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　店内のデザインは、これまで幾度となく「イッセイ ミヤケ（ISSEY MIYAKE）」の店舗や展示空間を手掛けてきた吉岡徳仁が担当。通りに面した壁面を大胆なガラス張りで、外から色鮮やかなアイテムが覗く。什器はアルミニウムとガラスを用いて、ミニマルで光が通り抜けるような透明感のある空間に仕上げた。　1、2階がメインの販売スペースで、色とりどりのアイテムが並ぶ。壁際に沿うように配したハンガーラックは、ハンガーのフックを掛けるポールが見えないように計算。衣服が宙に浮かぶように見せる特別構造となっている。また、オリジナルのハンガーはフレームを“一筆書き”のように仕上げた細身のデザインで、プリーツアイテムの直線的な視覚情報を邪魔しない工夫がイッセイ ミヤケらしい。店内中央のディスプレイには、透明のガラスケースを採用。平置きのアイテムとスティック状に巻いた陳列を織り交ぜ、薄く軽量で、持ち運びしやすい特性を演出している。　1階の壁面には、同ラインを象徴するアイテムを並べたアートウォールを設置。外からも見える大型のパネルで、来店客を出迎える。　2階にはアパレルに加え、バッグや帽子などの小物類、そのほか、「イッセイ ミヤケ ウオッチ（ISSEY MIYAKE WATCH）」や「イッセイ ミヤケ パルファム（ISSEY MIYAKE PARFUMS）」の一部の商品も展開し、多角的にブランドの世界観を発信する。　3階には広々としたフィッティングルームを設置。店内インテリアのソファにもプリーツ生地が採用されている。同フロアは今後、展示やポップアップスペースとしての活用も検討しているという。　オープン記念して、「AOYAMA COLORS」と題した限定カラーのトップス（3万4100円）、ロングカーディガン（5万5000円）、パンツ（3万8500円）を発売。オレンジ、ピンク、ブルー、グリーン、ブラウン、ライトパープル、ライトブルーの7色をラインナップしている。

PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE

Fashion

「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」青山店が移転　オープン記念のコレクション発売も

　ル セルドゥ イッセイは、2024年に誕生した"塩”を中心に据えた香りで、新登場するル セルドゥ イッセイ オードパルファムは、より深みのある、まとう人のエネルギーを刺激する香りに仕上がった。「ル セルドゥ イッセイ オードトワレ」同様、ジボダン社のカンタン・ビシュ（Quentin Bisch）が調香し、爽やかな海と活気に満ちた温かな大地との対話を表現した。マリン シーウィードと太古の昔に海から大地へと進出した地衣類から抽出されるオークモスが、物語のはじまりである"海"を思わせ、独自のソルト アコードとともに凄烈なエネルギーをもたらす。"大地"を描くのはインセンスとドライアンバー、バーニングウッドで、香りに深みを演出しながら気品と官能性でソルト アコードを包み込む。このコントラストが、いきいきと力強く躍動する"塩"を演出する。　新しいシグネチャーボトルは、「ル セルドゥ イッセイ」シリーズのボトルに引き続き、三宅一生と35年以上にわたりコラボレーションを続けてきたアーティスト兼デザイナーの吉岡徳仁が手掛けた。インセンスを思わせるガラスにはグレーのグラデーションをほどこし、メタルキャップはさらに色濃く調整。ボトルの底には、光を放つ水滴を思わせる曲面をかたちづくり、不思議な視覚効果を与える。三宅が大切にした理念を落とし込み、ミニマルを極め、余計なものを削ぎ落としながらも存在感のある力強いデザインに落とし込んだ。環境に配慮したアプローチを採用し、50mLと100mLどちらもリフィラブルで繰り返し使うことができる。

ISSEY MIYAKE PARFUMS

Beauty

イッセイ ミヤケ パルファムの人気シリーズに新作が登場　"塩"がつなぐ海と大地の物語

　同社の近年の動向は、日本事業が好調に推移し、欧米、アジアパシフィックで着実に成長を詰んでいる一方で、中国事業の回復が遅れ、トラベルテール事業で苦戦を強いられている。そうした中で、変化に対応しながら継続的な成長と利益拡大の実現を目指し、構造改革に着手。改革の軸には、「ブランド力の基盤強化」「高収益構造の確立」「事業マネジメントの高度化」の3つを最優先課題として設定し、2026年のコア営業利益率を2024年現在の3.5%の2倍となる7%の実現を見据える。　ブランドの基盤強化において藤原憲太郎社長最高執行責任者（COO）は、「技術力と研究開発力をダイレクトにブランド価値へと変換する」と意気込む。国内で堅調な拡大を見せるSHISEIDOはプレステージ性を強化して、ライン別の価値開発を先鋭化し、多様化および高度化するエイジングケアのニーズに対応。欧米とアジアパシフィックでも成長を加速させる。クレ・ド・ポー ボーテは高付加価値のスキンケアを継続的に強め、高収益性を向上させる。また、強みであるベースメイクカテゴリーにも改めて注力。同ブランドは他ブランドで苦戦を強いられている中国でも好調を維持しているため、引き続き同市場でのプレゼンス拡大を狙う。ナーズは既存の人気商品に加え、近年スキンケア効果を両立するベースメイクカテゴリーの売り上げが拡大。コアカテゴリーの継続育成で、米州・中国をはじめすべての地域で成長を加速させる。　ネクスト5ブランドは、アネッサが環境共生の哲学をベースにした高機能・多機能製品を強化。日本、中国、アジアパシフィックで市場を上回る成長を狙い、SHISEIDOのサンケアはグローバルで注力する。エリクシールは最先端のコラーゲンサイエンスを基にしたヒーロー商品を軸に、日本市場での強固なポジショニングを図る。加えて海外では収益性を重視した展開と中国での回復に投資していく。回復を目指すドランクエレファントは愛用者基盤の拡大が急務とし、ヒーロー商品の店頭およびメディア投資を積極的に行う。　中国市場での再起に向けては変化する市場へのスピーディーな対応のため今年4月にブランドのサテライトオフィスを新設。ローカルマーケティングを強化し、グローバル統一のマーケティングと連携して消費者・市場変化に応えられる組織能力を強化する。併せて、底堅い購買力を持つ富裕層から地方都市の中間所得層まで幅広いニーズをとらえたポートフォリオ戦略を整理。ブランド価値の最大化に向けたプロモーション時期や展開、価格戦略など、マーケティングの全体最適化を図る。中国市場について藤原社長は「売り上げの拡大よりもまずは立て直しを急ぐ。厳しい状況ではあるが一部ブランドやカテゴリーは好調を維持しているものもある。ただ、楽観視せずに売り上げはコンサバティブに見込みながら、ブランドの価値基盤の構築に着実に投資し、安定的な成長の実現に注力する」とした。地域別の売上構成比は、2026年までに中国・トラベルリテールを抑え日本および欧米、アジアパシフィックを拡大することで“脱中国依存”を狙う。　加えて、グローバルでコスト構造改革を掲げ、2025年にかけて400億円超え、2026年は250億円規模のコスト削減を計画。原価率の最適化、マーケティングの運用効率化のほか、組織のスリム化など人件費・固定費の削減といった施策を積み上げていく。なお、不採算ブランド・事業の縮小および撤退については、「長期的な目線で成長・持続性について精査している段階」とし、見立てがつき次第、戦略的な縮小や撤退も辞さない考えを示した。最後に、「我々経営陣はこの2年でレジリエントな構造基盤を作っていくことに全力で取り組む」と意気込んだ。　同社の取締役体制については、2025年1月1日付けで、廣藤綾子 執行役 チーフファイナンシャルオフィサー チーフ DE＆I オフィサーが代表執行役 チーフファイナンシャルオフィサー チーフ DE＆I オフィサーに就任。現会長CEOの魚谷雅彦氏が当初予定通り、任期満了で年内で代表執行役も退任する。藤原社長COOは社長CEOとなり、来年以降は廣藤氏と代表執行役2人体制で指揮を執る。

資生堂が8ブランド強化に300億円投資で高収益構造の確立へ　中国事業立て直しは急務

　ア ドロップドゥ イッセイ オードパルファムは、自由自在に形を変える幻想的なひとしずくの水に着想。トップノートはナチュラルな雰囲気のボタニカルアコード、甘く香り立つアーモンドミルク、繊細なオレンジブロッサム、ダマスクローズを組み合わせた。ミドルノートではスターアニスとジャスミンがサニーライラックの暖かさと透明感を引き立て、ラストはムスクやバイオバニリン、アンブロックスの香りで締めくくる。　リサイクルガラスを5%使用したボトルデザインはプロダクトデザイナーのトッド・ブラッチャーが担当。持ちやすいようにボトル中央に施したなめらかな窪みにより、しずくの中にしずくを閉じ込めたようなデザインに仕上げたという。白い外箱にはミラー加工をあしらい、しずくが反射する様子を表現している。サイズは30mL（8250円）、50mL（1万2000円）、90mL（1万5400円）を用意する。　同日には、同じ香りの「ア ドロップドゥ イッセイ モイスチャライジング ボディローション」（6930円）や「ア ドロップドゥ イッセイ シャワークリーム」（6270円／いずれも税込）も発売する予定だ。

「イッセイ ミヤケ パルファム」新作はひとしずくの水をイメージ、透明感のある香りに

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