グッチ「GUCCI ANCORA」コレクション
Image by: GUCCI
「グッチ(GUCCI)」が9月22日、新たにクリエイティブ・ディレクターに就任したサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)のデビューとなる「GUCCI ANCORA」コレクションを発表した。ショーはミラノ市内のブレラ地区で行われる予定だったが、悪天候による安全面の確保のため本拠地のグッチ ハブに前日に会場を変更。アンバサダーをはじめ多くのセレブリティが、新生グッチの誕生を見届けた。
ミラノ各所がバーガンディに染まる
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9月20日にスタートしたミラノ・ファッションウィーク期間中、屋外広告、路面電車とミラノ市内の各所に「GUCCI ANCORA」のロゴが掲出。バーガンディに近い深いレッドカラー、通称"ANCORA レッド"が、サバト・デ・サルノによるグッチの物語の第一章を祝していた。
このカラーは、創設者グッチオ・グッチが18世紀末にポーターとして働いていたロンドンのザ・サヴォイ・ホテルのエレベーターの壁の色から抽出。「GUCCI ANCORA」のコレクションタイトルに"グッチをもう一度"といった意味が込められている通り、グッチのヘリテージに敬意を表しつつ、また一歩前進させるコレクションとなった。
ミニマルでエレガント、上質なスタイル
注目のファーストルックは、襟ぐりの深いカットソーと今シーズンのトレンドでもあるマイクロミニのパンツにロング丈のテーラードコート。存在感を放つマリナ チェーンのネックレスがアクセントとなっている。バーガンディのジャッキーバッグとプラットフォームシューズを合わせ、控えめながらエレガントで上質なスタイルを印象付けた。サバトが初めてローマのグッチで買ったのが、トム・フォード期のジャケットだったといい、そのアイテムを今も大事にしているという。パタンナーとしてファッションのキャリアをスタートさせたことからも、サバトにとってコートは思い入れのあるアイテムの一つで、イタリアのクラフツマンシップへ"もう一度"回帰するという意味も込めている。ファーストルックは、「グッチ」を今後率いていくサバトの方向性を示すのに申し分ない一着となった。
序盤はブラック&ホワイトのミニマルなルックが続く。中盤からバーガンディをはじめ、鮮やかなグリーンやイエロー、ネイビーが差し込まれ、クラシカルなGGパターンも登場。スウェットやジャージー、デニムといったカジュアルなアイテムは、レザーのスリットスカートなどと合わせモダンなテイストに。
後半は、トム・フォードが手掛けていた時代や、1950年代のクラッチバッグのアーカイヴであるクリスタルのエンブロイダリーが、シンプルな仕立てのドレスやバッグに輝きを与える。また、ランジェリーからインスパイアされたレースのスリップドレスや、クチュールからインスパイアされたミニドレスが登場。シンプルな仕立てで肌を大胆に露出する、グッチの新たなイヴニングスタイルが提案された。
ショー楽曲は、ロミーの「Love her」やメゾンのミュージックディレクターを務めるマーク・ロンソンの「Late Night Feelings(feat. Lykke Li)」がアップテンポで軽快なリズムを刻み、デビューコレクションにふさわしいフレッシュさと躍動感をプラスした。
新生グッチを見届けた豪華ゲスト
会場には、アンバサダーのNewJeansハニ、イ・ジョンジェ、ニー・ニー、アーリヤー・バット、ヤニック・シナーをはじめ、日本からは三吉彩花が来場。ジュリア・ロバーツ、ライアン・ゴズリング、ハリー・ベイリーのほか、ジュエリーのキャンペーンに出演したスーパーモデルのダリア・ウェーボウィ、楽曲を手掛けたマーク・ロンソン、ロミー(the xx)、オリバー・シムズ(the xx)なども姿を見せたほか、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のクリエイティブ・ディレクターで14年間サバトと仕事を共にしたピエールパオロ・ピッチョーリも元同僚の晴れの舞台に駆けつけた。
NewJeansハニ
Image by: Getty
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