
Image by: FASHIONSNAP(Sumire Ozawa)

Image by: FASHIONSNAP(Sumire Ozawa)
スポーツの秋、新しく運動を始めたいと思ったときに真っ先に思い浮かぶのが、スポーツジムへの入会。勢いで入会したはいいものの、しばらく行けていない……なんて人もいるのでは? どうにかして通い続けられる楽しいジムはないものかと調べていると、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさんがプロデュースするスポーツジム「クリスタルジム」がヒット。いわゆる一般的なパーソナルジムとスタジオレッスンが合わさった形式でありながら、なんとトレーナー全員が吉本興業に所属する芸人なのです。芸人さんと一緒なら、笑いながら体を鍛えられるかも! しかも「運動しなくてもいい」という、遊びとトレーニングをゆるくつなぐコンセプトが特徴的。ということで、筋トレ初心者の編集者が体を張って体験取材に行ってきました。
ADVERTISING
吉本興業が運営するクリスタルジムは、同社のお膝元である新宿区・西新宿に位置。青梅街道から路地を入ると、住宅街の中にひときわ目立つ「クリスタルジム」の看板を見つけることができます。

中に入ると、想像以上に広々とした空間が広がります。2024年10月に新宿御苑から西新宿に移転しリニューアルしたことを機に、パーソナルエリアに加えて新たにスタジオエリアを完備しています。









受付では、アクリルスタンドのトレーナー陣がお出迎え。
そんなクリスタルジム最大の特徴である、トレーナーとして働く芸人さんの数はなんと40人以上。毎日、さまざまな芸人さんが日替わりでパーソナル&スタジオレッスンを行っています。
あの一発芸を取り入れたパーソナルレッスン

クリスタルジム代表の野田クリスタルさん。着用しているのは、クリスタルジムと「ユニバーサルオーバーオール(UNIVERSAL OVERALL)」のコラボレーションTシャツ。
クリスタルジムの魅力を探るべく、まずはジムの代表を務める野田クリスタルさんから直々にパーソナルレッスンを受けてみることに! レッスンルームに入ってきた野田さんに(本物だ……)と感動していると、開口一番「早速、InBody(インボディ)を測りましょう!」と。InBodyとは、微弱な電流を流すことで体重計だけでは測ることのできない全身の構成成分を見ることができる体組成計のこと。

久しぶりの体重計にヒヤヒヤしながらモニターに映し出された結果を見守っていると、スコアは100点満点中72点。クリスタルジムに来るお客さんの平均は60点台とのことで、初心者にしてはまずまずだそう。結果を見た野田さんから「よく歩いたりしますか?」と聞かれたことにびっくり。下半身の方が筋肉量が多いとのことで、日々ランニングに励んでいることが思い当たります。


InBodyの結果用紙にも「クリスタルジム」のロゴがあるので、記念になるのも嬉しいポイントです。
ダイエット目的の女性の場合、お尻や太ももなどの下半身を中心に鍛えることが重要とされていることから、この日は正しいスクワットのフォームを教えてもらうことに。シンプルかつ誰もが知っていると言っても過言ではないスクワットですが、その動きは奥が深いのだそう。ということで、まず「オードリー春日さんのカスカスダンスをしてみましょう!」と野田さん。何故……? と頭にハテナを浮かべながらもとりあえず実践していくと、「ただ腕を前後するんじゃなくて、肩甲骨を意識することで筋トレへの道が開けます」とアドバイスが飛んできます。

鏡に向かってカスカスダンス。
実はこの動き、どんな種目においても大切な姿勢づくりに活かされるのだそう。オードリー春日さんといえば鳩胸ですが、まさにその姿勢がポイント。肩甲骨を閉じて良い姿勢をキープすることが、正しいスクワットのフォームへと導いてくれるのです。カスカスダンスをベースに正しい姿勢を覚えたら、次はトレーニングベンチに座る動きに移ります。言われるがままに座って、立って、を繰り返していくと、「この感覚を覚えてください!」と野田さん。スクワットと聞くと、膝を曲げて腰を落とす、という順序で考えてしまいがちですが、実はこの椅子を目掛けて腰を下ろすことを意識した動作こそが、正しいスクワットのフォームなのだそう。

野田さんによる正しいフォーム。

「筋トレは積み重ねが大事。まずは1日10回を継続して、できるようになったら回数を増やしたり、10回を2セットにしたりするのがおすすめ」と野田さん。

隣でお手本となりながら、丁寧に細かく教えてくれます。
徐々に足の位置を前にして、お尻がつくかどうかギリギリの位置から腰を落としていくと、膝よりも腰を意識して沈み込める印象です! しばらくその動きを繰り返し、最後には椅子を外して、今までの自分の動きを思い出しながらスクワットを10回。たった10回でも、深く沈み込んでいくとしっかり下半身に効いている自覚があり、自分を追い込めている実感にもつながります。超初心者にも関わらず、「上手です!」「マスターするのが早い!」などポジティブな声をかけてもらいながら正しいスクワットを習得したところで、この日のパーソナルレッスンは終了。まずは1日10回を続けることから始めようと思います。
シール交換会など“運動しない”メニューも! 独自路線のスタジオレッスンを体験
続いては、クリスタルジムにとって2本目の柱であるスタジオレッスンへ。このジムでは、毎日スタジオレッスンを開講していて、その種類はなんと50以上! 今回は、ボディビルフィジークでの優勝経験もあり、HYROXアスリートとしても活躍するピン芸人のにしだっくすさんの指導のもと、「シェイピングボディ(SHAPING BODY)」というエクササイズに参加。普段は定員7人のところ、マンツーマンで指導してもらえる贅沢なひとときです。

トレーナーのにしだっくすさん。Tシャツの袖から、鍛えられたたくましい腕が見えます。
シェイピングボディは、音楽に合わせていろいろな動きを取り入れることで、楽しくシェイプアップを目指すレッスン。単なる筋トレの要素だけではないので、エアロビに近いものを感じました。まずはにしだっくすさんの動きを見本に体を動かしますが、見た目以上に難しくて苦戦。ミスをしても、笑顔で掛け声をかけてくれるので、終始ポジティブなムードで楽しめました。

動きとしては楽しく実践できるのに、息が上がっていることに効果を実感します。そして終盤、「最後に追い込みのスクワットをやりましょう!」とにしだっくすさん。先ほど教わったフォームをおさらいする気持ちで10回のスクワットを終えたら、この日のレッスンは終了です。

最後はグータッチで終了。終始、明るく声をかけてくれるにしだっくすさんのおかげで、笑顔で終えることができました。
今回は激しいエクササイズを軸としたシェイピングボディを体験しましたが、ほかにもクリスタルジムならではのユニークなレッスンを楽しめるのが特徴。ヨガやピラティス、HIITトレーニングなどのベーシックなものに加えて、元消防士の青木マッチョさんが指導する「消防士エクササイズ」や、STARTO ENTERTAINMENTの元ジュニアである物語ズ・主人公のハラちゃんさんと一緒にSTARTO ENTERTAINMENTの楽曲だけを踊る「キラコテダンス」など、芸人さんの得意分野を活かしたレッスンが揃っています。そのほか、“運動しない”レッスンとして、わなげや人狼ゲーム、お昼寝教室などもあり、人気を集めているそうです。
遊びとトレーニングをつなぐ スポーツジムの新しい形
今年でオープン5年を迎えたクリスタルジム。最初はパーソナルトレーニング中心だったジムも、スタジオレッスンの導入を経て「遊び場」としての顔も持ち合わせたスタイルへと変わりつつあるようです。そこで、改めて代表の野田クリスタルさんに、新しいスポーツジムの形について話を聞きました。

今日はありがとうございました! 体験を通して、“笑い”と真面目なトレーニングが組み合わさっているのが印象的でした。


野田クリスタル
最初はパーソナルだけで始まったジムも、スタジオレッスンを始めてからは「みんなで集まって楽しく体を動かす」という雰囲気が広がっている印象です。最近はシール交換会が一番盛り上がっていて、一時期は型抜きがめっちゃ流行っていました。もはやトレーニング目的なのか、遊びに来ているのかわからないようなジムですね(笑)。
ストイックなトレーニーでもある野田さんにとって、こうした動きはどう見ていますか?


野田クリスタル
僕は小学生の頃、夏休みのラジオ体操がすごく楽しみで、皆勤賞だったんですけど、それはなぜかというと体操の後にみんなでバスケとかして遊ぶのが好きだったからなんです。普通、早起きして体操に行くのって嫌なはずなのに楽しかった思い出があるから、まず「行くのが嫌じゃない」と思える場所であることはすごく大事で、そういう意味でも今のクリスタルジムの形はすごく良いと思っています。
ジムってどうしても億劫なものだけど、このジムは別に鍛えるために来なくてもいい。とりあえず来てみて、遊んで、「じゃあ、ついでにちょっと体を動かしてみようかな」と次のレッスンも受けちゃう。それでいいんじゃないかなと。
スタジオのメニューは、野田さんが決めているんですか?


野田クリスタル
基本的にはトレーナーがやりたいことをやってもらっていますね。僕よりもトレーナーたちの方がお客さんのことを分かってるので、「今はこういうスタジオトレーニングを取り入れたほうがいい」という彼らの感度の高さに任せています。
芸人同士の座談会とか、ネタをやることもあるので、劇場みたいな使い方もしています。「ルミネtheよしもと」では毎日5公演くらいやっていますけど、うちは多くて1日9公演(9レッスン)はやっていて、劇場以上に稼働しています(笑)。スタジオは通い放題プランがあるので、レッスンの数が多ければ多いほど楽しいじゃないですか。
お客さんはお笑い好きな方が多いのでしょうか。


野田クリスタル
オープンしたばかりの頃はそうだったんですけど、今はそんなこともなくて、むしろお笑いライブに行ったことがない人の方が多いかもしれないです。クリスタルジムに通い始めてからお笑いライブに行くようになった、みたいな流れもあるし、地方の人が東京観光ついでに来てくれることもありますね。
最後に、これから来てくれる方へ、クリスタルジムをどう楽しんでほしいですか?


野田クリスタル
うちは幽霊部員がほぼゼロで、離脱率もすごく少ない。一般的なスポーツジムって、会員の出入りが激しいとされているんですけど、それがほとんどないのが特徴です。
「スポーツジムに登録したけど行かなくなっちゃった」という人も多いと思うんですが、それは本当にもったいないこと。目的は1つじゃなくていいし、来てから目的が変わることもあるので、「新しく何か始めたい」とか「ちょっと体を動かしたい」とか「芸人と会いたい」とか何でもいいんで、試しに来てみてはいかがでしょうか。
最終更新日:
■クリスタルジム
所在地:東京都新宿区西新宿8-13-2 星野ビル2階
入会金:無料
■パーソナルレッスン(1コマ60分):1回8000円
※平日18:00以降、土日祝は+2000円
■スタジオレッスン(1コマ60分)
通い放題プラン:月額1万7600円
平日通い放題プラン:月額1万3200円
月8回プラン:月額1万3200円
月4回プラン:月額9900円
1回のみ:3300円
公式サイト
【連載:ソーシャルスポーツ 2026】
FASHIONSNAPでは“スポーツの秋”に合わせて、「ソーシャルスポーツ 2026」と題した連載を掲載します。競技成績や順位を競うのではなく、人とつながる・交流することが主目的になっている令和のスポーツのあり方や、スポーツ×ファッションに関連する話題をお届けします。
第1回:HYROXは現代版の合コン? 仲間と楽しむ"ソーシャルスポーツ"新潮流
第2回:【ソーシャルスポーツを楽しむ人たち #1】BunkaRunningClub
第3回:お目当ては試合だけじゃない スポーツ観戦の新常識
第4回:【ソーシャルスポーツを楽しむ人たち #2】URBAN YOGA
第5回:"マッチョのお守り"はもう古い? 選択肢広がるプロテインの世界を実食レポート
第6回:運動しなくてもOK? 遊びと筋トレをつなぐ野田クリスタル主宰のスポーツジムに行ってみた
第7回:ファッションとしても大注目 大人から始めるバレエレッスン
第8回:【ソーシャルスポーツを楽しむ人たち #3】あつまれテニスラバー
第9回:東京レガシーハーフマラソンでおしゃれランナーをSNAP
※掲載内容やタイトルは変更する可能性があります
ADVERTISING
PAST ARTICLES













