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知らないブランドを知ること、ファッションの再構成 vol.1 シンヤコヅカ、メゾン シュン イシザワ

SHINYAKOZUKA ランウェイショー

SHINYAKOZUKA 2022年秋冬コレクション

IMAGE by: FASHIONSNAP

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知らないブランドを知ること、ファッションの再構成 vol.1 シンヤコヅカ、メゾン シュン イシザワ

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ファッションエディター
西谷真理子

 気がつくと現役の編集者でなくなって、もう10年になる。このファッションウィークに参加しているブランドも、当然ながら現役時代には知らなかった(まだ誕生していなかった!?)ところの方が多い。そして毎回新しいブランドがこともなく出現する。こともなく、と書いたのは、私の勝手な受け取り方に過ぎず、新しいブランドをローンチするときは、それなりの場が用意されて、記者会見があり、少なくともプレスリリースが編集部には届くものであった。きっとそういう儀式は、私が知らないだけで現在も行われていることだろう。ここ数年、私の元に届くインビテーションの多くは、聞いたことのないブランドで、そこには当たり前だが、どういうブランドかの紹介はない。初めのうちは、知らないところはパスしていたが、気がつくと、ほとんどが知らないブランドになっていて、自分が撤退するか、それとも、知ろうとするかの瀬戸際に来ていることにはたと気づき、今シーズンは、オンラインでの発表も少なくないし、フィジカルなショーも少し遅れて配信されることをいいことに、「知らないブランドに目を向ける」ことをテーマにして、撤退は先延ばしにすることにした。ロシアもウクライナも撤退しないものね。

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Maison Shun Ishizawa ルック画像

Maison Shun Ishizawa 2022秋冬コレクション

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 いきなりオンラインでの発表だった知らないブランド、「メゾン シュン イシザワ(Maison Shun Ishizawa)」を取り上げるのは、北海道出身で、北海道を拠点にブランドを立ち上げたことに軽い驚きを感じたからだ(本人は、遠からず東京に移転する意思を表明していたが)。しかもテーマがヤンキーである。聞くと、北海道では、ほとんどヤンキーは見かけないようだが、デザイナーにとって、ヤンキーというのは、生き方に筋が通っていて、反骨精神溢れるカッコいい存在のようで、その象徴のようなボンタンにスカジャンに、スカルをモチーフにしたプリントや刺繍(スカルの写楽もあり)まで、イシザワは、せっせと制作している。それを身に纏った美しいヤンキーが札幌の商店街を練り歩くイメージ動画は、ステキだ。もはやガイジンの視点と言えるかもしれない。こういうことができるのもファッションの力だろう。東京に来て、本物のヤンキーに遭遇してもうろたえずに初心を貫いてほしい。

SHINYAKOZUKA 2022年秋冬コレクション

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 もう一つ、どうしても紹介したいのは、「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」だ。原宿の地下スペースで行ったアンダーグラウンド気分が充満するショーには残念ながら立ち会えなかったが、Rakuten FWTの配信で見て、不鮮明でディテールはほとんど見えないものの、音楽も含めた演出もスタイリングも、ただならないものを感じ、プレスリリースを取り寄せて、合点がいった。

 テーマは、「If I were Heath Robinson(もし私がヒース・ロビンソンだったら)」。と言っても、1900年前後に活躍したイギリス人の風刺的な要素のある挿絵画家の作品をプリントのモチーフにするということではなく、「優れたデザインや豊かさは隠れたところにある」というデザイナー自身の考えと共通するものを探りあて、ヒース・ロビンソンを基軸に、3つのワードを使って、コレクションを組み立てて行ったという。その3つのワードは、1. Hidden Joy、2. Favorite One Way、3. White Elefantなのだが、詳しくは、またの機会に。3つ目のWhite Elefantというのは、英語で無用の長物の意味。茨木のり子の「詩集と刺繍」という詩を読んで、そこにヒース・ロビンソンにも通じるシニカルな「無用の長物」を見たことがきっかけという。

 そのコレクションを作るときの、想像力の広がりに、久しぶりに私自身心を揺さぶられた。明日展示会に行って、実際の服を触ってこようと思う。

SHINYAKOZUKA ルック

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