ADVERTISING

小松マテーレがナイロン専門新工場設立へ 5年後にナイロン売上高160億円目指す

文・橋本知佳子

 小松マテーレが、今年5月に発表した工場再編プロジェクト「ファクトーレ100(factoRe100)」の第1弾として、同社が強みとするナイロン事業の拡大と高収益化に向けた新工場を本社敷地内に新設する。2029年4月の稼働開始を目指し、竣工時期は未定。既存のナイロン事業の年間生産量が3100万平方メートルなのに対し、新工場は約1.7倍程度(5270万平方メートル)の生産規模を予定しており、従業員数は約150人を想定している。

ADVERTISING

 同社は、約70年にわたりナイロン生地の加工ノウハウを蓄積し、加工設備の技術開発を続けてきた。国内ナイロン市場では、約28%のシェアを占め、中でも衣料(ファッション、スポーツ)の加工量は約49%(当社試算による)。今回のナイロン専用工場の新設を契機に、今後は同社の「コマツナイロン®」を国内だけでなくグローバルのプレミアム市場に向けて打ち出していく狙いだ。

 ファクトーレ100は、小松マテーレが創業100周年を迎える2043年に向けた長期計画で、総工費300億円以上を見込む国内工場再編プロジェクト。同社の強みである「中東向け民族衣装」「天然素材のような風合いを表現するSY加工®」「高度で多彩なナイロン加工」 において事業拡大と高収益化を狙い、 加工基盤を整備する。今回発表した新工場の建設投資は約80億円。ナイロン事業の売上高は、2025年時点で70億円で、5年後に160億円規模を目指すという。

 なお、新工場には、耐震性、環境負荷、省エネの観点から最新技術を導入。生産・検査・倉庫の近接配置と、省人化・自働化、DX 活用で導線を円滑化し、多品種小ロット・短納期への対応力を向上する。このほか、再生可能エネルギーの導入と加工に使用した水のリサイクルプラントの導入により、リサイクル率70%を目指すことをはじめ、環境負荷低減や環境配慮への取り組みに関する国際認証取得を強化していく。

最終更新日:

文・橋本知佳子

Chikako Hashimoto

FASHIONSNAP 編集記者

東京都出身。映画「下妻物語」、雑誌「装苑」「Zipper」の影響でファッションやものづくりに関心を持ち、武蔵野美術大学でテキスタイルを専攻。大手印刷会社の企画職を経て、2023年に株式会社レコオーランドに入社。ファッション小物・アクセサリー、繊維企業を中心に取材。

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント