
Image by: アダストリア
アダストリアが、"AIと共創する”新ブランド「エルミラ(ELMIRA)」を始動した。40〜60代の女性が中心対象で、10月8日から全25型を同社が運営するECモール「アンドエスティ(and ST)」で販売する。売上高目標は非公表。同社は現在、22ブランド(単独で実店舗出店しているもののみ)を運営しているが、「それを将来的には50ブランドまで増やしたい。人的リソースには限界があるものの、AIを駆使すれば50ブランドも夢ではない」と、北村嘉輝アダストリア社長は話す。
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アダストリア社内でお披露目された「エルミラ」
Image by: FASHIONSNAP
アダストリアは現在、本社がある渋谷ヒカリエ内で全ブランドのささげ作業(EC用の撮影、採寸、原稿執筆)を行っているという。「こんなに高い家賃の場所でささげを行っている企業は、弊社以外にあまり聞かない」と北村社長は話し、ささげの効率化への強い課題意識を示す。そこで、エルミラでは、主にささげとサンプルシミュレーションの部分でAIを活用。効率化を進めることで、平均価格3000円前後という低価格につなげた。将来的には、AI活用範囲をさらに拡大し、マーケットデータ分析や商品企画にも本格的に着手するとしている。
ささげでは、特にヴィジュアル制作においてAIを活用。実在モデルのSHIHOをAI生成・IP化したブランド専属AIモデル「AI SHIHO」を制作した。AI SHIHOの動画はAIモデル社の動画生成を利用しているが、「自社の仕組みの中でのささげのAI化も進めている。AI導入でささげ作業にかかる時間は約半分になった。通常、20〜30型を売るブランドのEC担当者は3人だが、それをエルミラでは1人でこなしている」と、後藤崇仁エルミラ事業責任者。サンプルのシミュレーションは、AIでバーチャルサンプルを短時間で多数生成し検討することで、デザイン面の質を高めているという。
ファーストコレクションでは、薄手のポンチ素材を使ったビッグパーカ(3300円)とタックセミワイドパンツ(2970円)のセットアップや、シアーニットのハイネックトップス(1980円)、シルキーポンチのプルオーバー(2530円)とスカーチョ(3300円)などをラインナップ。ニットなどで鮮やかな色を差しつつ、全体的にはシンプルでベーシックなデザインが中心。「高齢化が進む中でも、低価格な大人向けブランドは競合が少なく、チャンスがある」と後藤担当。買いやすい価格のベーシックアイテムは同社の「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」や、「ユニクロ(UNIQLO)」「無印良品」なども強みとしているが、「エレガントなきれいめテイストで差別化する」。
エルミラは、まずはECを主力にしつつ、地方都市を中心に出店するアダストリアのブランド複合店舗「アンドエスティストア」でポップアップを行って検証する。「AI導入で効率化を進めているとはいえ、生産数量が増えないと原価率低減にはつなげにくい。将来的には単独実店舗の出店も目指していきたい」と後藤担当。
最終更新日:
◾️公式オンラインストア:アンドエスティ

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