ADVERTISING

「毎日ファッション大賞」の表彰式開催 大賞のCFCL高橋悠介らが登壇

文・菅原まい

左から小関修一デサント代表取締役社長、TELMAデザイナー中島輝道、CFCLデザイナー高橋悠介、設楽洋ビームス代表取締役社長、小室知子氏の長女

Image by: FASHIONSNAP

左から小関修一デサント代表取締役社長、TELMAデザイナー中島輝道、CFCLデザイナー高橋悠介、設楽洋ビームス代表取締役社長、小室知子氏の長女

Image by: FASHIONSNAP

左から小関修一デサント代表取締役社長、TELMAデザイナー中島輝道、CFCLデザイナー高橋悠介、設楽洋ビームス代表取締役社長、小室知子氏の長女

Image by: FASHIONSNAP

 2026年度「第44回毎日ファッション大賞」の表彰式が10月20日の今日、大手町三井ホールで開催された。大賞は「シーエフシーエル(CFCL)」代表兼クリエーティブディレクターの高橋悠介が、新人賞・資生堂奨励賞は「テルマ(TELMA)」デザイナーの中島輝道が、鯨岡阿美子賞は「ビームス(BEAMS)」の設楽洋代表取締役社長と、今年4月に逝去した三宅デザイン事務所の元代表取締役副社長 小室知子氏が、話題賞はデサントの「新水沢工場」が受賞。受賞者たちには賞状と吉岡徳仁が手掛けたトロフィーが贈られた。

ADVERTISING

 大賞を受賞した高橋は、1985年生まれ。文化ファッション大学院大学を修了後、2010年に三宅デザイン事務所に入社し、2013年から6年間にわたり「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」のデザイナーを務めた。その後2020年に独立し、シーエフシーエルを設立。2021年には「第39回毎日ファッション大賞」新人賞・資生堂奨励賞を受賞し、2022年からパリ・ファッションウィークに参加している。

高橋悠介デザイナー

Image by: FASHIONSNAP

 今回の選考では、ニットの可能性を広げる独自のクリエイションに加え、機能性とデザイン性を両立した服作りや、製造から販売、循環までを一体的に捉えた取り組みが評価された。高橋は、社員が約100人、国内店舗が10店舗にまで増えた現在も「いまだに2歩目、3歩目のような感覚」とコメント。今後の目標として、日本発のグローバルブランドへの成長と、服作りを通じた社会貢献の2つを掲げた。具体的には、海外主要都市の大通りへの路面店出店に加え、2030年までのカーボンニュートラル実現と認証素材使用率100%を目指すとし、「服を作るという行為を通して、社会を良くしていきたい」と意欲を示した。

 新人賞・資生堂奨励賞を受賞した中島は、1981年生まれ。2010年にアントワープ王立芸術アカデミーを卒業し、卒業コレクションではChristine Mathys賞とLouis賞を日本人として初めてダブル受賞した。同年に「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」に入社し、ウィメンズデザインを担当。その後、日本のものづくりを学ぶために帰国し、2014年にイッセイ ミヤケに入社した。2022年に独立してテルマを立ち上げ、2025年には「JFW NEXT BRAND AWARD」を受賞している。

中島輝道デザイナー

Image by: FASHIONSNAP

 国内の繊維産地に自ら足を運び、糸作りから生地開発まで携わるものづくりへのこだわりや、日本の伝統技術と最新のプリント技術を融合させた独自のクリエイションが評価され同賞に選出された。中島は受賞に際して、学生時代に出合ったマルタン・マルジェラのドレスから、発想一つで物の見方や価値が変わることを学んだと明かし、「デザインとは、ただ新しい服を作ることではなく、物の見方や価値観そのものを変えることでもある」とコメント。また、「私にとって、時間とは価値を失わせるものではなく、価値を育てるもの」とし、「ただ消費されるのではなく、着る人とともに時間を重ね、長く愛される服を作り続けたい」と今後の抱負を口にした。

 また、表彰式後には受賞を記念したテルマのプレゼンテーションを実施した。コレクションは、デビューコレクションから今年9月に発表した2027年春夏コレクションまで、複数シーズンのルックで構成。鮮やかなフラワープリントのコートや、カラフルな幾何学模様のセットアップ、ボリュームのあるピンクのドレスなどが登場し、大胆な色彩や柄使いに加え、軽やかに揺れるシルエットが印象を残した。ランウェイの奥には大きな鏡を設置し、モデルたちの歩く道がどこまでも続いているかのような空間を演出した。

1 / 11

Image by: FASHIONSNAP

 鯨岡阿美子賞を受賞した設楽社長は、1951年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、1975年に電通へ入社し、プロモーションディレクターやイベントプロデューサーとして活動。翌1976年、父親が経営する段ボール製造会社「新光」の新規事業としてビームスの創業に参画した。1983年に電通を退社してビームスの専務取締役に就任し、1988年から現職を務めている。

設楽洋ビームス代表取締役社長

Image by: FASHIONSNAP

 日本にセレクトショップ文化を根付かせたほか、若手デザイナーの支援や先駆的なコラボレーションなど、長年にわたるファッション業界への貢献が評価され受賞。設楽は、ビームスが創業50周年を迎えた節目での受賞について「50周年、そして75歳の節目の年に、このような大変光栄な賞をいただき、本当に感激しております」と喜びを語った。また、今後のビームスについて「セレクトショップからカルチャーショップへ」と方向性を示し、日本のものづくりや食、ホスピタリティなどの文化を海外に発信していく考えを説明。「これからも明るくて楽しい社会現象を起こしていく集団でありたい」と締めくくった。

 同じく鯨岡阿美子賞に選ばれた小室氏は、1941年生まれ。編集者やスタイリストとしての活動を経て、1970年に故・三宅一生氏とともに三宅デザイン事務所を設立。代表取締役副社長として約40年にわたり、「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」のものづくりと組織運営を支えた。長年にわたり多くのデザイナーや社員の成長を後押しし、日本のファッション界の発展に貢献した功績が評価され今回の受賞に至った。

小室氏の長女

Image by: FASHIONSNAP

 表彰式には小室氏の長女が代理で登壇。「生きている間に受賞してほしかったというお声をたくさんいただきました。しかし生きている間だったら、きっと母は受賞を辞退したと思います。それほどまでに裏方人生を徹底的に生き抜いた人でした」と故人を偲んだ。また、三宅一生のものづくりを陰で支え続けた母の姿を振り返り、選考委員や関係者への感謝を述べた。

 話題賞に選ばれたデサントの新水沢工場は、同社を代表する「水沢ダウン」の生産拠点。約30億円を投じて建て替えられ、2025年に稼働を開始した。生産数量の拡大ではなく、一着あたりの価値向上を重視したものづくりに加え、環境への配慮や地域との共生、従業員の働く環境の整備などが評価され今回の受賞に至った。

小関修一デサント代表取締役社長

Image by: FASHIONSNAP

 同社を代表して登壇したデサントの小関修一代表取締役社長は、水沢工場では年間約2万5000着の水沢ダウンを生産していると説明。昨年は約1500着の修理依頼が寄せられ、その半数以上が購入から5年以上経過した商品だったことを明かした。「8年前の素材も保管し、同じ素材で修理をしている。これが我々の工場の最大の自慢」と語り、国内での衣料品生産が減少する中でも「最後の最後までメイドインジャパンをやり続ける」と決意を示した。

最終更新日:

1

Image by: FASHIONSNAP

2

Image by: FASHIONSNAP

3

Image by: FASHIONSNAP

4
5
6

Image by: FASHIONSNAP

7

Image by: FASHIONSNAP

8

Image by: FASHIONSNAP

9

Image by: FASHIONSNAP

10

Image by: FASHIONSNAP

11

Image by: FASHIONSNAP

12

Image by: FASHIONSNAP

13

Image by: FASHIONSNAP

14

Image by: FASHIONSNAP

15

Image by: FASHIONSNAP

16

Image by: FASHIONSNAP

17

Image by: FASHIONSNAP

18

Image by: FASHIONSNAP

19

Image by: FASHIONSNAP

20

Image by: FASHIONSNAP

21

Image by: FASHIONSNAP

22

Image by: FASHIONSNAP

23

「テルマ」によるプレゼン

Image by: FASHIONSNAP

24

Image by: FASHIONSNAP

25

Image by: FASHIONSNAP

26

Image by: FASHIONSNAP

27

Image by: FASHIONSNAP

28

Image by: FASHIONSNAP

29

Image by: FASHIONSNAP

30

Image by: FASHIONSNAP

31

Image by: FASHIONSNAP

32

Image by: FASHIONSNAP

33

Image by: FASHIONSNAP

34

Image by: FASHIONSNAP

35

Image by: FASHIONSNAP

36

Image by: FASHIONSNAP

37

Image by: FASHIONSNAP

38

Image by: FASHIONSNAP

39

Image by: FASHIONSNAP

40

Image by: FASHIONSNAP

41

Image by: FASHIONSNAP

42

Image by: FASHIONSNAP

43

Image by: FASHIONSNAP

44

Image by: FASHIONSNAP

45

Image by: FASHIONSNAP

46

Image by: FASHIONSNAP

47

Image by: FASHIONSNAP

48

Image by: FASHIONSNAP

49

Image by: FASHIONSNAP

50

Image by: FASHIONSNAP

51

Image by: FASHIONSNAP

52

Image by: FASHIONSNAP

53

Image by: FASHIONSNAP

54

Image by: FASHIONSNAP

55

Image by: FASHIONSNAP

56

Image by: FASHIONSNAP

57

Image by: FASHIONSNAP

58

Image by: FASHIONSNAP

59

Image by: FASHIONSNAP

60

Image by: FASHIONSNAP

61

Image by: FASHIONSNAP

62

Image by: FASHIONSNAP

63

Image by: FASHIONSNAP

64

Image by: FASHIONSNAP

65

Image by: FASHIONSNAP

66

Image by: FASHIONSNAP

67

Image by: FASHIONSNAP

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント