の人々にとって良いサプライズになるのでは」とオファーをポジティブに捉えたといい、「自分のDNAやデザイン、言語をよりたくさんの人にシェアすることは、普段はできない面白いアプローチになると思いましたし、街でロクの服を着た人を見ることができることは個人的にとても喜ばしいことなので、オファーを聞いたときは興奮しました」とデザイナーズコラボの魅力的な側面を語った。
ブランドのコアファンだけでなく、一般層に向けたコラボレーションを開発する際に大事なのは、そのブランドの"シグネチャースタイル"だといい、本コレクションにおいてもすぐにロクと認識できるディテールやデザイン、モチーフなどこれまでのコレクションを遡り、アーカイヴを集めて組み立てた。「毎シーズン新しいアイデアを考え、技術の限界を押し広げたりすることについて常に話し合っていますが、自分たちの核となる本質もとても大切にしています。マルチボタンのオープンバックやダブルトレンチ、留め具で開け閉めできるスカート、ダブルベルトなど......今回のコレクションではブランドのわかりやすいDNAをより日常的なワードローブに落とし込みました」
ブランドが2シーズン前からメンズラインに取り組み始めたのも、H&Mとのコラボレーション制作がきっかけとなったという。今回展開される一見クラシックで伝統的に見えるテーラードジャケットは、ウィメンズ同様にパターンとカッティングにひねりが加えられてる点も注目ポイントとして挙げられた。
複雑な構造を持つのもロクの特徴の一つ。H&Mのパタンナーにとっても製作はチャレンジングだったといい、ロクはチームに、本来のトレンチコートのパターンの概念を一度取り払って、自由なマインドで取り組むように助言したという。スタッズがついたプリーツスカートは、はいた時の動きを美しく見せるために間隔や重さなどを細かく指示し、ジャケットから垂れるベルトの長さやアイレットの数や位置についても詰めていった。
今回イベントを開催した韓国は、米・テキサスで育ち、英・ロンドンで学生生活を送ったインターナショナルなバッググラウンドを持つロクにとって特別な地だという。「小さい頃からよく行き来していますが、いつ来ても違って見えます。昨今の韓国は世界からも注目されていて、特にソウルは街のスピードが早く、ついていくのに大変ですが、それだけ魅力的であり、刺激的な街。自分は韓国人として兵役も経験しましたが、デザイナーとして常に自己と対峙して、鼓舞しながら一生懸命働くという点は、韓国人のメンタリティーが影響しているかもしれないです」
イベント会場となったのは、ソウルファッションウィークが行われることでも知られる東大門デザインプラザ。会場では、コレクションの展示やキャンペーンヴィジュアルを使ったインスタレーション、フォトブースや先行プレショッピングが行われた。中でもレザーのダブルベルトやアクセサリーといった小物類のほか、ウィメンズのジャカードニットのカーディガンなどは早い時点で品薄となり、人気を集めていた。イベントにはK-POPグループTWICEのミナやチェヨンをはじめ、俳優のユ・テオ、俳優のイ・スヒョク、俳優のソル・イナ、K-POPグループEXOのシウミン、俳優のキム・ドヨン、モデルのシン・ヒョンジなど旬な顔ぶれが参加。日本からは俳優の三吉彩花と笠松将、植野有砂、宮城舞、AMIAYAらが出席した。イベント終盤には元2NE1のラッパー/シンガー CLがダンサーを引き連れステージに登場し、迫力のあるライブパフォーマンスで会場を沸かせた。
「rokh H&M」は4月18日、JR原宿駅前の商業施設「ウィズ ハラジュク(WITH HARAJUKU)」内に同日オープンする「H&M 原宿店」のほか、全国限定店舗、公式オンラインストアで発売する。
◾️rokh H&M
発売日:2024年4月18日(木)展開店舗: 下記H&M限定店舗および公式オンラインストア(銀座並木通り店、渋谷店、原宿店、新宿店、池袋店、二子玉川ライズ店、ランドマークプラザ横浜店、京都店、心斎橋店、梅田店、天神店)
商品型数:全60型 (日韓限定アイテム4型を含む) ウィメンズ29型、メンズ14型、アクセサリー17型
※店舗によって取扱商品が異なる場合あり
TWICEチェヨン&ミナ
Image by: H&M
CL
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アンナ・キム
Image by: H&M
シン・ヒョンジ
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キム・ドヨン
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三吉彩花
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ソル・イナ
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TWICE ミナ
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TWICE チェヨン
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植野有砂、宮城舞、AMIAYA
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笠松将
Image by: H&M
イ・スヒョク
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EXOシウミン
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ユ・テオ
Image by: H&M
アン=ソフィー・ヨハンソンとロク・ファン
Image by: H&M
CLによるライブパフォーマンス
Image by: H&M
Image by: H&M
Image by: H&M
Image by: H&M
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