アジサイのブーケは雨音の調べ
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表参道・原宿には花が似合う。有名店から個性あふれるお花屋さんが点在しているためか、花束を持って街を歩く人の姿も珍しくない。その手にブーケがあるだけで、いつも歩く見慣れた景色も違って見える。一方で、表参道・原宿という街のフレームが一層、花の魅力を際立たせてくれるような気がする。花束と表参道・原宿の景色を重ねて、贈る誰かを想像したり飾る場所を考えたり。気持ちを咲かせる、花と街の風景。
日本の繊細さを織り交ぜたアジサイのブーケ
Made by Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store
テーマ:繊細さとダイナミックさをブレンドしたロココブーケ
使った花
西洋紫陽花、クレマチス、アガパンサス、リキュウソウ、ギボウシ
コンセプト
「この時期の花といえばアジサイ。アジサイはニコライも好きな花なので、力を入れています。アジサイを中心に、日本産のクレマチスやアガパンサスを差して、茎がスパイラル状になるように束ねたロココ(スパイラル)ブーケです。日本の花はやはり繊細な雰囲気を持っていて、花の種類も豊富。ヨーロッパのクラシックなスタイルと和の雰囲気を融合したブーケに仕上げました。」
撮影に協力してくれたお店:Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store (ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップストア)
デンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンが「北欧と和の融合」をテーマに立ち上げた「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」の旗艦店。鮮やかな花を箱にしきつめたフラワーボックスを始め、スカンジナビアンスタイルをベースに日本独特の繊細な色彩感覚に影響を受けたフラワーデザインが人気を集める。 隣にはカフェ「Nicolai Bergmann Nomu」を併設しており、2022年4月15日には箱根・強羅に「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」をグランドオープンした。
ブーケができるまで:Behind the scenes
南青山の一角、緑の中に佇むニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップストアは荘厳な雰囲気すら感じさせる。ブーケを待つ間、店内に並ぶ独創的な花たちを見ているだけでもワクワクする。
フローリスト・土屋さんの手によって、主役のアジサイを軸に次々に束ねられていく花々。丸みを帯びた大きなブーケを支えるのはギボウシ。これも夏の代表的な花だという。モダンでありながら、日本の繊細な侘び寂びを束ねたブーケが出来上がった。花はブーケにすることで、長持ちするようになるという。ただ装飾するだけではない、ブーケには花への愛情も詰まっているのだと気付かされた。大切な人に、大切なタイミングで真心込めて渡したい、そんなブーケだ。
土屋美華(つちやみか):「Nicolai Bergmann Flowers & Design」MD ディレクター。エリアマネージャー、フラワースクールシニアトレーナーを経て現在に至る。Nicolai Bergmannと共に商品の企画から制作まで手掛けている。
■Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store(ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップストア)
住所:東京都港区南青山5-7-2
電話:03-5464-0743
営業時間:10:00〜19:00
定休日:不定休
URL:ニコライ バーグマン 公式サイト
Text & Photo:Tomohisa Mochizuki
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