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6枚のルックのコラージュ

【ウィメンズ】高感度ショップで2025年売れたブランド&2026年注目のブランド

JW アンダーソン、フィービー ファイロなどが選出

6枚のルックのコラージュ

 「クワイエット・ラグジュアリー」のワードがより注目を集めた2025年。実際に売れたブランドはどこだったのか? 伊勢丹新宿店の「リ・スタイル」や阪急うめだ本店の「D-LAB」など、8つの高感度ショップで「2025年売れたブランド」「2026年注目のイチ押しブランド」を調査。推薦コメントと共に紹介します。<ウィメンズ編>

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伊勢丹新宿店リ・スタイル

国内外からセレクトしたブランドの最新コレクションからヴィンテージまで、衣服をはじめとしたアイテムを幅広く取り扱い、独自のコンセプトで編集・発信しつづけるスタイリングショップ。多様化する個人の価値観・生き方というスタイルに対して、美しい選択になるようなスタイリングの提案に挑戦し続けている。取り扱いブランドは70以上。

2025年売れたブランド:ピリングス(pillings)

ルック

「ピリングス(pillings)」2025年秋冬コレクション

Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)

 「ピリングス(pillings)」は、2014年に村上亮太が母・村上千秋と一緒に立ち上げた「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」が前身。2017年秋冬コレクションまで母と2人で制作を続けていたが、2018年春夏コレクションから村上単独でデザインを手掛けている。2020年にブランド名をピリングスに改名した。ブランドコンセプトは「ものづくりの愛おしさ、背景を創造性を持って伝えていくこと」。独特の制作手法とクオリティの高いニット技術を用いたコレクションが特徴で、2019年秋冬コレクションからはニットデザイナーの岡本啓子が率いるアトリエ「K’sK」と取り組んでいる。

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以前から注目していてショーも追っていましたが、作家性が強くコンセプチュアルな分、リアルクローズが主力のマーケットでは難しい側面があると見ていました。2025年秋冬シーズンはその作家性と日常性のバランスが非常に整っていたので、ファーストシーズンとして取り扱いを決めました。1週間開催したイベントでは、作り手の背景が見える表現やドレス展示も行った結果、売上につながりました。従来のファン層に加え百貨店客にも広がった点が大きいです。次の2026年春夏シーズンも継続して取り扱い、プロモーションも進めているところです。(伊勢丹新宿店リ・スタイル バイヤー 橋本航平)

2026年注目のブランド:JW アンダーソン(JW ANDERSON)

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「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」2026年リゾート スプリングコレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

 ジョナサン・アンダーソンがイギリスで立ち上げたブランド。メンズとウィメンズの境界線を超えたジェンダーレスなスタイルを提案。素材やシルエット、ポップな色使い、大胆なグラフィックプリントなどでコントラストを描くモードなコレクションが特徴。イギリスの権威あるアワードを連続して受賞し、2017年からは「ユニクロ(UNIQLO)」と継続的にコラボレーションを行うなど、認知度を高めている。

 昨年7月頭のオートクチュールファッションウィーク期間中にリブランディングを発表し、2026年リゾート スプリングコレクションを披露。従来のシーズナルなコレクションから、クラフトマンシップを軸としたライフスタイルブランドへの転換を明確にした。

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2026年春から、約5年ぶりに伊勢丹新宿店として取り扱いを再開します。決め手は、ジョナサンらしいコンセプチュアルでキャッチーな面白さはそのままに、服の裏側にあるストーリーの質が上がったこと。ロエベで培ったものが自身のブランドにも落とし込まれている印象です。価格は上がりましたが、この質量感なら、百貨店のお客様の「日常に取り入れながら長くものを愛したい」というニーズにも響きやすいと考えました。(伊勢丹新宿店リ・スタイル バイヤー 橋本航平)

D-LAB(阪急うめだ本店)

阪急うめだ本店3階の自主編集売り場。「マリーン・セル」などの最旬モードブランドから「リブノブヒコ」など業界人が注目するアップカミングブランドまで、ホットな国内外のブランドを幅広いテイストでラインナップしている。

2025年売れたブランド:コブルドゥ(cobble du)

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「コブルドゥ(cobble du)」2025年春夏コレクション

Image by: cobble du

 デザイナーの森りこが手掛けるファッションブランド。森は、服飾高等学校を卒業後にファッションブランドのインターンなどを経験したのち、2019年にアクセサリーブランド「クリティカルラボ(critical:lab)」を立ち上げ。その後、レディ・トゥ・ウェアを軸にした発表に切り替えるべく2023年に同ブランドをクローズした。コブルドゥは、2024年秋冬シーズンに始動。今後はパリでの展示会開催なども視野に入れ、海外展開を本格化させる方針だという。

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コブルドゥは、ジュエリーデザイナーとしてのバックグラウンドを活かした、エッジの効いたディテールや構築的なシルエットといった他にはないデザイン性が魅力的です。体型に合わせてシルエットを調整できる機能性を備えたアイテムなど固定概念に縛られない自由なスタイリングができるところも年齢問わず、幅広いお客様から支持を得ています。(モードファッション商品統括部 モード・ビヨンド商品部 バイヤー 源野里沙子/婦人ファッション営業統括部 モードファッション販売部 アシスタントバイヤー 後貴代)

2026年注目のブランド:ソニア カラスコ(SONIA CARRASCO)

 スペイン発の100%サステナブルをテーマに掲げるファッションブランド。デザイナーのソニア・カラスコ(Sonia Carrasco)は、「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」や、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「セリーヌ(CÉLINE)」で経験を積んだのち、2019年に自身のブランドを立ち上げた。アイテムの素材には、オーガニックやリサイクルの素材のみを使用し、環境負荷を抑えた透明性の高いものづくりを追求している。

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マスキュリンなテーラリングとエクスペリメンタルなニットウェアを再解釈し、ジェンダーの枠を超えたタイムレスな服を作成。女性の強さと自立、そしてセンシュアルな一面を表現されており、繊細でロマンティックなムードがありながら、構築的なフォルムを追求したアイテムの数々は、いつもとは違う大人マスキュリンムードに挑戦してみたい方やお好きな方には必ず気に入っていただけるブランドなのではないかと思います。(モードファッション商品統括部 モード・ビヨンド商品部 バイヤー 源野里沙子/婦人ファッション営業統括部 モードファッション販売部 アシスタントバイヤー 後貴代)

アディッション アデライデ

「アデライデ」の姉妹店で、2002年に東京・表参道にオープン。「希少価値の追求、アートとの融合、ユニセックスとユーティリティ」をキーワードに、新しいムーブメントを作る独創的なブランドを提案し続けている。

2025年売れたブランド:フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)

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コレクション「C」

Image by: PHOEBE PHILO

 「セリーヌ(CÉLINE)」の元クリエイティブディレクターでデザイナーのフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)によるブランドで、2023年10月にファーストコレクションを発売。従来の春夏・秋冬といったファッションカレンダーに縛られず、独自の区分でコレクションを展開し、近年のファッション界で注目される「クワイエット・ラグジュアリー(控えめな贅沢)」の代表格として知られる。本企画では、リステアが「2026年注目のブランド」に選出している。

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現在、世界でも厳選されたアカウントのみでの展開ということもあり、当店で今最もお客様からの注目度が高いブランドです。我々は彼女のデザインをセリーヌ時代から取り扱ってきたため、ショップに対しての親和性も非常に高く、潜在的な顧客像にも合致しています。また、ウィメンズのみでなく、当時はファッション感度の高い男性客からも非常に注目を集め、まさにショップのコンセプトとして掲げる「ユニセックスとユーティリティ」を体現するデザイナーでした。今回のシグネチャーブランドにおいても当店では男性向けのサイズもご用意していますが、2025年秋冬、そして2026年春夏シーズンともにほとんどが予約で埋まっており、当分は争奪戦が続きそうな状況です。(アディッション アデライデ マネージャー 沼本博史)

2026年注目のブランド:マリー・アダム=リーナエルト(Marie Adam-Leenaerdt)

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「マリー・アダム=ルナールト(Marie Adam-Leenaerdt)」2026年春夏コレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

 ベルギー出身のデザイナーであるマリー・アダム=ルナールトが、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などを経て、2022年に自身の名を冠したブランドを設立。ブリュッセルの美術学校「ラ・カンブル」を卒業後、2023年にパリファッションウィークでデビューした。デムナ(Demna)率いるバレンシアがでレディ・トゥ・ウェアを手掛けた経験を背景に、既存のデザインを再解釈し、複合的な構造や精緻なカッティング、独特のドレープを取り入れることで新しいファッションを創り出すこと目指している。

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ベルギー出身のデザイナーたちがメゾンのブランドの要所を席巻する今のファッションシーンの中で、取り分け一目置かれている存在。当店では2シーズン目から継続して買い付けを行っています。ベルギーデザイナーらしいコンセプチュアルかつ実用性を併せ持つデザインと、オーセンティシティを再構築する独自の美学から、その経歴を色濃く感じさせます。シーズンを追うごとにキャッチーさも増し、一部のファッションコアのための服から脱却している段階にあります。2026年春夏コレクションはビジネス的な面でも非常に期待ができる内容です。(アディッション アデライデ マネージャー 沼本博史)

リステア

2007年にフラッグシップストアを六本木・東京ミッドタウンにオープン。ブラックの巨大なコンテナをイメージしたミステリアスな外観デザインが特徴で、3フロア構成の店内ではメンズからウィメンズ、コスメ、アートまでエッジの効いたコレクションを幅広くラインナップ。近年はライフスタイル領域にも力を入れている。

2025年売れたブランド:バレンシアガ(BALENCIAGA)

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「バレンシアガ(BALENCIAGA)」2025年ウィンターコレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

 1917年にクリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)が設立。2016年秋冬シーズンから2026年スプリングコレクションまでの約10年間にわたってデムナ(Demna)がクリエイティブディレクターを務め、2026年サマーコレクションからは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のクリエイションを長年にわたり率いたピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)が手掛けている。

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バッグの「ロデオ(RODEO)」の人気はもちろん、デムナのラストを買いたいと思われる方も多くいらっしゃって、トータルで考えると一番売れました。彼が手掛けるバレンシアガのファンがやはり多かったんだなとしみじみ。(リステア クリエイティブディレクター 柴田麻衣子)

2026年注目のブランド:フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)

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「フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)」新作コレクション「Collection D」

Image by: PHOEBE PHILO

 「セリーヌ(CÉLINE)」の元クリエイティブディレクターでデザイナーのフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が手掛ける自身のブランド。近年のファッション界で注目される「クワイエット・ラグジュアリー(控えめな贅沢)」を象徴するブランドの一つとして支持されている。ファーストコレクションは2023年10月に発売。日本を含むAPAC地域では同年11月から販売を開始している。ECを主軸としながらリアルでの販売機会を増やしている。

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ラグジュアリーなプライスレンジの中においては、そのデザイン性の高さと上質さを実感して手に入れられる方も増えてきました。より遊び心のあるデザインが増えた次回のドロップにも期待。(リステア クリエイティブディレクター 柴田麻衣子)

ミッドウエスト

1976年創業。東京、名古屋、大阪の3つのエリアに店舗を出店し、世界的コレクションブランドからデザイナーズブランドまで幅広くラインナップしている。

2025年売れたブランド:リブノブヒコ(RIV NOBUHIKO)

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「リブノブヒコ(RIV NOBUHIKO)」2025年秋冬コレクション

Image by: FASHIONSNAP(Kazuki Ono)

 韓国人のリバー・ガラム・ジャンと日本人の小浜伸彦が2020年に始動したウィメンズブランド。メゾンで研鑽を積んだデザイナーデュオが持つそれぞれのクチュールテクニックを日常のシーンに落とし込み、既製服の新しい価値を見出すアイテムを提案している。

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実用性とクチュールが組み合わさったアイテムが刺さり、お客様の高揚感を掻き立ててくれました。弊社でクチュールのハンドテクニックの断片を体験できるキーチャームの制作イベントを行った際には、非日常な体験ができたと好評でした。デザイナーズを着る意義があるブランドと感じます。(ミッドウエスト バイヤー 大澤錬)

2026年注目のブランド:タナカダイスケ(tanakadaisuke)

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「タナカダイスケ(tanakadaisuke)」2026年春夏コレクション

Image by: tanakadaisuke

 デザイナーは田中大資。大阪文化服装学院卒業後、デザイナーズブランドに入社し、独立後は衣装制作や、 刺繍作家として活動。2021年に自身の名を掲げたブランドを立ち上げ、「おまじないをかけたようなお洋服で、自分の中にいるまだ見ぬ自分と出会えますように。」をコンセプトに、田中の得意とする刺繍をベースにロマンチックで幻想的なコレクションを展開している。「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 A/W」で初のランウェイショーを開催。MISAMOのJAPAN 1st ALBUM「PLAY」では衣装提供を行った

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アイコンの装飾が付いたウエアをリアルクローズに落とし込むセンスが際立っています。得意のバッグや小物類をはじめ、アイテムのバリエーションも増えておりファンが着実に付いてきています。また男性で購入されるお客様もおり、今後ファッションショーを含めた演出面でも更なるファンの構築に期待しております。(ミッドウエスト バイヤー 大澤錬)

スーパー エー マーケット

トゥモローランドが運営するセレクトショップ。独自の価値観と美意識、時代感をもって、デザインや品質にこだわった商品を世界中から幅広く選定し提案している。2011年2月に1号店としてオープンした青山店のほか、ニュウマン新宿、京都高島屋S.C. T8にも店舗を出店。

2025年売れたブランド:「ルメール(LEMAIRE)」

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「ルメール(LEMAIRE)」2025年秋冬コレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

 1991年にクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)が自身の名を冠したブランドを設立。ウィメンズコレクションに加え、1995年にはメンズのプレタポルテもスタートした。2010年にサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)が加わると、ブランド名を現在の「ルメール(LEMAIRE)」に変更。しなやかなシルエットとソフトでニュートラルなカラーパレットを特徴とした、タイムレスなパリジャンスタイルを提案し続けている。2024年11月には、パリ店、ソウル店に続く世界で3店舗目の旗艦店を東京・恵比寿にオープンした。

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長らく続いているクワイエットラグジュアリーやミニマルなファッションムードの影響もあり、2025年は例年になくルメールが売り上げを伸ばした年となりました。アジアやヨーロッパのマーケットでは以前から安定した勢いを見せていましたが、日本ではここにきてようやくアイコンバッグ「CROISSANT BAG」がマーケットに浸透し、それに伴いレディ・トゥ・ウェアも好調に推移するようになりました。ミニマルで上質な日常着を一貫して提案し続けてきたルメールですが、日本のマーケットでその価値が広く受け入れられるまでには、やはり時間が必要だったように感じます。トレンドに迎合することなく、ブレのない服作りを続けてきた結果、ようやく時代のほうが追いついてきたのではと感じました。(スーパー エー マーケット バイヤー 高橋悠)

2026年注目のブランド:JW アンダーソン(JW ANDERSON)

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「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」2026年リゾート スプリングコレクション

Image by: ©Launchmetrics Spotlight

 ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が2008年に設立したファッションブランド。最大の特徴は、性別の境界を曖昧にしたジェンダーレスなスタイルで、男性服に女性的なディテールを、女性服に硬質な仕立てを融合させるなど、既成概念を覆す革新的なデザインで知られている。錨(アンカー)のロゴや、遊び心溢れるパッチワーク、動物モチーフのバッグなどがアイコンとなっている。デザイナーのジョナサンは、2025年に「ディオール(DIOR)」のクリエイティブ ディレクター就任。日本ではユニクロとの定期的なコラボレーションを通じ、幅広い世代に親しまれている。なお、本企画では伊勢丹新宿店リ・スタイルも2026年注目のブランドに選出している。

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2026年春夏コレクションより、ジョナサン・アンダーソンが自身の名を冠するJW アンダーソンを、再び自由な表現の場として本格的にリブランディング。彼の今後のクリエイションに、いま最も注目しています。これまで買い付けの現場で「ロエベ(LOEWE)」のコレクションを見続けてきましたが、彼のクリエイションは、デザイナーというよりむしろアーティストと呼びたくなるほど、常に予測不能で自由でした。コンセプト、素材づかい、シルエット、どれもが常にアップデートされ、見るたびに心を掴まれていた記憶です。ロエベ、ディオールと、ラグジュアリー界を揺るがすデザイナー交代の渦中にいながらも、そうした外的なノイズに干渉していないようで、アンダーソンは自らの名前を掲げたブランドと再び向き合うそう。改めて本腰を入れたJW アンダーソンのコレクションで、何を見せてくれるのか、これから始まるアンダーソンの物語を見るのがとても楽しみです。(スーパー エー マーケット バイヤー 高橋悠)

エイチ ビューティー&ユース

ユナイテッドアローズが展開する「ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)」のコンセプトストアで、2016年4月に南青山にオープン。コンセプトは「City Man and Woman」。「東京大人のクールな服」をテーマに掲げ、ハイエンドなスポーツ・カジュアルを軸にアイテムを提案している。

2025年売れたブランド:シュシュ/トング(SHUSHU/TONG)

 2015年に誕生した中国・上海発ウィメンズブランド。デザイナーのリュウシュ・レイ(Liushu Lei)とユートン・ジャン(Yutong Jiang)はロンドン・カレッジ・オブ・ファッション大学院の同級生で、「美少女戦士セーラームーン」や「カードキャプターさくら」など、日本のアニメや漫画から多大な影響を受けたという。コンセプトは「少女の心を持ち続ける洗練された現代女性」。花やリボン、フリル、メッシュ、パールといった“女性的”とされる要素の探求を通じて、女性に対するステレオタイプに対する挑戦的な姿勢を示し続けている。2019年秋冬には東京でファッションショーを開催。ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)全店舗で展開しているほか、日本でも「グレイト(GR8)」や「リトマス(LITMUS)」といった好感度セレクトショップで取り扱われるなど、アジアを中心に人気を集めている。

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2025年春夏シーズンからお取り扱いを開始。国内外、年齢層も超えて支持を集めています。(エイチ ビューティー&ユース バイヤー小沼悠子)

2026年注目のブランド:INTO THE EAST

 東洋の哲学をベースに西洋の美意識を取り入れたコレクションを展開。綿・苧麻・桑絹など通気性の良い天然素材を中心に、精密なプリントと丁寧な裁断、伝統的な職人技とサステナブルな設計を掛け合わせ、ロマンチックで長く着られる一着を提案している。

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東洋の哲学と伝統美をモダンに昇華したミニマルで洗練されたブランドであるため、これまでの商品構成とは異なるアプローチの提案ができると考えています。(エイチ ビューティー&ユース バイヤー小沼悠子)

インターナショナルギャラリー ビームス

1981年に「ビームス(BEAMS)」からデビューし、2005年にウィメンズが加わった。国内外の期待のインディペンデントから、ハイエンドなデザイナーズまで、幅広いイメージのファッションを提案している。

2025年売れたブランド:カルヴェン(CARVEN)

 戦後のパリで「小柄な女性のためのクチュール」として1945年にマダム・カルヴェン(Madame Carven)ことカルメン・デ・トマソ(Carmen de Tommaso)が設立。2023年にルイーズ・トロッター(Louise Trotter)を新クリエイティブ・ディレクターとして迎え、5年ぶりにパリのランウェイに復帰したことで注目を集めた。2025年にルイーズは「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のクリエイティブデザイナーに転身し、現在はマーク・トーマス(Mark Thomas)がデザインを担っている。

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ボッテガ・ヴェネタのクリエイティブデザイナーに就任したルイーズ・トロッターの最後のコレクションが2025年プレフォール・コレクションでした。MAINからは、右腕としてルイーズと共に歩んできた、マーク・トーマス(Mark Thomas)が就任しましたが、彼のコレクションもメンズライクなデザインをソフトな生地感に落とし込んだバランス感のあるコレクションという点で、引き続きカルヴェンファンの心を掴んでいます。何よりも生地選びが素敵なカルヴェン。オリジナリティを感じるバランスも魅力です。(インターナショナルギャラリー ビームス ウィメンズ ディレクター/バイヤー 丸山恵利佳)

2026年注目のブランド:オロヒー(OHROHEE)

 韓国出身のデザイナーが手掛けるファッションブランド。東京を拠点に2025年秋冬シーズンにデビューした。ブランド名は、韓国語で本質を意味する「O-ROT-EE」と、希(希う)を意味する「HEE」を組み合わせた造語で、現代ファッションの基礎である西洋の服飾文化に根差しながらも、デザイナーのルーツである韓国と日本の文化や技術を取り入れたコレクションを展開している。

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日本をベースに活躍する女性デザイナーの次世代の可能性を強く感じます。テキスタイルデザインを学んできたからこそ生まれる、生地へのこだわりが印象的でした。日本の技術ならではのボイル生地にカットワークレースを施した素材に、ビクトリアンコスチュームからインスパイアされたディテールデザインを加えた繊細な表現が光ります。クラシックな要素をモダンにアレンジし、彼女自身のルーツとヨーロッパのコスチュームデザイン、日本の卓越した生地技術というカルチャーを融合させたウェアに、特別な魅力を感じます。(インターナショナルギャラリー ビームス ウィメンズ ディレクター/バイヤー 丸山恵利佳)

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