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【インタビュー】上陸5年「H&M」代表クリスティン・エドマンに聞くこれから

H&Mジャパン代表取締役社長のクリスティン・エドマン
H&Mジャパン代表取締役社長のクリスティン・エドマン
Image by: Fashionsnap.com

 「H&M」が日本に上陸して5年。9月の広島店オープンを皮切りに国内の出店を加速している。11月23日には北海道、鹿児島と国内最北端・最南端で新店舗をオープンさせ、年内までに国内店舗数を38店舗まで拡大させる計画。同社を率いるH&Mジャパン代表取締役社長のクリスティン・エドマン氏に、出店拡大の背景と5年目を迎えた「H&M」のこれからについて聞いた。

 

―H&M上陸は日本にどのような影響がありましたか?

 国内のファッションやファッション業界がこの5年間でとても変化したと思います。最初の出店地銀座を例にあげると、私たちが出店以降、「Forever21」が松坂屋に入ったり、ユニクロ、GUが出店するなどそれまでの銀座にはなかったブランドが店舗を構え、街が一変しました。また、大都市に大きな面積を確保したファストファッションの店舗が増えるなど都市部に旗艦店を構えるところが増えたと思いますね。

―H&M同価格帯のショップが周辺に集まる事についてはどのように考えていますか?

 私たちにとって出店を決めるポイントは「立地」と「集客力」です。私たちが出店する事でその土地の評価が上がり集客によって近隣に活気が生まれる好循環があるため、周辺のファッションビルやブランド、商店街とは良い関係を築けています。

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H&Mのオープンには行列ができる。写真は原宿店のオープンまでを追ったライブレポートより

―5年間、日本での売上は上がり続けている。その理由は?

 「H&M」の基本理念でもある、「常にカスタマーにサプライズや新しいものを与える」ことが上手くワークしたことだと思います。オリジナルのコレクションだけではなく、デザイナーコラボレーションや自社で製作したパリコレクションもその一例です。日本でもそういったサプライズを上手く伝えることでこれからも顧客に驚きを提供したいと考えています。

―慎重姿勢だった新規出店に積極的になったのは?

 タイミングと条件が合ったという一言に尽きます。ただ、既存店のベースが確立されて余裕が生まれたことは大きいですね。上陸当初は出店と人材トレーニングのペースが追いついないところもありましたが、今は人材育成に注力できる体制が整っています。経験あるスタッフが全国の様々な店舗でコーチングし、新しい人を育てることが出来ているので、新しいエリアへの出店にも積極的になれます。

―北海道は初出店。5年かかかった理由は?

 北海道第1号店として路面店を確保したかったんです。中心地に1900平方メートルはかなり難しかったですね。ここは百貨店や他のブランドの路面店、ヴィンテージショップも出店しています。この店舗を基点に様子を見ながらですが、駅や郊外モールに出店していきたいです。札幌にはおしゃれな方が多いですし、スウェーデン発のブランドなので寒さに強い服には自信があります。北海道とスウェーデンは緯度が同じで気候も似ているので、ポテンシャルは高いと感じています。

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北海道初の路面店オープン。店舗前には守り地蔵。その正体は?

―日本での店舗体制、理想は?

 各地域でまずは路面店を確保したいです。ウィメンズ、メンズ、キッズの全てのコンセプトを入れるために、2,000〜3,000平方メートルが理想ですね。しかし、面積だけではなく坪効率の良い国内最小店舗である東京駅のようなターミナル駅や空港にも魅力を感じています。

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