シャネル 2023年メティエダール コレクション
IMAGE by: CHANEL
「シャネル(CHANEL)」が、卓越した職人たちのサヴォアフェールを称える2022-23年メティエダール コレクションをセネガルの首都・ダカールで発表した。フランスのメゾンとしてアフリカでショーを開催するのは今回が初めてとなる。
会場となったのはダカールの旧司法宮。中庭には大きな木が生い茂り、自然光が差し込む開放感あふれる空間だ。アーティスティック ディレクターのヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)は「これまでコレクションを発表した中で最も美しい会場のひとつ。この選択は必然的であるとともに、会場そのものがインスピレーション源にもなっている」と語る。
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カルチャーの発信地・ダカールならでは
今回は、既存のランウェイショーという枠にとらわれない、複合型イベントとして開催。準備に3年もの時間を費やし、ダカールの人々との対話を重ねてきたという。ショーの開催に先駆けて公開されたのは、映画「レ・ミゼラブル」などで知られるラジ・リ(Ladj Ly)監督と、映像学校クルトラジュメ(Kourtrajmé)の学生が手がけたティーザー動画。そして4部構成のショーに関するドキュメンタリー シリーズも公開され、様々な視点から今回のイベントを紐解いた。
ディミトリ・シャンブラス(Dimitri Chamblas)が振り付けたダンス「スローショー」は、最後に踊りながらシャネルのダブルCが形作られるユニークな演出となっている。
70年代のスピリットを反映
コレクションのインスピレーション源となったのは70年代。ポップ、ソウル、ファンク、ディスコ、パンク、そして自由を謳歌するエネルギッシュな女性たちの姿が描かれている。カラフルな色使いや植物のモチーフ、スパンコール、タイトフレアパンツ、プラットフォーム シューズといった要素が当時のムードを思い起こさせた。














また、デニムのラインナップも印象的。ダブルCやカメリアといった模様が施されたブルーデニムや、パッチワークデニムなども登場し、スタイリングでエキゾチックなタッチが加えられた。














ボヘミアンレースも主役に
70年代のボヘミアンコーデを連想させる白のレースは、ノンシャランな装いを演出。マイクロサイズのバッグをアクセサリーとして斜めがけにするなど、アクセサリーとの組み合わせもチャーミングだ。



デコラティブなトップス
メティエダールコレクションならではの、手の込んだ装飾も目を引く。ビーズやスパンコールの刺繍は、巧みなクラフトマンシップがあってのもの。「時間をかけて育まれた真の対話における人間らしさ、温かさは、私にとって仕事の原動力であり、自らも描き出していきたいと考えているもの。私はそこに魂を込めている」とヴィルジニーは強調する。レイヤリングされたバロックジュエリーとも相まって、華やかなルックを完成させていた。


















ショーのフィナーレには、アフリカ舞踊の教育や創作を担うエコール デ サーブル、 そして「スローショー」の振付師、ディミトリ・ シャンブラスによるダンスが披露された。さらに歌手のオブリー・ダマン(Obree Daman)、旧司法官の合唱団、DBN ゴーゴーも登場。文化盗用が頻繁に叫ばれる時流の中、シャネルはモード界を率いるブランドとして、その土地の文化を尊重する倫理的なコラボレーションのあり方を明示したようにも感じられる。


来場セレブ
会場にはメゾンのアンバサダーである小松菜奈や、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)とその妻ヘレン・ラシチャン(Helen Lasichanh)、ウィットニー・ピーク(Whitney Peak)、シャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)、キャロリーヌ・ドゥ・メグレ(Caroline de Maigret)、リナ・クードリ(Lyna Khoudri)も来場し、華やかなランウェイを堪能した。





























小松菜奈
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