Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】G.V.G.V.が東京からパリへ 新たなステージに挑む

デザイナーMUG
デザイナーMUG
Image by: Fashionsnap.com

 「G.V.G.V.(ジーヴィジーヴィ)」が2014年春夏コレクションより発表拠点をパリに移した。「G.V.G.V.」のショーは毎シーズン注目を浴びてきたが、2013-14年秋冬シーズンを最後にショーを一時休止。当面はパリ、東京の展示会で新作を発表していくという。初のパリ展示会を終えた「G.V.G.V.」のデザイナーMUGに、新たにパリに挑む心境を聞いた。

 

―前回のショーは20回目でしたね。

 ショーを中止した時もありましたが、ショーを始めてから約10年たちました。展示会のみでの発表は久しぶりで、いつもだったらショーの準備で追われてたはずの時期なのに、いきなり展示会の準備をしているのがすごく不思議な気持ちなんです。

―東京コレクションへの参加を振り返ってみてどのような気持ちですか?

 自分が若い頃から、「COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)」しかり東京のショーというものに憧れてきたので、今、一歩引いた所から眺めてみると改めて「すごい舞台に立たせてもらってたんだな」と実感しています。そう思う反面、東コレの現状は厳しく、なかなか若い子が育たないですよね。私がショーを始めたころに支援があったわけではないですが、もう少し支援体制が整っている海外を見習う事もできるのではと思っています。今よりはファッションが育つ環境になるだろうし、そこを目指して頑張ろうっていう人もきっと出てくるんじゃないかな。改めてですが、日本人って結構どこの国よりも"ファッションをしてる"。パリのファッションはシックでお洒落だけど、私はやっぱり東京独自の着こなしは他にないと実感しました。

gvgv-1314aw-130322_144.jpg

2013-14年秋冬コレクションのショー

―ショーをやっていくことで「G.V.G.V.」ブランドの成長に繋がった?

 徐々に徐々にです。最初から急激な飛躍とはいかないのがすごく自分らしいかなと思うんですけどね。

―パリで展示会を開いた理由は?

 海外で「G.V.G.V.」の名前をもっと認知して欲しいという思いからです。東京でやり続けても限界があると感じていたので。ファッションウィーク中は、世界中の人がパリにやってくるので、発表の場としてパリを選びました。ちょうど20回目のショーを終えたタイミングで、次のステップを踏みたいと思ってたんです。同じ時期に、知り合いを通じて良いエージェントと知り合うことができ、お願いしてみようかと思ったんです。

―2014年春夏コレクションのテーマは?

 1995年の青春コメディー映画「クルーレス」です。ちょうど95年の日本ってコギャルが流行っていて、海外と日本の同じ時代の文化をリンクさせてみたんです。映画の主人公も高校生なのでスクール感のあるアイテムもあります。これまでにはちょっとないファンシーな色味はチャレンジでしたね。ヴィジュアルも"意地悪"女子高校生がお手本です。

gvgv_2014ss-20130912_029-thumb-662xauto-228637.jpg

2014年春夏コレクション

―パリ初の展示会の感触は?

 新鮮でした。自分自身、初心に返ることができてすごく意味がありましたね。次からまたどういうクリエーションを発信していくべきかも考えることができました。少し不思議な気持ちですが、いい意味で気持ちの切替えができたと思っています。お客さんの反応は日本だとわかりやすいのですが、今の段階ではまだわからないですね。ヨーロッパの壁を越えるのは回りの友人や知り合いから本当に難しいと聞いているので覚悟はしています。

―販路拡大の具体的な目標は?

 現状、海外の卸は香港の「I.T」や米「オープニグセレモニー」が多いですね。あと韓国や台湾などアジアや、カナダでも取り扱いを開始しています。ただ、ヨーロッパは一店もないので、まずはそこを強化したいです。時間はかかると思いますが、少しづつ増やして次の基盤につなげていけたらと思っています。

―海外に発信したい「G.V.G.V.」の魅力は?

 服を作る時、常に自分と服の世界観がすごく近くありたいんですよね。バックグラウンドに映画や音楽、写真などでちょっとしたカルチャー感を加えているのが、「G.V.G.V.」らしさだと自分では思っているから、これからもそこの部分は崩したくないと思っています。「G.V.G.V.」が持つ他にはない東京らしい感覚を打ち出していけたらいいですよね。

agvgv_2014ss-20131011_001.jpg

東京での展示会会場

―今後もパリで発表するのか?

 しばらくは東京とパリの展示会での発表になると思います。一度決めた「パリ」なので、それは継続してしばらくはやりたいですね。

―しばらくはショーを開催する予定はない?

 毎回毎回やるたびに、課題が見つかって、ショーってデザイナーとして勉強させられる場なんだと思います。私にとってショーは終わりのない発表の場という感じです。だから前回のショーを最後に完全に今後やらないというわけではないです。もちろん、セールスが伸びれば海外でも挑戦はしてみたいですね。ただ、やっぱり東京でやりたいなっていう気持ちもすごいありますね。どうせやるなら、ブランドを支えてくれているファンの方々のためにもまた東京でやりたいです。

gvgv_2014ss-20131011_005.jpg

デザイナー:MUG(マグ)

1971年生。桑沢デザイン研究所卒。

1999年ブランド立ち上げ。
2007年「UNIQLO(ユニクロ)」のデザイナーズインビテーションに参加。
2010年 春夏シーズンよりgrapevine by k3代官山店にバイヤーとして参加。
2013年 秋冬に「OPENING CEREMONY」とのコラボレーションで初のメンズコレクションを発表予定。


■G.V.G.V. 2014年春夏コレクション
https://www.fashionsnap.com/collection/gvgv/2014ss/

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    Ranking Top 10

    アクセスランキング