IMAGE by: LOUIS VUITTON
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が、2023年春夏メンズコレクションをパリで発表した。コレクションはインハウスのStudio Prêt-à-Porter Hommeチームにより製作された。
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コレクションの会場となったルーヴルの中庭 クール・カレには、拡大されたプレイグラウンドが出現。イエローのレーンのようなセットがランウェイと化し、軽快なリズムを刻むマーチングバンドの演奏とパフォーマンスでショーの幕が開いた。ショー中は観客に混ざってフロントローに座ったケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)が、昨年急逝した故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)に呼びかけるように「How many miles away VIRGIRL」「Long Live VIRGIRL」などのフレーズを織り交ぜながらラップを披露する中、モデルがウォーキング。
コレクションはヴァージルがこれまで継続して取り組み、最後に手掛けたコレクションとなった2022年秋冬シーズンにも共通する、子どもの視点や感性から描いた世界がベースに。折り紙で折ったハットや飛行機、カートゥーンのプリントやビーズの飾り、ハサミやペンチといったツールボックスの工具、トラックのおもちゃなど"子どもの遊び"を彷彿とさせるモチーフが随所に取り入れられた。




スーツやシャツ、パンツの裾をハサミで切ったようなジグザグやモノグラムキャンバスのエプロン、時空を超えてきたかのように歪んだデザインのバイカージャケット、絞りで淡いタイダイに染め上げたモノグラム柄のシャツとパンツ、絵の具で重ね塗りしたような柄もルイ・ヴィトンのクラフツマンシップを以て具現化。メゾンの心臓部である「イマジネーション」が生まれる原点として、誰しもが経験する子ども時代の胸の高鳴りやファンタジックな空想が詰め込まれている。




白地のコートに色鮮やかに刺繍されたのはアザミ。ブランドがアトリエを構えたアニエール地方にゆかりがある花だ。また、クロシェ編みで仕上げたモノグラムモチーフをスリーブに取り付けた遊び心のあるジャケット、印象派の絵画をデザインに落とし込んだセットアップがフィナーレで登場し、鮮やかで繊細なピースとして印象を残した。




ヴァージルの功績を称えると共に、ヴァージルの意志を継承した構成となった今シーズン。フィナーレでモデルたちによって掲げられたのは、デビューショーとなった2019年春夏コレクションのランウェイ同様、レインボーの旗だった。業界内では後任ディレクターの発表も近しいと噂されている。しかし、ヴァージルがこれまでの8シーズンにわたってルイ・ヴィトンに残したレガシーは褪せることなく人々の記憶に刻まれ、語り継がれていくはずだ。
GUEST SNAP





Nissy
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