Image by: Launchmetrics Spotlight
「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」が9月18日、ミラノ・ファッション・ウィークで2025年春夏「イエローコレクション」を発表した。75周年の節目を迎えた昨シーズンに示したラグジュアリー&エレガンスの要素をいっそう強めた今季、いよいよ次のステージが本格的に幕を開けた。
儚さと強さを併せ持って現代を生きるありのままの姿
テーマは「アーバン・ビート(=都会のリズム)」。クリエイティブ・ディレクターのアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)は、都会で生み出されるさまざまな鼓動に翻弄されながらも力強く生きる人々にインスピレーションを得た。大人の階段を登る若者たちが人生における次のフェーズを受けることで生まれる、複雑な感情。自分らしさを保ちながらも都会のリズムに調和しようと葛藤する姿をコレクションにのせた。
コレクションは、アンドレアの「引き算の美学」によって装飾を極力削ぎ落としたミニマルなルック。モノトーンを主軸に、ブラやキャミソールドレスといったアンダーウェアをあえて見せるスタイリングを多用した。昨年からミラノのランウェイでもストリートでも見られる注目トレンドだ。
レースの透け感やシルクサテンの艶めき、大胆なスリットをアクセントに効かせて、ヘルシーな肌見せを楽しむ。アンドレアならではの端正なテーラリングと融合することで、都会的なリアルクローズに昇華させている。
コレクションの中核を担ったこのアンダーウェアは、オーストリア発ラグジュアリースキンウェアブランド「ウォルフォード(Wolford)」とのカプセルコレクション。強みであるストッキングやドレープの効いたトップス、ボディラインに寄り添うドレスなどを披露。ニュアンスが異なる多彩なヌードカラーのバリエーションで見せた。
都市の生活をエフォートレスに乗り切るワードローブ
世界的に気温上昇が続く現代のアーバンライフにおいて、快適な着心地は欠かせない。リラックスしたフィットと軽さはコレクションの重要なキーワードになっている。
ジャケットは、ゆったりとしたバナナスリーブで肌離れのよいボックスシルエット。素材も流れるように軽く、柔らかい。カーゴショートパンツやサファリジャケットといったデイリーワードローブを組み合わせた。
レイヤードでたびたび登場したのはタキシードベスト。涼やかなワンピースと重ねて、軽やかにエレガンスを両立。素材の柔剛でコントラストをつけて、繊細な儚さとタフなエネルギーのどちらも内包した若者の揺れ動く心境を描いている。ポロシャツは、フリンジのようなスパンコールが動くたびに波打ちキラキラと揺らめく。
大人の安定感をもたらすクラシックシューズ
目まぐるしく変化する日常で新たな一歩を踏み出す人々の足元は、チャンキーソールのシューズからフェイクファーをあしらったボリューミーなスリッポン、サンダル、スクエアトゥのパンプスまで、バリエーション豊かだ。いずれもクラシカルな佇まいで、ソックスにインするスタイルを提案。足元は肌を露出しないことで、都会的なムードをキープしている。
MOMOをはじめ世界のトップインフルエンサーが来場
ショー会場にはTWICE MOMOや俳優の磯村勇斗など豪華ゲストが集結。韓国人俳優のウ・ドファン(Woo Do-hwan)、タイ人俳優のバイフォーン=ピムチャノック(Baifern Pimchanok)らも駆けつけ、フロントロウを盛り上げた。
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